※画像多め。この記事は「自宅警備隊西へ2013 : アレイからすこじま~大和ミュージアム~てつのくじら館編」の続きです。
島根県へ
広島で大和やら潜水艦やらを堪能したあとは、北上して島根県を目指します。いやなんとなく神社めぐりしたかったので。ナビの推奨ルートでは広島市内を経由して高速伝いに行くルートが出てくるんですが、ここはナビの推奨をさらりと無視して国道経由で行きます。以前岡山から広島県をかすめて島根県に抜けたとき(⇒激走 中国地方)も国道伝いに行ったんですが、その時の景色が気に行ったのでまた見てみたくなったんですよね。
それと、また奥出雲おろちループを走ってみたかったというのもあるし。
今回は展望台にも止まってみたんですが、ループの半径がでかすぎてループ橋を一望できるようにはなってないんですね。残念といえば残念ですが、そりゃまぁ仕方無いよなぁ……。
おろちループがあるのは国道314号線ですが、この辺はJR木次線と併走してたりもして、山と川と田んぼとローカル線といういかにもな日本の田舎の景色を堪能できるのがステキ。とはいえ木次線が走ってるの見たコトないですけど。試しにおろちループ近くにある駅の時刻表を調べてみたら、1時間に1本どころか1日4本しかありませんでした。なるほどそれは見ないワケだ。
んで、途中ナビの推奨ルートが国道から外れて県道を通るようになってまして。確かに地図上で見ると結構ショートカットできるみたいなんですが、これがまた通ってみたらヒドく狭い道で。ところどころすれ違えるスペースがあることと、幸い対向車がまったくいなかったので助かりましたが。
しかしこのナビも結構さらりとすごい道推奨してくるなぁ。ただ、しばらく走ってみると森の中を木次線と併走する区間があり、うわこれ列車通らないかなとしばらく待ってみちゃったりしたんですけどね。来るワケないんですけど。
須我神社
その後広域農道を激走したりしながら到着したのが須我神社。実はここに到着するちょっと前くらいでガソリンが心許なくなっており、こんな山の中でガス欠にでもなったらシャレにならんとヒヤヒヤしたりもしていたんですが、神社の近くの集落にガソリンスタンドを見つけ無事給油できました。こういうときのガソリンスタンドのオアシス感は異常。基本コンビニも無いようなところだし。
それはさておきこの神社、一宮どころか「日本初之宮」と称される神社。スサノオが八岐大蛇を退治したあと、クシナダヒメと住むために建てた宮殿がルーツなんだそうな。つまり新婚さんの新居。ゆうべはおたのしみでしたね。なお『BLUE SEED』とはなんも関係ない模様。
そしてここでスサノオが日本初の和歌を詠んだともされ、その歌碑もあります。
「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣作る その八重垣を」がその歌。
ちなみに「須我」というのはこの神社のある場所の地名でもありますが、その由来はスサノオがこの地に来て「気分が清々しくなった」からなんだそうで、ここに垣間見えるスサノオのネーミングセンスには若干疑問を呈さざるを得ないところではあります。
歴史は古そうな神社なんですが、市街地からは少し離れた場所にあるせいか人も少なく落ち着ける場所でした。
熊野大社
次に行ってみたのが熊野大社。こないだ行ってきた熊野本宮大社ではなくて、出雲国一宮の熊野大社。
Wikipediaの記述によれば和歌山の熊野三山はここから勧請されたという説と、それぞれ独立したものであるという説があるそうな。ここの主祭神は櫛御気野命(くしみけぬのみこと)、これはスサノオの別名であるという話(元々違う神だったものが同一視されるようになったという見方もあり)。本殿の左右にはそれぞれ境内社があり、向かって左がイザナミ(スサノオの母)を祀る伊邪那美神社。
そして右側にあるのがクシナダヒメ(スサノオの嫁)を祀る稲田神社。
つまりスサノオさん、嫁と姑に板挟みにされているワケですね。大変ですね(他人事)。それはさておき、ここは出雲大社とならぶ出雲国一宮だけあってかなり立派な神社です。でもその割にここもそんなに人が多くなく、良い雰囲気の神社でした。
ここまではゆったりと参拝できたんですよ、ここまでは。
八重垣神社
熊野大社に参拝後、少し日も傾きつつあったので宿を押さえていた松江市街方面へと移動。ただ予約したチェックインの時間までまだ少し余裕があったため、市街から近い八重垣神社にも行ってみました。ここもスサノオとクシナダヒメを祀る神社。
元々はさっき参拝した須我神社内に創建された神社みたいなんですが、いつの間にやらここに遷座されたみたいで。ここの神社自体は元々佐久佐神社という別の神社だったみたいなんですけど、どういう成り行きだったんだろう。で、ここは縁結びの御利益があるとして妙に知られているらしく、夕方でもなかりの賑わいをみせておりました。しかも女性率がやたら高く、男一人の私にとってアウェー感が半端ない状態に。どうしてこうなった。
しかしまた参拝している女性らが割とフリーダムというか、賽銭入れたあと拍手をすることもなくひたすら合掌してなんか祈ってたり(しかも長い)、そのあとの女性グループは祈ることもなく拝殿の前でピースサインして写真だけ撮って去って行ったりと、御利益を求めているのか神にケンカ売っているのかようわからん状態になっておりました。ある意味面白い。
ちなみに境内には山神神社という見るからにチン妙な何かが祀られている社もあったんですが、残念ながらここに参拝する女性は見かけませんでした。
ついでに奥の院の方にも行ってみたんですが、ここには八岐大蛇から身を隠したクシナダヒメが鏡代わりに使ったという池があったりします。んで、社務所で売ってる紙の上に小銭を乗せて池に浮かべる「良縁占い」なるものが行われているようで、水面にはたくさんの紙がぷかぷかと浮いておりました。……なんかあまり神秘性を感じないな。
奥の院自体は池の奥にある小さなもの。
社伝によればスサノオが八岐大蛇を退治に行く際ここに八重垣を築きクシナダヒメを隠したとされてますが、でも古事記とかの話だとクシナダヒメってスサノオが櫛の形に変えて髪に挿していたんじゃなかったでしたっけ??
まぁ良縁に恵まれるためにはあんまり細かいコトは気にしちゃいけないのかな。うん。……続く。