大須は萌えているか?

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F1[14]中国GP 予選

今年で10年目になるんですねぇ。F1中国GP予選。

予選結果:
2014 FORMULA 1 UBS CHINESE GRAND PRIX - The Official F1 Website

予選後ドライバーコメント:
Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

予選後記者会見:
FIA post-qualifying press conference - China - The Official F1 Website

またも雨

前回バーレーンでようやくドライコンディションの予選になったかと思いきや、中国ではまたもウェットコンディションでの予選となりました。ちょっと今シーズン予選天気恵まれなさすぎですね。ただ、そのおかげ(?)もあってか、メルセデスが独走態勢……というワケでもない雰囲気の予選に。

ポールを獲得したハミルトンは2番手のリカルドに約コンマ6秒差を付けてポールを獲得したものの、ロズベルグはブレーキの感触に満足できていなかったみたいで、タイムが詰め切れず最終アタックでリスクを冒しすぎた結果スピン、4番手に甘んじる格好に。

んで、メルセデスの間には2台のレッドブルが割って入る格好となりました。注目すべきはまたしてもリカルドがベッテルの前に居るところ。バーレーンでの10グリッドペナルティを無かったコトとして考えると、リカルドは4回の予選で3回ベッテルを上回ってみせているコトになります。正直、リカルドがここまでやってみせるとは予想外でした。

獲得ポイントではベッテルの方が上ですが、リカルドは開幕戦で幻の2位表彰台がありますしね(結局裁判の結果、正式に失格が決定)。予選後インタビューでリカルドのコトについて質問されたベッテルは、「彼はマシンから最大限のものを引き出しているが、僕の方は少し苦しんでいると思う。でもマシンは同じなんだし、彼が僕を打ち負かしたのだとしたら、それは紛れもなく公正なものだ。もちろん好ましいことじゃないが、自分がもっと上手くやらなきゃいけないことはわかっている」てなコメントをしてます。

Daniel is doing a very good job, he has not just had one good weekend, he had good weekends and so far he seems to be able to get the maximum out of the car. On my side, maybe I’m struggling a little bit more, but at the end of the day we have the same car - there’s nothing between cars, so if he manages to beat me, then he beats me on the circuit, fair and square. Of course, that’s not to my liking but equally, I know that I have to do a little bit better.

via: FIA post-qualifying press conference - China - The Official F1 Website

……いやまさかベッテルが負けてると認めざるを得ないようなコメントまでするとは。ベッテルにしてみれば今年のマシンのクセを掴み切れていないってのもあるのかも知れませんが、新しいマシンや新しいサーキットにいち早く順応するのも勝負のうちですからね。リカルドは今年のマシンにいち早く順応しているように見えますし、ものすごく良いタイミングでレッドブルに移籍してきたと言えるのかも。

決勝はドライになる予報なのでメルセデス有利は動かないと思われますが、ハミルトンのマシンになにかトラブルが出れば途端にわからなくなるかも。レッドブル同士の勝負にも注目したいところですね。ベッテルにしてみれば、今の状況が面白いハズは無いでしょう。

フェラーリはどこへいく

中国GPを迎える前に、チーム代表を務めていたドメニカリが辞任に追いやられ、代わりにマルコ・マティアッチという北米でのフェラーリCEOを務めていた人物が新チーム代表に。今までレース畑に居たコトが無い人なので大丈夫なのかいなって気がしなくもないですが、組織のマネージメント手腕を買われての抜擢なんですかね。

恐らく彼に期待されているのは第三者に近い目線でスクーデリア・フェラーリという組織を俯瞰し、各部門が有機的に連携・機能する状態を作り上げるコトなのかなぁと想像。前任のドメニカリはフェラーリでのキャリアほとんどをスクーデリアで過ごしており、そういう意味では良くも悪くもなぁなぁになっちゃってたところがあるのかも知れない。

一説にはマティアッチがチーム体勢を「地ならし」したあとに、メルセデスを辞めたロス・ブラウンフェラーリに復帰するんじゃないかって話まで出てますが……はてさて。あながち有り得ない話では無いように聞こえちゃいますけどね。さすがにジャン・トッドFIA会長辞めさせて復帰させるワケにはいきませんかね?

そんな新体制となったフェラーリですが、アロンソは予選5番手とだいたいいつもの位置、ライコネンは11番手でQ2ノックアウト。まぁ、代表が替わってすぐに結果が出るようなら苦労しません。FP1、2ではアロンソが好タイムをマークしてましたが、景気づけにマシンを軽ーくしてアタックしていたみたいですね。

まだ優勝への道は遠そうなフェラーリですが、そのうち新代表効果は出てくるのか。

希望が出てきたウィリアムズとロータス

あと、今回トップ10に入ったマシンで気になるのは2台のウィリアムズと10番手のグロージャンですかね。

ウィリアムズは雨が苦手という傾向があり、ドライバーもそれを認めていたワケですが、今回は雨の予選でマッサ6番手、ボタス7番手と健闘。ドライバー2人のコメントを見ても、ウェットコンディションでの進歩を実感しているようです。

Today was a positive day for us as it's clear we have made some improvements in the wet. The updates we brought here have helped in the dry but it's good to see they have improved the car's performance in the wet as well.

via: Valtteri Bottas : Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

ドライでの決勝を良いポジションからスタートできるとあって、ウィリアムズの2台にも注目したいところ。アロンソとマッサの元チームメイトバトルが見られますかね?

それから開幕から低迷していたロータスグロージャンが今季初めてQ3進出。なんとかQ2進出がやっと、という状態からよくここまで上げてきたもんです。ルノーにも進歩が見られたってコトでしょうか。マルドナドはエンジントラブルにより予選出走できずノータイムに終わっちゃいましたけど。

あと問題は、ドライでどこまで走れるかですけど。