大須は萌えているか?

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F1[11] ベルギーGP決勝

スパウェザーには見舞われなかったものの、なかなか荒れた展開のレースになってましたね。F1ベルギーGP決勝。

決勝結果:
2011 FORMULA 1 SHELL BELGIAN GRAND PRIX - The Official F1 Website

決勝後ドライバーコメント:
Race - selected team & driver quotes - The Official F1 Website

決勝後記者会見:
FIA post-race press conference - Belgium - The Official F1 Website

レッドブル大勝利

ここんとこ勝利から遠ざかっていたベッテルですが、ここに来てまた強い勝ち方をしましたねー。

スタートこそロズベルクに先行されてしまいましたが、DRSが使用可能になった直後に落ち着いてこれをパス。セーフティーカー導入のタイミングで早くも2度目のピットストップを行うなど変則的な作戦となりましたが、そつなくこなしての勝利でした。レース前には川井ちゃんがトップグループのタイヤについて不安要素があると指摘していましたが、早めのピットストップでタイヤの状態をチェックして、最後までタイヤの不安も感じさせないレースで。

アロンソも悪くないペースで走っていたんですが、今日のベッテルを止めるほどではありませんでしたね。オマケに、最後にハード側のタイヤを履いたあとはペースが伸びず、結局バトンにもかわされ表彰台にも上れなかったのは痛い。それでもアロンソは前向きな姿勢を崩してませんが、とうとうベッテルとのポイント差は102ポイント。のこりのレースは7戦。

ウェバーさんはまたしても逆噴射ロケットスタート(?)をかましてしまい、安心のクオリティを発揮。記者会見のコメントでは「レバーを引いた途端にアンチストールが作動してショックだったよ。セブも同じようにアンチストールのせいで危機一髪だったみたいだよ」と、俺は悪くないアピール。レッドブルさん、早くアンチストールシステムを改善してあげてください。

しかし、ウェバーさんてばハード側のタイヤに履き替えたあとに好タイムを連発。ハードの方がマシンバランスが良かったんでしょう、ベッテルがソフト→ソフト→ソフト→ハードと繋いだのに対し、ウェバーはソフト→ハード→ハードというタイヤチョイスに。ほんと最近のウェバーさんは見ていて飽きません。結果的に2位に入ったのだから結果オーライなのですが、たまには1レース通して速いウェバーを見たいモノです。

マクラーレンの明暗

2番手からスタートしてベッテル追撃の筆頭候補だったハズのハミルトンですが、スタートでフェラーリに先行され、その後可夢偉接触してクラッシュ、リタイヤ。

可夢偉との接触はどっちが悪いという類いのモノでもなく、特に両者にもペナルティはナシ。強いて言えば、可夢偉をパスしたあとにミラーをチェックしなかったハミルトンのミスですね。可夢偉がスリップに入ってスピードが乗ってしまい、自分のアウト側に並びかけていた動きをまったく見ていなかったのでしょう。これについては、後にハミルトンも非を認めたようです。

ベルギーGP決勝レースでの小林可夢偉(ザウバー)との接触事故でリタイヤした直後、小林のドライビングを非難していたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンだったが、当時の映像を確認したあとは自らの非を認めた。

「確認した結果、僕のほうが悪かったことがわかった。あの時僕は、すでに小林より前に出ていると思っていたけれど、実際にはまだ彼のスペースを空けるまでになっていなかった」と、ハミルトン。

via: ハミルトン、小林可夢偉との接触事故で非を認める: FMotorsports F1

一方で予選は13番手に沈んでいたバトンはスタートでも混乱に巻き込まれ、ディ・レスタに追突されリヤウィングのエンドプレートを一部破損し、前方から飛んできた誰かのフロントウィングで右のミラーが吹き飛んでしまったとのこと。バトンのマシンのフロントウィングもダメージを負っていたらしく、ピットに「グリップしねーよ」と伝えたところ「知ってるけどとりあえず5周走ってこい」と言われ、なんとか持ちこたえたんだとか。F1ドライバーってスゴイですね。

ピットでフロントウィングを交換した後のバトンは、スタートでハードタイヤを使っていたので後はひたすらソフトタイヤでプッシュ。それが怒濤のオーバーテイクショーに繋がりました。予選からレース序盤にかけては全くツキに恵まれなかったバトンですが、見事なリカバリー。

結果、ノーポイントで終わったハミルトンをバトンがドライバーズランキングで逆転。この2人、レースのスタイルがまったく違うのにポイントは僅差でせめぎ合ってるのが面白いですねぇ。それにしても、ハンガリー、そしてここベルギーと、最近のバトンは円熟味を増した良いレースしてます。

そのほか

バトン以上にすさまじい追撃をしてみせたのが、誰あろうミハエル・シューマッハ。最後尾スタートからまさかの5位フィニッシュは、黄金時代のそれを彷彿とさせるモノがありますね。やっぱこの人、スパではなんか持ってるんでしょうねー。ロズベルクにはぜひ空気読まずにミハエルをブロックしまくって欲しかったんですが、それ以上に今回のミハエルには勢いがありました。お見事。

予選7番手からスタートのブルーノ・セナ、ポイント獲得できるのかと思いきや、スタートでこれまた予選6番手スタートのアルグエルスアリに激突。アルグエルスアリはリタイヤ、セナも13位がやっと。もったいないなぁ~……。これまた好位置につけていたブエミもリタイヤに終わり、トロロッソは予選順位から考えると大誤算のレース。

可夢偉セーフティーカー直後になぜピット入らなかったの?という話なんですが、チームはすぐさまピットインを指示したらしいのですが、無線のトラブルで可夢偉に聞こえてなかったとのこと。

まあ一番の問題は、セーフティカーが入ったときに、(すぐに)ピットに入らなかったこと。実際言うと、無線がおかしくて、チーム側は「ピット!」と指示したらしいんですけど、ぼくの方にそれが入って来なくて。結局、入らずに(通過してしまって)、それでポジションを"9個"くらい落としてしまって。

via: 【STINGER】小林可夢偉 レース後・会見全録【ベルギーGP(日)】 >> F1 NEWS|ボイスレコーダー||STINGER / 独自の視点でF1ニュースを発信

これまたもったいないなぁ……。結局、ここの連絡トラブルで可夢偉のレースは終了、という感じ。これだけF1マシンに高度な技術が使われていても、無線のトラブルとかこういうちょっとしたトラブルって無くならないモノですね。

あ、それからハミルトンに「報復アタック」してペナルティくらってたマルドナドですが、決勝では見事10位、彼自身の初ポイントを獲得。逆境に燃える男なんですかね彼。ていうか、今期シングルグリッドを3度も獲得しててまだノーポイントだったのか!でもとりあえずおめでとう!