大須は萌えているか?

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アルペンルートを越えて富山・石川に行ってみた その3

※このエントリは、アルペンルートを越えて富山・石川に行ってみた その2の続きです。画像多め。

高岡 金屋町、瑞龍寺

富山の名物といえば真っ先にホタルイカが思い浮かぶ私ですが、夕食を食べたお店では真っ先にホタルイカの沖漬けが出てきました。さすが富山です。

また、翌朝はホテルでバイキング形式の朝食を食べたのですが、その中にもホタルイカの沖漬け、イカ刺し、イカの煮物がありました。さすが富山です。朝からこんなにイカを食べたのは初めてです。しかも結構美味しいから困る。イカ娘が見たら激怒すること間違い無しのメニューだったでゲソ。

とりあえず主な目的だったアルペンルートはもう見終わったワケなので、あとはちょっと石川の方ぶらっとして帰ろうか、という話に。とりあえず家族のリクエストで高岡市金屋町に。千本格子の古い街並みがあるところです。

ここ、雰囲気は悪くないんですが、観光地としてちょっと致命的なコトに駐車場が無い。コインパーキングのようなモノも見当たらず、近くのコンビニで駐車場が無いか尋ねてみたところ、「無いからしばらくウチの駐車場駐めてもらっていいですよ」とのことでした。ううむ、大らかだ。

「金屋町」という地名にもあるように、ここは鋳物の町として栄えてきたとのこと。古い街並みの近くには、「旧南部鋳造所のキュポラ(溶鉱炉)及び煙突」が保存されてました。

これ、国の登録有形文化財なんだそうですが、周りがパチンコ屋の駐車場になってます。ううむ。

そして今度は同じ高岡市内にある瑞龍寺という寺へ。

不勉強なコトに、富山にこんな立派な寺があるなんて全然知りませんでした。仏殿、法堂、山門が国宝指定されているそうで、富山県下唯一の国宝でもあるとのこと。

この寺のルーツは加賀藩前田利長(利家の長男)が創建した法円寺という寺だそうですが、利長の没後、三代目藩主前田利常がこの寺を利長の菩提寺とし、名称を瑞龍寺に改め大幅な改築を行ったみたいです。藩主の菩提寺とはいえ、相当立派な寺になっており正直ハコモノにカネかけ過ぎなんじゃないの利常さん、という気もしますが、これが加賀百万石パワーなんでしょうか。

このお寺の近くには利長の墓もあるんですが、こちらも相当立派。挙げ句には「利長くん」などというゆるキャラまで居る有様。そもそも高岡の町って利長が高岡城に入ったところから始まって、「高岡」という名前も利長が付けたものなんだそうで。なるほど、だから利長はこの高岡でここまで愛されているのですね。

金屋町やこの瑞龍寺をひっくるめて、「近世高岡の文化遺産群」として世界遺産登録しようという動きもあるそうですが……はてさて。

ちなみに、高岡市藤子・F・不二雄の出身地でもあり、藤子不二雄Aと出会った土地でもあります。藤子不二雄Aは隣の氷見市出身。

西岸駅

高岡市能登半島の付け根のところにあります。そしてせっかくここまで来たのなら、とクルマを北に走らせ、富山県から石川県に入りやってきましたのと鉄道西岸駅。途中、山越えとかあって結構ユカイな道程でしたけどね。駅前に数台分のクルマを駐めるスペースがあり、助かりました。

こちらは「花咲くいろは」の聖地として知られている場所ですね。作中に登場する「湯乃鷺駅」のモデルになっているところ。家族には「いやー、ローカル線で雰囲気の良い駅があるんだよねー」とかなんとか言ってやって来ました。すぐにアニメ関連だとバレましたけど。

……そりゃバレない方がおかしい。この駅、本来の駅の看板とは別に、「ゆのさぎ」バージョンの看板まで設置しちゃったコトでも有名になりましたね。サビまでリアルに再現して。実際見てみるとすんげー力作。それにしてもこののと鉄道ノリノリである

そうこうしてたら、ちょうど電車……いやディーゼル車か、がやってきました。タイミング良かったなぁ。

あー、確かにアニメに出てくるのもこんな車両ですね。周囲にも何人か写真を撮りまくっている人たちが居て、いろは人気あるなぁと。

しかしこの駅、能登半島の真ん中らへんにあるだけあって、かなりの田舎。すぐそこに海が広がっていて、風景はすごく良い場所ですけどね。ローカル線の風情を味わうにはすもってこいなんですが、温泉街のモデルになっている金沢の湯涌温泉から相当遠いのが難点だよなぁ……。今回、湯涌温泉は時間の都合でパスしました。寄ろうと思えば寄れた気もしますが、どうせ行くならちゃんと一泊したいところですね。

コスモアイル羽咋

湯涌温泉には行きませんでしたが、さらについでに西岸駅から南西に向かったところにある、羽咋市の施設「コスモアイル羽咋」にも寄ってみました。

実はここ、既に2回ほど来たコトはあるんですけどね。羽咋市は「UFOの町」としてPRを行っていて、

石川県の町興しが完全におかしい件 : あじゃじゃしたー

……まぁこんなコトもやっていたりして。そしてこのコスモアイル羽咋の中にある宇宙科学展示室は、UFOに関する資料はもちろん、アポロの月面着陸船やらボイジャー探査船やらの精巧なレプリカや、旧ソ連のボストーク帰還用宇宙カプセルの実物(!)が展示されていたりと、イロモノに留まらないかなりガチな展示内容を誇る施設なのです。一方で昔テレビで使われたグレイの解剖模型もあったりしますけどね!

宇宙になんらかのロマンを感じちゃう人は是非見に行って欲しい施設なんですが、今回個人的に衝撃を受けたのはコレ↓。

矢追さん、宇宙人を追いかけている間に本人が宇宙人になってしまったのん……?実は2年ほど前に、「UFOディレクター」こと矢追純一コスモアイル羽咋の名誉館長に就任したようなんですが、いやしかしコレはなんなんだ。おまけにここ、館内のトイレの標識までもがグレイです。

こういうセンス、大好きだぜ……!またそのうち来たいです、能登半島。ちなみに、「花咲くいろは」作中にも登場したクルマで走れる砂浜、「千里浜なぎさドライブウェイ」もこの近所だから時間に余裕のある人は寄ってみれば良いと思うよ。

そんなこんなで

羽咋市の後は一気に高速で愛知へと。また結構駆け足気味の一泊二日でしたが、自然あり歴史あり聖地あり宇宙人ありの、なかなかに密度の濃い旅行となりました。北陸って見どころ多いですねぇ。湯涌温泉が見られなかったのが心残りですが、それはまた次回北陸を訪れる口実としましょう。いつになるかわかりませんが……。