※画像多め。この記事は自宅警備隊西へ2013 : 須我神社~熊野大社~八重垣神社編の続きです。
粟津稲生
八重垣神社に立ち寄ったあとは、松江の駅近くにあるビジネスホテルで一泊。結構宿泊客が多くて、晩飯食う店を探すにも何軒か見て回る必要がありました。周辺呑み屋ばっかだったけど。
それはさておき、翌日は6時くらいにチェックアウトして出発。なんか混みそうな予感がしたので。ここまで来たら目指すのは出雲大社です。
松江から出雲大社方面に向かうには宍道湖沿いをずっと走って行くことになるんですが、今回は湖の北側を進む国道431号線を走ってみることに。んで、途中「秋鹿なぎさ公園」という道の駅でコーヒー飲んでたら、国道と並走している鉄道の踏切が鳴り始めたのでとりあえず写真撮ってみました。
どうみても京王です本当にありがとうございました。地方だとこういう払い下げの懐かしい車両が見られるのが面白いですね。この鉄道の名前は一畑電車(通称ばたでん)。映画のロケなんかにも使われたみたいで、鉄道好きな人の間ではかなり知られた存在みたい。
んで、出雲大社に向かう途中に寄ってみたのがこの粟津稲生。「稲荷」でなく「稲生」って書くの珍しいですね。
ぱっと見取り立ててなにかあるわけでも無い小さな神社なんですが、ここ境内の中を線路が通っているということで知られている場所。確かに、鳥居と鳥居の間に線路が通っています。遮断機すら無いけど。
社自体は小さなものですが、きちんと手入れされている模様。
賽銭箱の両脇にはなにやら小さなお稲荷さんがびっしり並べられたりもしてました。
拝んだあと少し待ってみると、電車がやってきました。ていうかここに来る途中にこの電車を追い抜かしていたので、もうすぐここを通過するコト分かってたんですけど。
そして鳥居と鳥居の間を電車が通過。面白い光景だなぁ。
訪れたタイミングでうまいこと電車が通るか不安でしたが、まさにドンピシャだったみたいで。ちなみにこの神社の場所は出雲大社に結構近い高浜駅~遙堪駅の間。駐車場なんて無いので、北側の田んぼの脇に路駐させてもらいました。
出雲大社
ばたでんを堪能したあとは出雲大社へ。まだそれなりに朝早かったので駐車場は余裕で空いてましたが、それもすでに結構な数の参拝者がいるでやんの。遷宮の効果でしょうか。
私はこの1週間前に伊勢神宮にも参拝しているんですが、伊勢と出雲の遷宮が重なった年に両方とも行けたのは良かったかも。
しかし同じ「遷宮」とは言っても、伊勢のそれは本殿はおろか鳥居まで全部新しく造り替えるのに対し、出雲のは修造なんですね。あと、伊勢はきっかり20年に一度の式年遷宮であるのに対し、出雲は「だいたい」60年に一度行われるというコトで「式年(= 定められた年)遷宮」とも言わないようです。しかしそうなると、ますます伊勢と出雲の遷宮が重なる年ってレアですね。
とはいえ準備期間を含めると何年も掛けて遷宮が行われるワケなんですけどね。3年前に訪れたときには既に仮殿↓だったものなぁ。
神々が集うとされる出雲大社ならではのものといえば、東西にふたつある十九社。
旧暦10月に集まる神々の宿となる場所とされていますが、普段は「八百万の神」への遙拝所となっているとのこと。なんたるワイルドカードっぷり。
こちら↓は本殿の真裏にある素鵞社(そがのやしろ)。スサノオを祀っている社ですね。主祭神のオオクニヌシはスサノオの息子あるいは子孫とされてます。
本殿の中の神座は正面の南を向いているのではなく西を向いているのだそうで、そのため本殿の西側にも賽銭箱が用意されてたりします。西を向いている理由は古代の住居を模したためとも言われてるみたいですが、どうなんでしょ。出雲大社の西というと稲佐の浜がある方角ですがそれとは関係ないのかな。
今回はついでにその稲佐の浜まで歩いてみたんですが、せっかくなら神々が通る道とされる「神迎の道」を通ってみたかったものの、それがどの道なんだかよくわからず、普通の県道を歩いていってしまいました(ホントはここより南側の細い道らしい)。
そして稲佐の浜に到着……って弁天島って地続きなんですね。昔は海の中にあったみたいですが。
しかしなんだろう、想像していたほどキレイな場所でもないような……もう少し歩いて行くとまた違うのかな??
あんまりじっくり歩いている時間も無かったので早々に引き返してしまいましたが、今度来る機会があったら海岸沿いをクルマで走ってみるべきか。稲佐の浜から出雲大社の駐車場に戻ってきたのが8時半くらいだったんですが、その時点で駐車場は満杯で空くのを待つクルマが出始めてました。伊勢ほどじゃないにせよ、ここもすごい人気だなぁ。やはり早起きして行動したのは正解でした。
しかし駐車場まで戻ってきたときにふと朝飯を食べていないコトを思い出し、すぐ隣にあるソバ屋さんで朝食を。調子に乗って「五色割子」なんてものを頼んでしまったんですが、明らかに量が多すぎだったりして。三色で十分だった……。
旧大社駅
そばを食べた後は出雲大社を後にし、帰路へと向かう……前にもうちょっと寄り道していきます。まずは近くにある旧大社駅。1990年に廃止されたJR大社線の駅ですね。駅舎が保存され、現在は国の重文にもなっているという。
大正時代に改築された木造建築の駅なんですが、まさに「大正浪漫」なんてキャッチフレーズがぴったりくるような建物。これが平成になるまで使われてたっていうのも結構驚き。
ホームにある精算所も実に良い雰囲気出てます。意味も無く精算してもらいたくなるくらいに。
奥のホームにはD51蒸気機関車も展示されてました。本州を最後に走った個体で、一時期は出雲大社に展示されていたものだそう。
ホームの端まで行くと、出雲大社の大鳥居も見えます。↓の写真にも、右手のホーム奥の家のうしろにちらっとだけ写ってたりして。
出雲大社は何度か足を運んでいるんですが、ここを訪れたのは初めて。しかしすごく良い雰囲気の場所だったんで、かなり気に行ってしまいました。また来よう。
……そんなわけで、あと1回だけ続く。