大須は萌えているか?

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一泊二日で長野・新潟・福島あたりの絶景路線に乗ってきた話

また乗り鉄した話です。例によって『駅メモ!』がらみではあるんですが、今回は鉄印はもらっていません(ルート的にもらえなかった)。

今回は土日を利用して一泊二日での旅程となったんですが、なんで一泊二日かといえば青春18きっぷを2日分だけ使いたかったからです。あとの3日分はこのあと使う予定があるので。とはいえ、一泊二日で行けそうな場所で、かつ『駅メモ!』始めてからまだ訪れていなくて、青春18きっぷの旨味がある(私鉄や第三セクターメインではない)場所ってどこだろうか……と思案した結果、新潟のほうに行ってみようかと思い立ちました。とはいえ、すべて普通列車だと一泊二日じゃ絶対無理なので、特急なども絡めていく前提ですが。

じゃあ新潟のホテルの予約を取ろうか……と予約サイトを当たってみると、なんとほとんど部屋が残っていない。残っていたとしても、普通のビジネスホテルが一泊3万円とかになってる。いつの間に新潟はスーパー高級リゾート地になってしまったのか。こんなの絶対おかしいよ、と調べてみると、私が出かけようとしていた週末、金曜~土曜の日程で長岡の花火大会があることが判明。……あー、長岡の花火って全国的にも超有名なやつじゃん……。その見物客が周辺のホテルを押さえてしまい、長岡市内はおろか新潟市内のホテルまでも埋め尽くされてしまった模様。すさまじい。

仕方ないので新潟は諦めるとして、なんか他にいい場所無いか……と考えた結果、新潟方面に向かいつつも宿泊先をずらすことにしました。そんなワケで、土曜日の朝、特急しなのに乗り込みます(3回連続)。

今回はしなのの終点・長野駅まで乗り通し。今まで塩尻とか松本で降りてしまっていたので、最後まで乗り通すのはこれが初めて。姨捨駅付近で車内放送が入り、善光寺平の車窓が日本三大車窓に数えられる、というのを初めて知りました。

1日目

あとの2つは北海道と九州みたいなので、本州は一番の車窓ということになるようです。……そうなのか?

長野駅に到着後、JR飯山線越後川口行きに乗り換え。

とはいえこれ、長野から豊野駅の間はしなの鉄道の路線となるため、この区間青春18きっぷが使えません。なので、一度改札の外に出て長野~豊野間のきっぷを購入したのでした(260円)。この区間を、しなの鉄道を利用せずに18きっぷで超大回りをしている人をネットで見たことがあるような気がしますが、私は素直に追加運賃を払います。

そしてこの越後川口行きの列車、長野を出発すると終点の越後川口に到着するのは約3時間半後というなかなかの乗車時間になります。あと、長野を出発するときには3両編成なので席に余裕はあるんですが、長野から1時間くらいの戸狩野沢温泉駅で後ろ2両を切り離すというブービートラップがあるので注意が必要。私は出発前の車内アナウンスでそれを聞いて、慌てて先頭車両に移動しました。

飯山線というのは初めて乗ったんですが、千曲川に沿って走っていく形となり、この車窓もなかなか。

そして途中の森宮野原駅には、「日本最高積雪地点」の標柱が誇らしげに立っています。この高さまで積雪するってマジか。

このあたりは長野と新潟の県境付近、確かに日本でもトップクラスの豪雪地帯ですよね……。あえて冬にこの路線に乗りに来たら、また全然違う景色が見られそう……ではありますが、一面真っ白になってそう。

そういや、これ多分豪雪地帯の人にとっては当たり前な話なんだと思いますが、この辺の家って1階部分がコンクリ剥き出しの外壁になっていて、車庫や物置みたいな感じになっている家が多いんですね。これ、冬には1階部分が雪で埋まる前提で建てているからかなと思うんですが、滅多に雪が降らない愛知県民からするとなかなかに興味深いです。

乗り継ぎのタイミングなどを考えると、昼飯を食べるタイミングがどこにも無かったため、長野駅で購入しておいた弁当を車内でいただきました。奮発して「明治亭ソースかつ丼弁当」という1600円するやつを買ってみたんですが、これが素晴らしいボリュームで満足でした。おすすめ。

ちなみに私が乗った列車、十日町駅で30分以上も停車時間があるという有り様だったんですが、この駅で妙にたくさん人が乗ってきたんですよね。若者から中高年までわらわらと。この先、越後川口駅で上越線に乗り換えるんですが、その上越線の行き先は長岡。長岡に到着するのは14時半くらい。花火大会が始まるにはまだ早いですが、そりゃ大変な人混みになるのがわかっているんだから、皆早めに行きますよねえ……。

そして乗り換えた上越線、案の定長岡駅までラッシュアワーの山手線状態でした。

長岡までなんとか耐えたあと、私は花火大会は完全スルーで信越本線に乗り換えて新津へ向かいます。新潟のちょい南って感じのとこですね。

ここは信越本線羽越本線、それに磐越西線が交差する交通の要衝といっても良い感じの駅なんですが、構内は非常にひっそりとしておりました。ここから私が乗るのは磐越西線。花火大会でホテルが壊滅状態の新潟を離れて、会津若松へ向かおうという算段です。

磐越西線もSLが走ったりしていることで有名ですが、SLは時間が全然合わないので乗れませんでした。この新津から会津若松間は「森と水とロマンの鉄道」という愛称もつけられているようですが、実際この路線の車窓も素晴らしかったですね。こちらは阿賀野川に沿って走っていく感じになりますが、飯山線よりも川の存在感がデカい。

磐越西線で新津から会津若松まで乗り通すと、所要時間は3時間弱といったところ。長野から先はひたすら普通列車に乗ってきた感じですが、車窓が良いところばかりだったので思いの外退屈せずに済みました。

晩飯はなんとなく喜多方ラーメンを食べて、駅近くのホテルで一泊。

2日目

会津若松まで来たので、そうなるとここから乗るのは当然……というべきか、日本でも有数の絶景路線と言われる只見線に乗ります。

会津若松を6時ちょいすぎくらいに出発する列車なので、さすがにそこまで混まないかな……と思ったんですが、発車10分くらい前にはそれぞれのボックスシートに1人は座っているような状態になっていました。18きっぷシーズンというのもあるのかなあ。

只見線自体は乗るの初めてなんですが、只見線の近くを走る国道をクルマで走ったコトはあるので、その景色の良さはある程度知っていました。にしても、飯山線磐越西線の景色も良いなあと思ったんですが、只見線の車窓はまた別格ですね。

只見線は只見川に沿って進んでいく形になるんですが、たびたび川を渡るんですよね。なので鉄橋から渓谷の景色を見やすいし、またその渓谷の鉄橋を渡る列車が鉄道カメラマンにしてみたら絶好の被写体になるっていう。停車時間長めの駅で外に出たりもしてみたんですが、なんかまーどこを見ても景色が良い。

只見線を終点の小出まで乗り通すと、所要時間は4時間半くらい。なかなかの長さですが、飯田線に比べれば大丈夫(?)。それに車窓が素晴らしいので、飽きることがありません。小出駅からは上越線に乗り換えて、南の群馬方面に向かいます。

ただひとつ困ったのが、昼飯のタイミング。乗り継ぎのタイミングで弁当を調達できれば良かったんですが、小出駅では駅周辺に弁当を売っていそうな場所は皆無。食事が取れそうな店はあった(営業しているかどうかまでは確認しなかったけど)ものの、乗り換え待ちの時間が30分くらいだったので店で食べるには少々時間が足りない。

これどうしたもんかな、と乗り換えアプリを見ていると、乗り継いだ水上行きの上越線が越後湯沢で20分ちょい停車することが判明。越後湯沢なら弁当買えるだろ、ということで、到着後すかさず下車して改札の外で弁当購入、ホームにとって返してベンチで平らげたあとに再乗車する、などということをやっておりました。弁当は美味しかったです。

ちなみにこのときの上越線もかなり混雑しており、水上駅までずっと立ち席でした。網棚を見ると旅行用トランクを持っている人も多く、なんでこんな普通列車に旅行客っぽい人が多いんだ……?と疑問に思っていたんですが、越後湯沢駅の構内放送で「東京方面の上越新幹線指定席は終日売り切れ」という旨アナウンスされており、これってつまり新幹線にあぶれた人たちが普通列車にスライドしてきているのでは……。

やっぱりこれって、前日長岡で花火見て宿泊した人たちが一斉に東京方面に戻るからなのかなあ……と想像するんですが、だとしたらホント凄まじいですね長岡の花火。一度見てみたくはありますが、その混雑ぶりの一端を垣間見てしまうと、ちょっとためらってしまうなあ……。

あと、越後湯沢から水上の途中には日本一のモグラ駅として知られる土合駅もありますが、トンネル内のホームは下り線だけで、上り線は地上なのがちょっと残念。ここも再訪してみたい場所ではあります。ホームにはかなりのお客さんがいましたが、あれは谷川岳から帰ってきた人たちなのかな?

水上駅には「SLぐんまみなかみ」の客車だけスタンバっておりました。結構この辺SLが走ってるんだな……。

私は時間が合わないので普通列車を乗り継いで、新前橋まで……は行かず、渋川で下車。なんでかというと、ここで吾妻線に乗り換えるため。吾妻線は渋川から吾妻川の谷筋に沿って西へ進んでいく路線ですが、渋川以外では他路線との接続がない盲腸線になります。この路線に一通りアクセスできれば、『駅メモ!』で群馬県制覇となるので乗っておかねばなるまいと。

ただ、この路線の終点は大前という駅になるんですが、ここまで行くとなると難易度が極めて高くなります。なぜなら、ここまで行く列車が1日4本しかないから。しかし、その1つ手前の万座・鹿沢口までであれば、結構本数が増えます。なんだそれ。加えて、私の場合この日のうちに愛知県まで帰らないといけないので、もろもろ勘案した結果長野原草津口で折り返すことにしました。『駅メモ!』的には、そこから先の区間はレーダーで取っちゃうことに。

タイミング的に、長野原草津口から特急「草津・四万」に乗ることもできたんですが、なるべく18きっぷを使いたいので往復とも普通列車で。211系もだいぶ見られる場所が限られてきましたし(?)。

この列車で高崎まで出たら、あとは上野東京ラインで東京まで行き(グリーン車利用)、そこから新幹線で名古屋に戻ったのでした。晩飯は高崎駅で調達した弁当をグリーン車で食べてました。なんか今回はよく駅弁を利用する旅だった……。

なお、このあと18きっぷの残りを使いに行く予定なんですが、出かけようとしている方向に絶妙に台風が近づいている感じもするので、出かける前から波乱の予感がします。夏の大型連休の旅行はどうしても台風ガチャになるよなあ……(かといって前もって予約しとかないと、宿とか指定席とか埋まっちゃうリスクあるし)。