前回の記事でメルセデス 新型Aクラスを注文した話を書きましたが、ひょっとするとこれから購入を検討される方も結構いるかもしれないので、支払金額とか納期とかのもうちょっと突っ込んだ話を書いてみます。
モデル
ウチが注文したのは一番ベーシックなモデルとなる「A180 BlueEFFICIENCY（ブルーエフィシェンシー）」。この上級グレードには「A180 BlueEFFICIENCY Sports」と「A250 SPORT」が存在しますが、「A250 SPORT」は半年くらい遅れて入ってくるそうです。
A180 BE Sportsは何が違ってるかとゆーと、AMGデザインのエアロ、18インチの専用ホイール（ベースモデルは17インチの5本スポーク）、本革シートが奢られ、サスセッティングもよりスポーツ方向に振られているようです。A250 SPORTは開発段階からAMGの手が入っており、エンジンからして違っているというホットモデル。
ちなみに、7速パドルシフト付きDCTは全車標準装備です。
車両本体価格はA180 BEが284万円、BE Sportsが335万円、A250 SPORTが420万円。A250はさすがにぶっとび過ぎ。Sportsもベースモデルから50万円増しという結構大きな価格差がありますが、エアロにホイールに装備のプラスを考えたら、悪くない気はします。ウチのかーちゃんはまったく興味無さそうでしたが。
オプション
メルセデスはオプションをパッケージ化しており、個々の機能や部品をバラバラに注文……とはできないみたいで。A180 BEに装着可能なオプションパッケージは「セーフティパッケージ」、「バリューパッケージ」、「ナイトパッケージ」、「エクスクルーシブパッケージ」の4つ。
セーフティパッケージ
セーフティパッケージに含まれるのは、「ブラインドスポットアシスト」、「ディストロニックプラス」、「プレセーフ」の3機能。
ブラインドスポットアシストはクルマの死角に別のクルマが居る場合にサイドミラーに警告表示を出し、車線変更などしようとした場合には音でも警告したりする機能。ディストロニックプラスは前走車を検知し、自動的に一定の車間距離を保ってくれる機能。プレセーフは事故の危険があると判断された場合にシートベルトのテンションを調整したり、ウィンドウを可能な限り閉じたりする機能。
その名の通り、危険防止のための機能を組み合わせたパッケージですね。これが17万円のオプション。ただ、ウチのかーちゃんが「こういうのに頼って運転する方が怖いわー」と宣わったので無しで。あって困るモノではないですが、私としても無くても良いってレベルかな。ディストロニックプラスはちょっと興味ありますけどね。
ちなみに、CPA（衝突警告システム）は全車標準装備。これは前方にある障害物が近づいてきたときに警告を出し、かつパニックブレーキ時に踏力が不足していると判断された場合にブレーキアシストを行う機能。
バリューパッケージ
マクドナルドっぽい響きのあるパッケージですが、こちらはまずヘッドライトがハロゲンからバイキセノンになり、ポジショニングライトやウィンカー、ナンバー灯などがLEDになります。これは欲しい。あの眉毛みたいなLEDがカッコいいので。
それからアクティブパーキングアシスト。確かプリウスなんかにも同じ機能があったと思いますが、縦列駐車なんかをするときにステアリング操作を全部やってくれる機能ですね。これは正直あっても無くてもいい。
あとはセンターコンソール内のメディアインターフェイス。iPhoneやiPodを接続して、車載のオーディオから鳴らせるヤツですね。iPhone5も使えるのかどうかはよう知りません。BluetoothやUSBインターフェイスもあるそうなんで、どうとでもなりそうですが。それから後部座席のアームレスト。これは標準で付けてくれても良さそうなもんじゃが……。
こちらは20万円のオプション。しかしバイキセノン+LEDは是非欲しいので迷わず装着。BE Sportsにはこれらの装備は標準で付いているので、パッケージ設定はありません。
ナイトパッケージ
パッケージ名称だけ聞くと「？」なんですが、シートポジションを記憶させておけるメモリ機能付きパワーシート（運転席のみ）、後席とラゲッジルームのプライバシーガラスが含まれると聞き「なるほど押し倒して後ろでニャンニャンするためのパッケージか」と一人で納得しました。その点については相手が居ないので大丈夫だ、問題ない。
他にホイールが18インチの専用品になったり、フロントグリルやドアミラーも変わるんですが、この辺もそこまで欲しいモノでは無いかなぁ。ホイールのデザインもちょっとアレだし。こちらが16万円のオプション。かーちゃんと私で使い回すコトを考えると、シートメモリの機能は便利だなーとは思うのですが。単品で付けられたらねぇ……。
エクスクルーシブパッケージ
こちらは本革シートやらレザー調インテリアトリムやらといった豪華装備のパッケージになりますが、32万円という結構な金額のオプションな上にコレ付けると完全に受注生産となるため少なくとも納車まで半年待ちコースになります。なので、あんまし付ける人居ないんじゃないかな。
そのほか
あと、全車7インチモニターとCOMANDシステム（オーディオとハンズフリー通話）、バックカメラは標準で付いてきます。ただ、ナビユニットはオプションになります。これはディーラーオプションになり、COMANDシステム対応ナビユニット、ETCユニット、VICS受信ユニット、地デジチューナーを合わせて約17万円のオプション。まーナビは欲しいよね、ってコトでこれは付けるコトに。Google Map連携機能というのもちょっと気になるし。
あと、ボディカラーをメタリック系にする場合、63,000円の別料金が発生します。別料金無しで選ぼうと思ったら、ソリッドカラーの「ジュピターレッド」と「カルサイトホワイト」の二択。ちなみに、ヤナセの営業さん曰く「メルセデスは圧倒的に白か黒が売れます、その次にシルバー」とのこと。
納期
気になる納期はというと、ヤナセの営業さんが数枚のリストを見せてくれました。なんのリストかというと、名古屋エリアのヤナセが予め見込み発注してある車両のリスト。モデル、オプション、色の組み合わせがブワーッと数十台分書いてあり、この中から選んでいただけるなら1月～3月に納車可能です、と。逆に、この中に無い組み合わせで注文される場合は、だいたい半年待ちと思ってください、とのコトでした。
ウチがディーラーで話を聞いたのが正式に発売される10日以上前の話だったんですが、その時点で既に10台弱くらいの車両が売約済みとなっておりました。まぁどうせなら早く欲しいよね、というコトで、A180 BEでバリューパッケージのみ搭載されている車両から1台選ぶコトに。色はかーちゃんにお任せしたのですが、なにを思ったか「モノリスグレー」という受注生産色を選んでおりました。んで、この車両の納期が3月末頃とのこと。船便の気分次第なので、場合によってはも少し早まるとも。「一番遅くて3月末」という感じですかね。
今から注文するとなると、たぶん今週末は結構Aクラスを見に行っている人も多そうだし、好みの色とオプションの組み合わせを考えるならば半年待ちと考えた方が良さそうです。
【2013/1/26 追記】
その後Aクラスを試乗した際に営業さんに「Aクラスやっぱり売れてますか？」と尋ねてみたら、リストの車両はほぼ売れたそうです。今から注文すると4月生産分には間に合うと思うので、その場合6月納車になるかなぁという話だったので、約5ヶ月待ち？
支払額
ウチは結局A180 BEにバリューパッケージ、それにディーラーオプションのナビという、恐らくAクラスで一番スタンダードであろう組み合わせに落ち着きました。あとメタリックペイントの料金を含めると、諸経費込みでざっと340万円。ちなみにAクラスはエコカー減税対象車なので、税金関係はそこそこ安く収まります。
あと、ディーラーでのボディーコーティングやホイールコーティングを頼んだり、有償サポートプランを頼んだりすると350～360万円くらいになりますね。メルセデスの場合、新車購入後3年間は「メルセデスケア」という無料サポートが付き、それ以降は有償サポートとなる仕組み。
メルセデスのサイトでは見積シミュレーションもできるので、まずざっと価格を見たい人は覗いてみるといいかも。
ベースモデルになんも付けずに注文すれば300万円以内に収まる計算ですが、バリューパッケージとナビは欲しいなぁやっぱり。
発売されたばかりのクルマなので値引きは無いです。ただ、ウチの場合2台のクルマを下取りに出して買うため、この下取り価格を相場よりちょっと頑張ってもらって支払額を下げて貰いました。ヤナセの営業さんもとても感じの良い方で良かった良かった。「Aクラスぅ？せめてCとか言わんかこの庶民風情が！」などと言われたらどうしようかと（被害妄想）。
しかしメルセデスのエントリーグレードとは言え、国産車に比べるとそれなりの値段にはなってしまいます。Aクラスと同じCセグメントに属する日本車と言えばインプレッサですが（オーリスとか言った人は校庭10周走ってきなさい）、試しにオンライン見積もりでインプレッサ SPORT 2.0i-S EyeSightにHIDロービームやらHDDナビやらのオプション付けて見積もってみても、支払総額コミコミで304万円。
この価格差をどう見るか、ですね。
ちなみに、私はヤナセでの商談後に貰ったNEXT A-Classポスターで満足しております。あ、あとステッカーもくれた（安い男）。
