度々で恐縮ですが、メルセデス Aクラスの話。
クルマの注文後、初めて試乗してきました(順番がおかしい)。
写真とか撮ってはいないのですが、クルマ系のメディアに散々写真は出ていると思うので見た目などはそちらを参照していただくとして。
試乗してきたのはA180 BlueEFFICIENCY、ちょうど注文したのと同じグレードです。そこにバリューパッケージとセーフティパッケージが付けられているヤツ。実際見て乗ってみた印象は悪くない、というか結構ニヤニヤしちゃいました。
エクステリア
見た目はBクラスと並べてみるとぐっと背が低く、プラットホームとパワートレインが共通といっても明確にキャラクターが違うクルマなのだと一目でわかりますね。顔つきも「すごく……メルセデスです……」という感じですが、フロントグリル中央にでかでかとその存在をアピールしているスリーポインテッドスターは好みが分かれるところかも。個人的にはコレはコレでありかな、という感じ。ついでに言うと、このエンブレムの中にはミリ波レーダーが格納されているそうで。
アグレッシブなフロントマスクに比べると、リヤは凡庸な感じがするのがちょっと残念なところではあります。ただ、このセグメントの欧州車ってみんなこんな感じだよね。ただ、「コ」の字型のLEDテールランプは特徴的で良い感じ。これまたLEDのバックランプもなんだか青白くてカッチョよろしい。あと、ヤナセの営業さんがアピールしていたのが、このベースグレードでもマフラーが2本出しになっているコト。BクラスだとSportsのみ2本出しなんだそうで。
インテリア
操作系やダッシュボードの作りはBクラスに試乗した際にだいたい理解しましたが、Aクラスの特徴はまずシートでしょうか。日本仕様は全グレードにヘッドレスト一体式のシートが装着され、座ってみると着座位置がやや深い印象。ホールド性は純正シートとしては文句なし。シートのアジャストやステアリングのチルト&テレスコも細かく調整できるので、シートポジションに悩むコトは無さそうです。
んで、シートに座って前方を眺めてみた感じ、思いの外スポーツカーテイストだなと。Bクラスのような開放感が無くて、ぐっとタイトな印象。ここも明確にBクラスとキャラクターを変えたというコトなんでしょうね。もちろん、私はAクラスの方が好みなワケですが。なんか「やる気」になるドライバーズシート。
リヤシートは広々としたBクラスに比べるとこれまたタイトな印象。ただ、窮屈というワケでもありません。170cm台くらいの大人なら不満無く座ってられるレベル。ただ、足下に広々とした余裕があるかとゆーと、そうではないってコト。この辺も広さを求めるならBクラスを、ってコトなんでしょうね。Aクラスはこれで良いと思う。
それからAクラスではイルミネーテッドステップカバー(ドアを開けるとステップカバーのメルセデスロゴが光る)や車室内のアンビエントライトも標準装備。これも若いユーザーへのアピールポイントなんだとか。まー光るメルセデスロゴはなんかやっちまった感がありますが、あって困るモノでもないので良しとしましょう。
運転してみて
Bクラスを試乗してみたときも感じたんですが、アクセルを踏み始めたときの動きだしが妙にもっさりしてる印象。ただ、これは敢えてそういうスロットル制御にしているようで。家にあるプジョー207なんかはアクセルもブレーキも感度がやたら良くて、ポンと踏んだらガン!みたいなクルマなので、そういう意味での違和感があるのかも。やんちゃ坊主のようなプジョーに対し、メルセデスは紳士的な感じ。
ただ、アクセルをぐっと踏み込んでみると印象が変わります。5割以上踏み込んだ辺りからぐぐぐっと加速していく感じ。ただ、ターボ車っぽい加速ではなくて排気量の大きいNAのような加速ですね。シフト制御をスポーツモードに切り替えると高い回転数をガンガン使うようになるし、マニュアルモードでパドルシフトを使えば結構なスポーツ感を味わえます。Bクラスよりも視点が低い&車重が軽いので、こっちのが刺激的ですね。普段は低い回転数で燃費重視、ちょっと遊びたいときはスポーツモードかマニュアルモードでアクセル踏み込む、てな使い分けがAクラスを楽しむポイントでしょうか。
足回りに関して言うと、ベースグレードにしては結構固い印象。純正とは思えない突き上げ感はあります。悪路走ったワケじゃないので、なんとなくの印象ですが。N1ダンパー入れたGC8に乗ってた身としては「なーにこれくらいでちょうど良い」という感じなんですが、ここは好みが分かれるポイントかも。ランフラットタイヤを標準装着している影響もあるんですかねぇ。
その分、ステアリングの応答性は良いです。スピード出してコーナー攻めたワケじゃないので、これもなんとなくの印象ですが。あ、ちなみにAクラスにもナッパレザーの革巻きステアリングが装着されるんですが、これの手触りがとても良くて。ステアリング感触というのは個人的に大きなポイントになるので、これは嬉しいところ。コレにわけのわからんステアリングカバーとか巻いちゃダメですよ。
あと細かい話なんですが、シフトパドルとか、ウインカースイッチだとかを操作したときの操作感というのがカッチリしているんですよね。クリック感があるというか。普通のクルマだとスイッチ類を操作したときにへにゃっとした感触であるコトが多いんですが(207もそう)、そこはエントリーグレードとはいえやはりメルセデスなんだなぁと。質感の違いって、こういう細かいトコで実感するコトが多いです。Apple製品なんかも、そういう点が上手いでしょ?
そんなこんなで
試乗してみたら、ますます納車が待ち遠しくなってしまいました。3月末納車として、まだ2ヶ月あるんだよなー。長いなー。とりあえず帰りがけに、書店でモーターファン別冊の『A-Classのすべて』を買ってみました。納車まではこれ眺めて妄想するコトにします。
メルセデス・ベンツAクラスのすべて (モーターファン別冊 ニューモデル速報/インポート 25) | |
クリエーター情報なし | |
三栄書房 |