意外性があったといえばあったよーな気がする、F1スペインGP決勝です。
■決勝結果：
FORMULA 1 GRAN PREMIO DE ESPANA TELEFONICA 2010 - The Official F1 Website
■決勝後ドライバーコメント：
Spanish Grand Prix - selected team & driver quotes - The Official F1 Website
■決勝後記者会見：
FIA post-race press conference - Spain - The Official F1 Website
あれ、そのまま勝っちゃった
意外と言っては失礼だとは思いますが、ウェバーがポールから順調にレースをリードし、そのまま勝っちゃいました。いや、ウェバーのコトだから、きっと決勝ではなにかあるに違いないと思ってたんですが・・・。ここまで力強いウェバーって見たコト無かったよーな気がします。どうしちゃったんだウェバー。
一方で2番手からスタートしたベッテルは3位フィニッシュ。ベッテルは途中ブレーキトラブルもあり順位を落としてましたが、ハミルトンのリタイヤによってなんとか表彰台には上れました。しかし、実はベッテル、ブレーキをチェックしたチームからリタイヤするよう要請されていた、なんて話だったみたいで。
レッドブル、ヴェッテルにスペインGPでリタイヤを要請していた : F1通信
万が一ブレーキが完全にぶっ壊れたりしたらシャレになってない話なんですが、この度胸はスゴイですね。これが若さか。ベッテルはウェバーはノートラブルだけど自分は・・・みたいに嘆いてましたけど、最速マシンがありながら思うようにいかない状況というのはフラストレーション溜まるでしょうね。今回のウェバー優勝によって、また風向きが変わるんでしょうか。ウェバーはこれでベッテルに対しドライバーズポイント7ポイント差に迫りました。
速さがまだ不足しているマクラーレンとフェラーリ
今回ハミルトンはかなり調子よさげで、最後にタイヤバーストが無ければ2位になってたとこでした。これだけ見るとマクラーレンのペースはかなり良さそうなんですが、それでもまだレッドブルのペースに勝てるレベルでは無いワケで。ベッテルも本調子だったらハミルトンに先行を許さなかったでしょうし。
フェラーリは地元アロンソが2位と気を吐きましたけど、これも運が味方した2位。記者会見でもアロンソの表情が硬かったのがちょっと気になりました。マッサに至ってはここんとこ全然見せ場が無いんですよねぇ・・・。クビサのフェラーリ移籍が相変わらず根強く囁かれているだけに、ここらでもう少し目立つ結果を残して欲しいところですが。バックマーカーとの接触も、見ててこれはないわ－、という感じでした。
それでも、コンストラクターズポイントではマクラーレンとフェラーリがレッドブルをリードするという形にはなってるんですけど。ただ今回のレースでのスピード差を縮めない限りは、すぐに逆転されちゃいそうなんですよね－。
ミハエル、復活・・・？
テレビ中継を見ていると、やたらミハエルについての言及が多かったりするよーな気がするんですけど、今回のレースでミハエルがスゴかったかと言うとそうでも無いような感じ。ロズベルクに初めて先行できたレースではありますが、これはむしろロズベルクが不調と言うべきで。マシンの改良をミハエル好みにした結果、ロズベルクに合わないマシンになっちゃったんだとしたら、それはそれで問題だと思うんですけどね。
メルセデスGPは特にハードタイヤに交換したあとのペースがひどくて、ミハエルはバトンをひたすらブロックすることに終始してましたし、ロズベルクは余分にピットストップをしてソフトタイヤに再度スイッチしたりして。あのペースでミハエルがバトンを抑えきったのはさすがなんですが、バトンはその強引なブロックに不満たらたらでしたね－。これがバトンじゃなくてハミルトンだったら、オーバーテイクできてたよーな気もしますが。
まぁこれ見ると、ある意味（あの憎たらしい）ミハエル復活、てな気もしますが。
可夢偉くん
予選10番手の可夢偉は12位完走、ポイントは獲得できず。今回はクビサとの接触が響く形になっちゃいましたが、リタイヤではなく完走できたという点では良かったですね。ポイントを十分に狙えるペースを持っているコトは間違いないので、次はぜひポイント獲得を。とはいえ、この辺の中団グループも競争が激しいので、なかなか簡単な話ではなさそう。でもこの週末の可夢偉のペースなら大丈夫でしょう、きっと。
