大須は萌えているか?

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けいおん!聖地の喫茶店がピンチらしいので宣伝してみる

※画像多めです。

これまでのあらすじ:
知り合いの荒川茂樹氏(仮名)にどっか遊びに行こうぜと言われたので、私のゴリ押しで京都・滋賀までけいおん!電車を見に行くコトに。京阪大津線けいおん!電車に驚嘆し、そして叡山電車の方はあまりにもふつーだった。そこから聖地としても知られる修学院駅まで移動し、どこか喫茶店でもないかとフラフラ(←今ココ)。高度に発達した喫茶店文化に染まった愛知県民は、3時間に一度は喫茶店でひと息入れないと死んでしまうのです。ウソです。

叡山電車修学院駅の西側は、川を超えるともう静かな住宅街という風情。そしてそんなところに、妙にド派手なお店を発見。その名も「昭和レトロビーバー」。

どうやら喫茶店ぽいけど、なんか店内にいろいろ展示してある模様。一見さんが飛び込むには少々ハードルが高そうな店構えなんですが、荒川氏との協議の結果「男は度胸!何でもためしてみるのさ」とホイホイ店内に入るコトに。表のショーケースに、「けいおん!」のイラストがあるのも気になったし。

店内には複数のショーケースがドカンと置かれ、無数のギターが所狭しと展示されてました。カウンター席には常連さんと思しきおじさんがひとり。そして店員は気の良さそうなおばちゃんがひとり。ここ、「ミュージアムカフェ」として営業しており、ただ飲み物飲んでいくだけでも良いし、飲み物代にプラス500円出すと、2階にあるかなりレア(らしい)ギター等のコレクションも見物できるみたいで。

飲み物はアイスコーヒーが500円と、ぶっちゃけ安くはないんですが、せっかくだからとアイスコーヒー代500円 + ミュージアムの見物料500円の合計1,000円を支払って、2階のコレクションも含めて見物させてもらうコトにしました。ギターのこと全然わかんないけどネ?

「店内の撮影はOKなんですか?」と尋ねてみたら2階含めてOK、Webにアップするのも問題ないとのこと。「そのかわり、この店のこと宣伝して」とおばちゃん。これが等価交換の原則ってヤツか。そんなわけで、早速店内の写真を。私たちが座ったのは店の奥にあるテーブル席ですが、この付近からしてもう珍しいモノが置いてある。あと、壁一面に古いレコードのジャケット。なぜか屏風絵まであって、相当なカオスっぷり。

おばちゃん「これは尾崎豊の使ってたギター。サイン入り」

へ?あの15の夜に盗んだバイクで走り出したりしてた人?

おばちゃん「これは中島みゆきのギター。後ろのジャケットは松田優作が着てたもの」

え?風の中のすばる?なんじゃこりゃあ?おばちゃんがさらりとスゴいこと言うので、これ本当にホンモノなのかと思いつつ、鑑定眼の無い私が疑ってかかっても仕方ないので、とりあえず全部ホンモノだと信じることにしました。

こちら↓の一番右にあるのがX japanのHIDEがペイントしたというギター。真ん中や左のヤツはスイッチがごちゃごちゃ付いてて、どうやって演奏するのか見当もつきません。

有名人絡みのモノ以外にも、貴重なギターが。こちら↓はギブソンのハープギターというシロモノ。こんなん初めて見ました。てか、どうやって演奏するんですかコレ。奥にある白いギターは、世界に1本しか存在せず某鑑定番組に出したところ2,300万円の値段が付いたとか。ちょっと意味わかんないです。

それから、いよいよ二階の展示品。おばちゃんが案内してくれました。まず出てきたのは、エルヴィス・プレスリーがTVショーで使っていたというギター。サイン入り。プ、プレスリー田中義剛のコトじゃないですよね?

そして今度は、ビートルズの映画「ヘルプ!」で使用されたというギター。ビートルズメンバー全員のサイン入り。全員のサインが入っているのは貴重なんだとか。……「ずうとるび」の間違いではないですよね?ちなみにその右にあるギターも世界に6本しか存在しないモノなんだそうで、そのうち1本はビル・ゲイツが所有しているんだとか……。

あと、ジョージ・ハリスンが使っていたギターなんてのもありました。日本人アーティストでは、忌野清志郎サイン入りギターとか。

ギター以外にも、ブルース・リーが持っていたアヘンパイプなんて品物まで。

正直楽器なんて全然知識ないので、それらのうんちくとか全然わからないんですが、とんでもない有名人の名前がポロポロ出てくるものだから面白かったです。なんでそんなモノがこんな京都の片隅にあるの。

実はこのお店、もともとおばちゃんがアンティーク喫茶としてやっていたみたいなんですが、お店の常連さんに数千本のギターをコレクションしてる人がいて、その人の提案でコレクションの一部を展示するミュージアムカフェとして生まれ変わったんだとか。この店に展示してあるギターは約200本。

ただおばちゃん曰く、どうもイマイチ客の入りが思わしくなく、このままならあと数年くらいで店閉めようかと思っているとのこと。なるほど、だから宣伝してと言い出したんですね。

そして、ふとおばちゃんが「あんたらけいおんってアニメ知ってる?」なんて言い始めて。「この店が映ってるらしくて、表の写真撮りにくる人は結構いるの。店に入らずに帰っちゃうことが多いけど」。え?と思い、あとでけいおん!1期の1話を見返してみると…

けいおん! 1話アバンより

このお店も聖地だったのかー!気付いてなかった!その場では「知ってるもなにも、けいおん!電車に乗りにきたんですよ(キリッ)」と答えたところ、「じゃあこれも見ていくといいわ」と店の奥から看板を引っ張り出してきました。ミュージアムカフェに改装したときに撤去したお店の看板だそう。

む?これは…

けいおん! OPより

これかー!!なるほど、けいおん!のロケハン当時は、まだ改装前だったんですね。

んで、けいおん!がバンドの話だからギターを見にくる人も多いのか、と思いきや、けいおん!ファンと思しき人でこのお店に展示してあるギターに興味を示す人は少数だそう。ビートルズはさておき唯が使ってるレスポールは無いんですか?なんて尋ねてくる人もいるそうで。

放課後ティータイムの価値がビートルズを超えた瞬間である。

いや確かにね、放課後ティータイムが素晴らしいバンドだというのは間違いないです。しかしですね、ビートルズプレスリーという人たちも世界的に結構知られた存在でしてね、たぶんこの店にあるギターを律や澪が見たら泣いて喜ぶんじゃないかと思うんですよ。ええ。

なにより、けいおん!の聖地でもあるようなお店が、こういうレアなギターを展示しててもあんまり繁盛してないというのは、なんかこう惜しいというか、無くなって欲しくないなぁと思うのです。ビートルズをはじめ、偉大な先人達が築いた歴史があるからこそ放課後ティータイムも存在し得たハズで、そんな歴史の一端を聖地巡礼のついでにでも感じてみるってのはいかがでしょうか?店構えはアレですが、気さくなおばちゃんがやってるお店ですので。

そういえばおばちゃん、「じき店畳むかもしれんから、これもあげるわ」と言ってこんなのもくれました。ビートルズ日本公演の未使用チケットだそうで。

座席番号が無く、妙にピッカピカなのでさすがにレプリカだと思うんですが、ありがたく頂きます。

おばちゃん「その代わり店のこと宣伝してな」

関西人ってのはホントしっかりしてんな!!(笑)ちなみにお店のサイトや地図は以下。修学院の駅から歩いて5分くらいです。

昭和レトロビーバー

……余録に続く。

けいおん!電車を見に逝った余録 - 大須は萌えているか?