大須は萌えているか?

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やっぱりF1のノーズがダサくて憤死するレベル

いや別に死にませんけど。

ちょっと前の記事でも触れたんですが、安全性を理由にF1のノーズ部分の高さが従来よりも75mm低くなるよう規制され、その結果今年のニューマシンには軒並み「段差」ができてしまっており、非常にダサいワケです。

先日可夢偉の所属するザウバーの新車も発表されたんですが、

【STINGER】写真で見る「C31」 >> F1 NEWS|ニュース||STINGER / 独自の視点でF1ニュースを発信

だっせー。超だっせー。まぁザウバーのマシンも以前から「段差がある」って話は出てたんで、ある意味想像通りですけど。しかし、チャンピオンチームのレッドブルの新車までもノーズに段差ががが。

【STINGER】レッドブル、「RB8」を公開 >> F1 NEWS|ニュース||STINGER / 独自の視点でF1ニュースを発信

エイドリアン・ニューウェイならもうちょっとスマートなアプローチをしてくれるんじゃないかと期待しましたが……ううむ。ただ、レッドブルのマシンの段差部分にはナゾのエアインテークが仕込まれているんだとか。

Red Bull air inlet raises eyebrows in Jerez - GPUpdate.net

KERSの冷却用とかって説も出てますが、ともあれ転んでもただでは起きないって感じでしょうか。ディフューザー規制によりレッドブルのアドバンテージはかなり失われている気もしますが、このマシンがどこまで速いのかはちょっと気になるところ。

他にもウィリアムズとかロータスとかトロロッソなんかも既に新車を発表済みですが、どこも軒並み段差付きのステップノーズを採用。非常にダサい。正直今年はマクラーレンがぶっちぎりでタイトルを獲得して、MP4-27のようなスムーズな造形のノーズがトレンドになれば良いと思います。マジで。

ついでにプルロッド式のフロントサスの話

各チームのマシン先端のあまりのダサさについ目を奪われてしまうんですが、あと気になる話といえばフェラーリがフロントにプルロッド式のサスペンションを採用しているコト。

プルロッドというのは別にガンダムZZエルピー・プルとはなんの関係も無く、サスペンションに路面の衝撃を「引く(pull)」力として伝えるからプルロッドと呼ばれます。対して、現在一般的にF1のフロントサスではプッシュロッド、つまり衝撃を「押す(push)」力として伝える方式が採用されてます。以下のサイトの図がわかりやすいかも。

F1のサスペンション - プッシュロッドvsプルロッド - Tari Lari Run

プッシュロッドとプルロッドは一長一短というか、それぞれにメリット・デメリットがありどっちがスゴイとかって話でもないんですが、特にハイノーズが主流になった90年代後半以降、サスペンションユニットを下側に置く必要があるプルロッドはほとんど使われるコトは無かったという。ハイノーズだと下側に置く場所が無いので。

リアもプッシュロッドが主流で、長いことプルロッド式のサスペンション自体見るコトが無かったんですが、レッドブルが2009年にプルロッド式のリアサスペンションを採用。これはリアを可能な限り低くしたいという理由からで、その後ちょっとしたトレンドに。

それでもまー、フロントにプルロッドは無いわな、と思ったらフェラーリが採用しちゃったという。今までリアにもプルロッド採用してなかったクセに。ていうかよく収める場所がありましたねぇ。

それだけ今年のフェラーリは「攻めている」ってコトなんでしょうけど、このフロントサスの効果は未知数。フロントの低重心化には効果がありそうですが、一方で整備性の悪さやストロークは十分に確保できるのかって部分が気になる。

ちなみに少しググってみたら、2000年のアロウズA21はフロントにプルロッドを採用していたとのこと。そうだったっけ……もう全然記憶に無い……。ただ、翌年にはまたプッシュロッドに戻しているけどね!

そんなワケで、今までのコンサバ路線から急にアヴァンギャルドにぶっ飛んだフェラーリもどこまで頑張れるか注目ですね。でも勝つのはマクラーレンでいいよ!