先週の土曜日、レイトショーで『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』観てきました。封切り2日目というコトもあったとは思うんですが、大抵の映画では空席が目立つ近所のシネコンがほぼ満席。シリーズ最終作ってコトもあって、注目度は高いみたいです。
ちなみに今作は、パンフレットが湾岸署の茶封筒に入っているというのがちょっとステキです。
『THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ』で『踊る』シリーズは終わりかと思ったら7年後に『THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』が制作され、それならこの後継続的にシリーズを続ける気なのかと思ったらこれでラストというよくわからない展開ですね。
ラストというコトでどういう盛り上げ方をするのかなーと思いつつ観てたんですが、割といつもの『踊る』というか、「これで最後!」という感じがあまりしなかったなぁ、と。その辺は敢えてそうしたのかなぁと思いますが。俺たちの戦いはこれからだ!みたいな。それは打ち切りフラグか。
ただなんというか、いつもよりハメを外し気味というか、オチがかなりハチャメチャです。でもなんというか、『THE MOVIE3』のときよりも何かが吹っ切れた感はあります。
正直ストーリー的にはけっこう雑というか行き当たりばったりな展開だったりするんで、緻密な展開をご所望の方には向かないかなとは思うんですが、『踊る』の持つ疾走感やコメディといった要素はなかなか冴えてます(少なくとも前作よりは)。まあつまりは『踊る』ファンなら観といて損は無いよ、という非常に無難な結論に達するのですが。今作では『THE MOVIE3』で初登場したあの人が重要な役どころになっていたりして、これ観てると『THE MOVIE3』は今作のためのネタふりだったのかなーという気がしないでもありません。
そういや、『踊る』といえばいろんな他作品のオマージュがてんこ盛りですが、今作では『パトレイバー2』っぽいBGMが印象的なシーンで使われてましたね。元々、本広監督が『パトレイバー』から影響を受けたとコメントしていた経緯もあるので、その流れっぽい。
本広克行監督は『機動警察パトレイバー』文庫版第一巻巻末に寄せたコメントにおいて、「踊る大捜査線は機動警察パトレイバーに影響を受けた」と告白している。
via: 踊る大捜査線 - Wikipedia
そういう意味じゃ、『パトレイバー』好きな私が『踊る』を最後まで観てしまったのも必然なのやもしれません。パンフレットに掲載されている脚本の君塚良一のコメントによると、「今回密かに僕は『ダーティーハリー2』をやっているんですよ(笑)」だそうですが。うーん、『ダーティーハリー』は観たコト無い……。
ともあれこれで完結というコトで、適当なタイミングでテレビシリーズから劇場版まで全部ひっくるめたBD-BOXとか出してくれちゃったりすると、思わず買っちゃったりするかもしれません。