なんかウダウダしてたら、来週にはF1の2014年シーズンが開幕らしいですね。なんかレースの数が増えているせいもあって、オフシーズンがいつにも増して短いよーな気がします。
すごく個人的な話をすると、私2005年3月からブログ始めてF1の感想書いてたりするんですよ。なので、今年でWEB上にF1の感想書くのも10年目ってコトになります。10年って結構な歳月な気がするんですが、なんだか知らないうちに時間が過ぎ去っていきますね。恐ろしいですね。
それはさておき、その短いオフシーズンを挟んで2014年はF1のレギュレーションが大改訂される年でもあります。特にパワーユニットがまるっと刷新され、今までの勢力分布もガラッと変化する可能性が大。ていうか、実際テストでは既に大波乱の様相を呈しているみたいですね。
なにより、まずは絶対王者レッドブルの失速。2010年以降、4年連続でドライバーズ&コンストラクターズタイトルを独占し、昨年に至ってはベッテルが勝ちすぎたおかげでテレビの視聴率が下がったとまで言わしめた常勝軍団が、今冬のテストでは大苦戦のご様子。
その主たる原因はルノーエンジンにあるとされ、信頼性の低さがたたり周回数を稼げず、他のテストプログラムも満足にこなせない状況。オマケに、ルノーエンジンは今日日あまり聞かなくなったターボラグの問題も抱えているんだとか。
レッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコは「我々にとって、開幕戦は少なくとも2ヶ月早い。非常に深刻な事態だ。どのくらいの時間で追いつけるのかわからない。あるいはそれが可能なのかどうかもわからない」と認めた。
「ターボラグに苦労している。アクセルを踏んでもパワーが出ない。突然パワーが出るので、ホイールがスピンし、マシンが横滑りし、スピードが落ちる」
イマドキ小排気量ターボのターボラグなんて市販車でも解決できてるような問題、F1エンジンがなんで手こずってるの……なんて気もしちゃいますが、そこは燃費性能だけでなくピークパワーも追いかけたいモータースポーツ用エンジンならではの苦労があるのでしょうきっと。
ただ、メルセデス早々にバランスと信頼性に優れたパワーユニットを完成させているようで、テストでもメルセデスGPは絶好調。メルセデスとルノーはそれぞれ4チームずつにエンジンを供給していますが、ヘレステストとバーレーンテストでそれぞれのエンジン搭載チームが稼いだ周回数は、ルノーが878周であるのに対しメルセデスは1462周。600周近い差を付けています(⇒ バーレーン最終F1テスト・データ表: 最速タイムと周回数、テスト3回の走行距離 : F1通信)。
多く周回すればエライってもんでもありませんが、テストの機会が制限されている今のF1において、プレシーズンテストでどこまでのマイレージを稼げるかというのはやはり重要。ましてや、マシンがここまで大きく様変わりしたワケですし。
バーレーンテストのラップタイムはメルセデスGPと、同じく今季からメルセデスエンジンを供給されるウィリアムズがトップ4を独占。ウィリアムズはタイトルスポンサーとしてマルティーニを獲得し、そしてプレシーズンテストではマッサが非常に乗れておりトップタイムも記録するなどイケイケ状態。こういう激変のシーズンでまずはベンチマークたり得るクルマを仕上げてくるあたり、やはり歴史のあるチームは違うというコトでしょうか。
ただそうなるとマクラーレンがイマイチ伸び悩んでいるのが気になるところではあります。やはりこれは来季ホンダと組むコトを嫌ったメルセデスの陰謀かって邪推したくなりますが、しかしマクラーレン・チーム内にも問題が山積みなんでしょうねきっと。ロン・デニスがCEOに復帰したり、ロータスからエリック・ブーリエを引っ張ってきたりしてる状態ですし。ウィットマーシュとはなんだったのか。
そういやフェラーリも結局テストではイマイチ存在感を示せないままで、なんだか昨年と大して変わらないポジションをキープしてしまいそうな雰囲気が早くも漂っております。ただライコネンを連れてきてまでそんな体たらくが許されるはずもなく、今シーズンはドメニカリにとっても正念場のシーズンとなりそうですね。
開幕はメルセデスGPとウィリアムズに注目が集まりそうですが、それと同時にどれくらいのマシンが無事レースを完走できるのかも興味深いところ。テストの様子を見ている限りでは信頼性に課題を残しているチームはまだまだ多そうで、シーズン前半は高い信頼性を確保できているチームが有利になりそうですね。
問題はレッドブルやフェラーリが、シーズンのどこいら辺で持ち前の開発力を活かして巻き返してくるかというところ。それ次第で今シーズンのタイトルの行方が大きく変わってきそう。しかしまーバーニー爺さんも「ベッテル負けたほうが盛り上がるんじゃね?」的な発言をしており、そういう意味ではこのレギュレーション変更は正解だったと言えるのかもしれません。
83歳のエクレストン会長は、独日刊紙ビルト(Bild)に対し「多くの人はベッテルに負けて欲しいと思っている。そうすれば、あれ(ドライバーズ・チャンピオンシップ)がもっと面白いものになるからね」とコメントを寄せている。
でもそのレギュレーション改訂のおかげでエンジン音はショボくなるわ、ノーズはち○こみたいになるわでこの辺はホントなんとかして欲しいワケです。特にあのちん○ノーズはなんとかした方がいい。段差付きノーズも大概でしたが、それを上回る悪夢ですよアレは。「そのうち見慣れる」とか言う人もいますけど、F1の歴史に見られる珍妙なノーズデザイン、結局見慣れました?
ホンダRA108とか今なら許せます?
いや無理。無理っすわ。他にも歴史上マーチ721とかフェラーリ312T5みたいにノーズがダサいコトで定評のあるクルマはありますが、これ見慣れるかっていうと慣れませんよ。やっぱりいつまで経ってもダサいままですよ。ホント、来シーズンどころか今シーズン中にレギュレーション改訂して欲しいくらい。いっそのコト、昔みたいなローノーズにしてくれた方が良いくらい。
……と、なんか取り留めも無く書いてしまいましたが、ともあれ今年の開幕は新要素てんこ盛りで興味深いレースになりそうですね。ケーターハムから復帰する可夢偉は、まずは完走するところから……というしんどいレースになりそうですが、なんとか今後の足がかりを作って貰いたいところ。
面白いシーズンを期待しましょう。