大須は萌えているか?

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声に出しているのを聞きたいジョジョ語

今期からいよいよ『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』(以下『ジョジョSC』)の放送が始まっているワケですが、1~3話を観る限り期待通りのクオリティで安心しました。ていうか、第2部より作画のクオリティも上がってる気がします。

んで、以前にも書いたんですが、アニメ版ジョジョで一番楽しみにしてるのが声優さんの演技なんですよ。ジョジョってマンガならではの奇妙な台詞や擬音が多くて、「これどうやってアニメで表現するの……?」と思っちゃうシーンが多々見受けられるワケじゃないですか。

第2部で言うとシュトロハイムの「我がドイツ(以下略)」なんかがまさにそうなんですが、声優さん(伊丸岡篤)の熱演により「ああ、これはシュトロハイムだわ」と納得のいくモノになっておりました。これが『ジョジョSC』になると、シュトロハイムに匹敵・もしくはそれを上回る勢いのハイテンションキャラがいろいろ出てくるんですよね。主に敵スタンド使いで。

レギュラーで登場するワケじゃない敵役で、クセのあるハイテンションな台詞をどこまで表現できるのか……というのは『ジョジョSC』の気になるポイントのひとつ。そんなワケで、特に気になる敵スタンド使いの台詞をピックアップしてみようかと思います。

「あばばばばゲロゲロ~~」


(via Kindle版『ジョジョの奇妙な冒険 第3部 モノクロ版 1』 No.222より)

これもう地域によってはオンエアされていると思われますが、愛知県住みの私はまだ観ていないので。エジプトを目指すべく飛行機に乗り込んだジョジョ一行を最初に襲ったスタンド使い・「灰の塔(タワーオブグレー)」の断末魔のセリフですね。

このおじいさん、人畜無害な乗客のフリをして飛行機に乗り込んでいたワケですが、この断末魔の豹変ぶりは結構怖い。死に際のイカレっぷりでは第3部1、2を争うのではないでしょうか。

「チクショオオオオオウウウバババヒヒヒヒファハハハーッ」


(via Kindle版『ジョジョの奇妙な冒険 第3部 モノクロ版 2』 No.106より)

シンガポールのホテルの部屋に忍び込み、ポルナレフを襲ったスタンド使い「呪いのデーボ」のセリフ。相手への恨みをパワーとするスタンドゆえ、わざと相手を挑発し自分を痛めつけさせる必要があるみたいなんですが……ポルナレフの攻撃を受けたときのこのテンションを見る限り、恨みっつーかむしろドMが喜んでいるようにしか見えないのは気のせいでしょうか。

このあと、人形に取り付いたデーボのスタンド「エボニーデビル」も相当なハイテンションでポルナレフを襲い、「ヘイ!ポルナレフ!今からてめーのタマキンかみ切ってやるぜーッ!メーーン!」などというステキなセリフを連発するので、こちらも併せて楽しみですね。

「レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ」


(via Kindle版『ジョジョの奇妙な冒険 第3部 モノクロ版 2』 No.177より)

花京院に化けたスタンド・「イエローテンバランス」を操るスタンド使い、ラバーソールのセリフ。チェリーを舌で転がしながらレロレロ言ってるシーンは多くの読者の印象に残っているんじゃないでしょうか。実際、「イエローテンバランス」というスタンド名は忘れてしまっていたけど、「レロレロレロ」のシーンは良く覚えているという人は珍しくないように思います。

こいつも「呪いのデーボ」に負けず劣らずのハイテンション野郎で、戦闘中に「弱点はねーといっとるだろーが 人の話きいてんのかァ この田ゴ作がァーーー」などというこれまたステキなセリフを連発。罵倒用語として「田ゴ作」なんて使う人見た記憶が無いんですけど、一昔前だとそれなりに使われていたんでしょうか。

「チュミミ~~ン」


(via Kindle版『ジョジョの奇妙な冒険 第3部 モノクロ版 3』 No.71より)

ベナレスでジョセフを襲ったスタンド・「女帝(エンプレス)」の鳴き声(?)。相手の体と一体化するという性質ゆえ、ジョセフの波紋疾走も通じないという難儀な敵ですね。しかし素朴な疑問なんですけど、あのままジョセフの腕で成長し続けた場合、どんな姿になるんですかね……?

「ぬアアアめるよォオオオオにィィィィ(だよん)」


(via Kindle版『ジョジョの奇妙な冒険 第3部 モノクロ版 3』 No.307より)

ジョジョ一行を倒すために直々に出向いたエンヤ婆のセリフ。霧のスタンド「正義(ジャスティス)」を使ってポルナレフの舌に穴を開け、便器を舐めさせようとしているところ。ハイテンションなキャラが多いジョジョSCのスタンド使いの中でも、エンヤ婆のぶっ飛び方は特筆すべきものがありますね。孫(J・ガイル)がポルナレフにやられたという点を考慮しても。

インドでは豚のトイレに驚愕したり、エンヤ婆には便器を舐めさせられたりと、ポルナレフはトイレに縁がある模様。……なんかイヤだな……。

「こっこのビチグソがぁ~~~」


(via Kindle版『ジョジョの奇妙な冒険 第3部 モノクロ版 6』 No.287より)

序盤に数多く見られたハイテンション系スタンド使いもエンヤ婆以降は少なくなる印象。そんな中、エジプト9栄神のスタンド「バステト女神」を操る女スタンド使い・マライヤのセリフがこれ。台詞っつーか顔のインパクトが強烈なんですけど。

彼女も基本的にクールなキャラなんですが、倒したと思ったジョセフとアヴドゥルがとっさの機転で危機を脱したのを見た瞬間、顔をゆがめて「このビチグソがぁ~~」なんて言うもんだからビックリ。一見クールだけどその実激情型というのは、ジョジョSCの女スタンド使いに共通するキャラクターな気がします。

……そういや「イエローテンバランス」のラバーソールも承太郎に対し「ビチグソ」って言葉を使ってますが、『ジョジョSC』においてトイレやウンコのネタが結構あるのはなにか理由があってのコトなんでしょうか。

そんなこんなで

アニメの台詞として聞くのが楽しみな『ジョジョSC』のシーンを6つ抜き出してみました。こうしてみると、『ジョジョSC』の特に序盤って、敵役も表情豊かなのが面白いですね。台詞もそれに併せてぶっ飛んだモノが多い。これらがどのように表現されるのか、非常に楽しみです。

物語が後半に入っていくに連れ、敵役もシリアスな雰囲気のが増えていく感じではありますが、それでもやはりクセのあるキャラクターぞろい。テンパってくると途端に表情崩れるヤツ多いし。ダービー兄弟とか。ストーリーはもう完全にわかっているんだけど、それゆえにアニメでどう見せてくれるのかが楽しみなんですよねぇ。最後まで期待しております。

ジョジョの奇妙な冒険 第3部 モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
荒木飛呂彦
集英社