大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

関ヶ原ウォーキングと『ドリフターズ』原画展

※画像多めです

前回書いた話の翌週の話。今度は関ヶ原に行きました。関ヶ原って前回行った場所からひじょーに近かったりしますが、今回はうちのかーちゃんが例によってJRのウォーキングイベントに参加するから随行せいと言ってきた案件です。

正直同じような方面に行ったばかりだったし、さすがに随行はお断りしようかとも思ったんですが、ふと見てみたいところがあったので参加するコトにしました。

柏原~関ヶ原

ウォーキングイベント自体は、JR東海柏原駅から関ヶ原駅までの区間を歩くもの。柏原は関ヶ原の隣の駅なんですが、なんせ都心部じゃないので7.1kmの距離があります。んで、ウォーキングコースは周辺を少し大回りしていくような感じになっているので、トータル9kmくらいの道のりでしょうか。

ただ、この日はちょいと天気がイマイチでした。幸い、傘が必要になるコトは無かったんですが。

寝物語の里

この柏原~関ヶ原間は岐阜と滋賀の県境もあり、古くは近江と美濃の国境でもあったワケですが、その県境には「寝物語の里」なんて書かれた石碑が。

この辺の人はそんなにピロートークが好きなのかと思いきや、ここら辺の近江・美濃の国境は細い溝で区切られているのみで、その溝を挟むように両国の旅籠が隣接していたため、「寝ながら他国の人と話し合えた」から「寝物語」なんだそうな。あーびっくりした。

で、その歴史を今に伝える(?)、岐阜と滋賀を隔てる細い溝↓。

この辺は松尾芭蕉とも縁があるみたいで、それにまつわる石碑も建てられていたんですが、なんかまったく統一感のない石碑がぽこぽこ建てられていて混沌としています。もう少しなんとかならんものか。

車返しの坂

そしても少し進んだところには、「車返しの坂」なるものが。名前からして車を引いて登るコトは困難な急坂を想像していたんですが、見てみると割とふつーの坂。完全に名前負けしとる。

で、名前の由来が書かれた看板があったので読んでみると、実にしょーもない由来だったりして。しかしそんなしょーもない話が数百年も語り継がれているというのも結構スゴい話ですが。余程当時の笑い話になったんでしょうか。

常磐御前の墓

そこからさらに進んでいくと、源義経の母として知られる常盤御前の墓なんてのもあったりします。

常磐御前の最期についてはハッキリした記録が残っていないみたいなんですが、この辺に伝わる伝承だと、頼朝と対立し鎌倉方に追われる身となった義経を追ってこの地にたどり着き、賊に襲われ命を落としたとされているようです。他にも数カ所、常磐御前の墓と言われるところはあるみたいですけどね。

珍妙な道路

常磐御前の墓からも少し進み、歩道橋で国道21号を渡って旧中山道を進んだところにはなんかヘンテコな道が。

なんか上に道が通っているんですけど、そこでぶつ切れとる。

道を建設しようとしてそのまま放置されちゃってる感じですけど、仮にここから道路を延ばしてもその先なんも無さそうなんだけどな……。

不破関

そしてたどり着いたのが関の藤川(藤古川)。関ヶ原の合戦のさらに900年以上前に起きた壬申の乱において、この川を挟み両軍が対峙したとされる川ですね。

その壬申の乱で勝利した大海人皇子、後の天武天皇が命じて作られたのがこのすぐ近くにある不破関鈴鹿関、愛発関と合わせて「三関」と呼ばれる畿内防衛の要所。この三関より東が「関東」、西が「関西」というワケですね。「関ヶ原」という地名の由来もこれ。

関東と関西のルーツが1300年以上前にまでさかのぼるというのも面白い話ですが、もし大海人皇子大友皇子に反旗を翻していなければ、日本の文化圏はもっと違うものになっていたんですかね?

そういう意味では、関ヶ原では2度、「天下分け目の戦い」が繰り広げられたってコトになるんでしょうね。

ゴール

そしてだいたい2時間半くらい歩いて、関ヶ原駅に到着。

しかし、私としてはここからがメインディッシュです。

ドリフターズ』原画展

ちょうどこのウォーキングイベントが実施された週末は関ヶ原で祭が開催されており(おそらく関ヶ原の合戦が行われた10月21日に一番近い週末だったからだと思われる)、その一環としてマンガ『ドリフターズ』の原画展が開催されていたんですよね。これが見てみたくってね。

祭のメイン会場は駅近くの町役場だったんですが、この原画展はそこから少し離れた笹尾山交流館というところが会場になってました。目の前が関ヶ原の合戦最終決戦地という絶好のロケーションとなっております。

入場料は無料。館内も撮影OKというステキさ加減でした。

会場には原画と、比較用にコミックの同じページが掲示されてました。

マンガの原画ってあまり見た記憶が無いんですが、生で見る原画は迫力ありますねぇ。

ちなみに、祭のポスターにも『ドリフターズ』が使われてました。まー作中で関ヶ原が出てくるのは冒頭だけなんですけど、カッコいいので良しとしましょう。

他にも会場内ではアニメPVが流れてたり、紫(漂流者たちを呼び寄せているメガネ)のコスプレした人が居たりと、狭い会場ながらも面白かったですよ。ちなみに一緒にいたうちのかーちゃんは「この人は誰なの?信長?こっちは?那須与一?は??」と混乱している様子でした。

会場を出たあとは、ついでに目の前にある笹尾山の石田三成陣跡にも立ち寄ってみたり。二週続けて三成の縁の地を訪れるコトになるとは思いませんでした。

こちら↓は佐和山城と並び三成に「過ぎたるもの」、島左近の陣跡。

しかしまー、関ヶ原というと家康と三成の合戦ばかり連想しちゃいますが、壬申の乱やら常磐御前やら、様々な時代の歴史をうかがうことができる場所ですね。また歩きに来てみたいです。ただ、祭の出店を除くと周辺にまともな飲食店がほとんど無いのがネックですが……。