※画像多めです
先日、知り合いの荒川茂樹氏(仮名、東京在住)から唐突に「どうです。ドライブでもしませんか。近場をぐるっと」と誘われたので、ふらふらと出掛けてきました。一泊二日で。山形県の銀山温泉まで。
愛知県に住んでいる人間から見ると山形県というのはイマイチ印象の薄い県であり、以前東北旅行に行った帰りに山形駅前で米沢牛を食べたコトはあるものの、それ以外に山形を訪れたコトもありません。
米沢牛以外で山形に関して知っているコトと言えば、さくらんぼの名産地であり、テレビ局から小学校まであらゆるものの名前に「さくらんぼ」と付けないと気が済まない県民性であり、カラオケで最も歌われている歌は大塚愛の「さくらんぼ」であり、3時のおやつはチェリーパイであり、県民の8割が自家用車として日産チェリーに乗っており、男性のほとんどがチェリーボーイであるというコトくらいです。
なおこれらの知識は私の完全な思い込みであり、事実とは大きく異なる可能性があることをお断りさせていただきます。
山形新幹線を甘く見ていた
それはさておき、山形まで一泊二日で行くとなるとちょっと前に行ってきた福島の飯坂温泉をさらに超えるような弾丸ツアーなので、やっぱり新幹線を使わざるを得ません。名古屋から東京まで東海道新幹線、東京から山形まで山形新幹線で移動。山形新幹線に乗るのは初めてだったのでちょっとワクワクしていたんですが、出発ギリギリに自由席に滑り込んだら席が空いてないどころか、既に立ち席の人がかなり居る有様でした。
まぁ、山形新幹線が一時間に一本しか無いと知った時点で若干嫌な予感はしていたんですけどネ。まさかここまでとは。それなら東北新幹線と分かれる福島まではMAXやまびこに乗っておけば良かった気もしますが、最早手遅れ。そして東京から山形までの3時間ちょいを立ったまま過ごすという、なかなか幸先の良い(?)スタートとなりました。
この往路の悲劇を繰り返すわけにはいかないと思い、山形駅に到着するなりみどりの窓口に駆け込み、帰りの指定席を押さえようとしたんです、んが。なんと翌日(日曜日)午後の新幹線の指定席、グリーン車を含めて空き無し。こんなに乗客がいるのに一時間に一本しか無いってどういうコトなの山形新幹線。
荒川氏は「恐らく平日が空席だらけで、週末これだけの乗車率があって初めてトントンなんだろう」と語っていましたが、ホントかぁ?
銀山温泉も混んでいた
山形駅からはレンタカーを借りて移動。車はまたもプリウス。国道13号を辿って尾花沢市街まで行き、ちょいと奥に入っていけば銀山温泉に到着。なんか山奥にあるっぽいイメージがあったので、思いの外あっさり到着した感じでした。ちなみに宿泊したのは昭和館というところ。名前だけ聞くと古めかしそうですが、中はかなり新しいです。部屋からの眺めはこんな感じ↓。
宿を手配した荒川氏曰く、他の宿もいくつか当たってみたところ、ほとんど満室だったとのこと。震災の影響を感じさせないですねぇ。ただ宿の人曰く、震災直後はぱったりと客足が途絶え、平日は臨時休暇を取らされていたんだとか。あと、今現在も外国人観光客は激減したままだそうで。
宿に荷物を置いたあと外をうろうろしてみたんですけど、山に囲まれた狭い土地に宿が密集しているのが面白い。
銀山温泉は条例によって景観を保存するよう定められているらしく、どの宿もレトロな雰囲気たっぷり。
どうでもいいんですが、↓にあるような昭和モダン体フォントを見ると必ず『さよなら絶望先生』を思い出してしまうのは私だけでしょうか。
温泉街のちょっと奥には、「白銀の滝」という滝がありました。かなりの勢いで水が落ちてます。前日まで山形は豪雨だったハズなので、その影響もあるかもですが。
地酒をグラスで飲めるお店があったので、つい釣られてみたり。「初孫 魔斬」というお酒が厨二病ぽくてステキです(?)。
夕食後、夜の風景も撮影してみた……んですが、けっこう酔っていたためブレまくっています。
ちょっと前に行った奈良の洞川温泉の夜景もかなり良い雰囲気でしたが、こちらもなかなか。雪が降る季節に来るとまた良さそうですねー。
ちなみに銀山温泉では毎週土曜日の夜に「花笠踊り」という地元発祥の踊りが披露されているみたいで、ちょうど見るコトができました。
盆踊り的なモノを想像していたんですが、かなりダイナミックな動きの踊りでビックリ。花笠踊りには5つの流派があるそうで、そのうち3つが披露されてました。残念ながら、「流派東方不敗」は無いようです。
ちなみに銀山温泉のお湯はかなり硫黄の臭いがする、いかにも温泉ぽい(?)感じのもの。レトロな雰囲気と温泉の臭いが相まって、まさに「古き良き日本の温泉」という風情だなぁと。ある程度の年代の人にとっては、『おしん』の舞台としてのイメージも強いでしょうしね。
長くなったので続く。