大須は萌えているか?

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自宅警備隊西へ2013 : アレイからすこじま~大和ミュージアム~てつのくじら館編

※画像多め。この記事は自宅警備隊西へ2013 : 竹原~大和のふるさと編の続きです。

アレイからすこじま

呉で一泊し、この日はホテルを8時というふつーの時間にチェックアウト。大和ミュージアムに行きたかったので、あまり早いと開いてないし。ただ、大和ミュージアムの開館時間は9時なので、その前にふらっと「アレイからすこじま」へと行ってみます。徒歩ではさすがにキツいのでクルマで(少し離れた場所に駐車場あり)。

ここは一言で言えば海辺の公園なんですが、目の前が海上自衛隊呉基地になっており、潜水艦やら護衛艦がすぐそこに停泊しています。

こうして海に浮かんでる潜水艦なんて初めて見た。潜水艦を間近で見られるのは日本ではここだけなんだそうで。

ここ、桟橋や石段なんかも妙に味がありますね。向こうには前日見に行ったJMUの工場が見えます。

石段の向こうに見えるでかい船は、あとから調べてみると音響測定艦「ひびき」と「はりま」というそうで、潜水艦の探知を目的とした船なんだそうな(⇒ひびき型音響測定艦 - Wikipedia)。

妙に年代物なクレーンも置いてあるんですけど、これは戦時中に魚雷の積み卸しなどに実際使われていたものだそうで、今はモニュメントとして飾ってあるという。

それにしても、これだけたくさんの潜水艦が目の前にいるというのは壮観。なんかよくわかりませんがテンション上がってしまいました。奥に居る船は潜水艦救難艦ちはや」。くっ。

潜水艦の奥の方に居るのが護衛艦ですね。船体に書いてある番号からすると右からDE-234「とね」DE-232「せんだい」DE-229「あぶくま」でしょうか(⇒海上自衛隊艦艇一覧 - Wikipedia)。

ちなみに、この護衛艦も毎週日曜日に一般公開しているらしい(⇒護衛艦の日曜一般公開)。……次に呉に来るときには、土曜に泊まって日曜は1日呉で過ごすようにしようそうしよう。

大和ミュージアム

アレイからすこじまでしばし過ごしたあと、8時半すぎくらいに大和ミュージアムへと。隣接する駐車場は開いているので先にクルマを置いておきます。ついでにまた裏手から港の写真を撮影。ドックに入っているのは護衛艦さみだれ」でしょうか。

しかしこの辺って結構工場萌えな人にもたまらんエリアかもしれませんね。夜景とかもキレイなんでしょうか。前日の夜はさすがに疲れてたのでビール飲んで寝ちゃいましたが。

大和ミュージアムでは外にも展示品が飾ってあったりします。こちらは水中翼船「きんせい」。水中翼船なんて言われると、F1ファンとしてはついつい中嶋悟の伝説の名曲を思い浮かべ……げふんげふん(⇒悲しき水中翼船 - Wikipedia)。

こちら↓の右手に写っている「壁」は、「長門」型二番艦である戦艦「陸奥」の主舵です。奥のスクリューも陸奥のもの。

んでもってこちら↓が陸奥の主砲、45口径41センチ砲。

すごく……大きいです……。これ大和の46センチ砲とかいったらどんなデカさになるんですか。なんかもうスケール感がおかしい。それにしても陸奥ってどんな戦績を残した船なのか知らなかったので後で調べてみたら、停泊中に謎の爆発事故を起こしそのまま沈没しちゃったんですね(⇒陸奥 (戦艦) - Wikipedia)。いやこれはなかなか形容しがたい最期だったようで……。

そして今現在、特別企画展として「巨大戦艦大和展」をやっているみたいです。大和ミュージアムで企画展も大和って、それはつまり大和づくしという理解でよろしいでしょうか。

入り口前にたどり着いたのは開館数分前だったんですが、その時点で行列ができてました。人気あるなぁ、ここ。やっぱり宇宙戦艦的なものを観て訪れる人も結構いるんでしょうか。とはいえ、開館直後は列の流れもスムーズで、開館後ほどなくしてチケットを購入し入場するコトができました。企画展は別料金なのですが、せっかくなので併せて購入。

館内に入ってすぐ目に入るのが1/10スケールの大和の模型。それでも十分すぎるほどのデカさ。

その後さっそく企画展の方に行ってみます。展示内容は主に大和が建造された頃の時代背景の説明や、大和にまつわる資料やモノなど。あと、艦橋内部を再現しているコーナーもありました。窓の向こうにはちゃんとCGで再現された艦首が映し出されてたりして。

風変わりなところでは、大和艦内に飾られていたという日本人形なんてものまで。

あと、実際に大和に乗艦していたという人や遺族の方のインタビュー映像なんかも流されており、これもなかなか見応えがある内容。最初から最後まで観る時間が無かったので、途中だけ観たんですけどね。

そして常設展示の方へ。こちらでは呉の軍港の町から今の造船の町へ至るまでの歴史や、各時代の船にまつわる資料が展示されてました。大和がらみでいうと、現存する設計図の一部とか。

面白かったのは、大和進水記念に用意されたという風鎮と湯飲み。しかし大和は戦時中存在自体が極秘とされていた船であったため、配布が許可されなかったとのこと。……そりゃ当たり前だよね!

あとは沈んで居る大和からサルベージされた部品や遺品など。

戦争を知らない世代としては大和といっても本物より先に宇宙戦艦が思い浮かんでしまい、ともすればフィクションの世界のモノなんじゃないかとすら思ってしまうのですが、こうして実際に大和が存在していた証拠となるような品々を見せられると、なんというかとんでもない時代だったのだなぁと思わざるを得ません。ただまぁ、その存在の是非は別として、この史上最大級の威容を誇る巨大戦艦に憧憬の念を抱くのはわかるよーな気がします。

そして今度は大型展示物のエリアに足を進めると、人間魚雷「回天」十型の試作型が。実物を見ると人が乗り込むにしては小さすぎる感じ。ホントに人を押し込めて突っ込ませるためだけの兵器。特攻兵器って完全に人間を「パーツ」扱いしてるよなぁ。

それからゼロ戦の展示も。一緒に展示してあった星形エンジンを見て思わずアメリカのシャーマン戦車を思い出してしまったのは、ガルパンで得た中途半端な知識ゆえでしょうか。

3Fにある展示はファミリー向けぽかったのでパスしたんですが、結構駆け足気味に見物して1時間ちょいといったところ。映像とか展示物をじっくり見ようと思ったら2時間くらい必要ですかね。でも見応えは十分でした。ここもまた来たいな。

てつのくじら館

大和ミュージアムのついでに、すぐ向かいにある「海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)」へと。どでかい実物の潜水艦が目印。

その名の通り海上自衛隊の資料館なんですが、入館料はタダ。自衛隊さん太っ腹やで……。広報活動の一環というコトなんですかね。

展示されているのは海上自衛隊の歴史や、掃海作業に関する資料、そして潜水艦。この掃海作業を行う無人ロボットなど、水中用モビルアーマーぽっくってそそります。

こちら↓は掃海作業に使用するというフロート。この顔のペインティングは誰がデザインしているのかが気になる。

そして潜水艦に関する展示では、艦内のベッドを体験できるコーナーまで。さすがに一人ではやりませんでしたが……。

そして最後に、表にでーんと展示してあった潜水艦「あきしお」艦内を見学。退役しているとはいえ、潜水艦の中を見学できるって結構スゴいのでは。ただ、中はめっちゃ狭いのでのんびり写真撮ってられません(後ろがつっかえちゃうので)。なので写真が結構ブレブレになってしまうのはある意味仕方無いところ。なんせ艦長室ですらこの狭さ↓。

しかしこの無数に並ぶ謎の計器類はそそりますね。たぶん見学用にダミーのものと差し替えてあるんでしょうけども。

こちら↓が操縦スペース。当然ながら窓なんて無いワケですが、なんかこれ操縦しろって言われたらすげー不安になりそう。

そしてレーダーコンソール↓。まさに想像通りのレーダーっぷりでした(?)。

写真は撮ってませんが、潜望鏡から外を覗くこともできます(呉港が見える)。

それにしてもとにかく艦内が狭い。大人同士ではすれ違うことも難しい。この空間で長期間仕事してたら肉体的なところよりもまず精神的にまいってしまいそうで、潜水艦乗りってたぶんいろんな意味でタフじゃないとダメなんだろな……。

最後ショップで思わず「それゆけ!女性自衛官」のクッキーを買ってしまいました。あとクッキーの下に写ってる海上自衛隊のタオルも一緒に買ったものですが、ちゃんと今治製のタオルでした。さすが。

大久野島や呉に立ち寄ったコトで妙にミリタリー色の濃い旅行になりつつありますが、このあとは一気にミリタリー関係なくなります。……続く。