日本時間午前0時スタートって微妙ですよね、F1バーレーンGP予選。
- 予選結果: Qualifying
- 予選ダイジェスト: Qualifying - Hamilton pips Rosberg for Bahrain pole
- 予選後各チームコメント: Saturday in Bahrain - team by team
- 予選後記者会見: FIA post-qualifying press conference - Bahrain
フェラーリが付いていけない
去年のレースなんかを振り返ってみると、バーレーンはフェラーリにとって思いの外悪く無いサーキットなんじゃないかって気もするんですが、今年はまず予選でメルセデスがフェラーリを圧倒する結果に。
しかしですよ、Q3でも1発目のアタック終えた時点ではロズベルグがトップ、その後ろにフェラーリの2人が続いて、4番手にハミルトンという状態だったワケですよ。しかもロズベルグとベッテルの差はコンマ168秒差、これならラストアタックはかなりの接戦になるなって思うじゃないですか。
ところが結果としてはハミルトンがポール、ロズベルグが2番手、そこからまたしてもコンマ5秒くらい離されてベッテル、そしてライコネンという順位に。どうしてこうなった。メルセデスは確かに速かったんですけどね。特にハミルトンのラストアタックは圧巻でした(⇒ 動画: Qualifying - Hamilton pips Rosberg for Bahrain pole)。
それに対して、フェラーリは2本目のアタックでほとんどタイムアップできなかったんですよねぇ。これが大きな差になってしまいました。P3ではフェラーリ1-2だったのに、予選でこうなっちゃったのを見ると、フェラーリは路面温度が高くないとダメなんでしょうか。
こうなると時間と共に温度が下がる決勝レースでもメルセデスに追随してくコトは難しそうな感じがしちゃいますが、あとはタイヤ戦略をどうするかでしょうか。昨年はレース中盤でミディアムタイヤのタイムが思いの外良く、ライコネンが好パフォーマンスを発揮してましたが……。フェラーリはまともにメルセデスとぶつかっても勝ち目は無いでしょうし、ギャンブル的な戦略を採っても良い気はしますね。
そういや、予選後パルクフェルメでハミルトンがバックギヤを使ってマシンを後進させたとして審議になってたみたいですが、お咎め無しってコトになったみたいですね。
Hamilton reprimanded after qualifying infraction
まーこんなコトであのフライングラップが無かったコトにされたりすると、それはそれで物議を醸しそうですし……。あとはメルセデス、決勝のスタートをちゃんと決められるかどうか、ですかね。
チームメイトで明暗分かれたチーム
予選でメルセデス・フェラーリの後ろにレッドブルのリカルドが飛び込んでみせて好調さをアピールする一方、チームメイトのクビアトは15位という冴えない結果に。クビアトのマシンに特に問題は無かったようで、開幕戦といい今回といい、クビアトは早くも試練の時を迎えている感じしますね。
フォースインディアもヒュルケンベルグが8番手に入った一方でペレスが18番手に沈んでしまいましたが、これはどうもQ1でノックアウトまでの残時間の計算を間違えてしまってたんだとか。メルボルン方式の予選が結局存続してしまったための悲劇がここに。
I think the mistake was doing an extra timed lap during my first run in Q1 because it left me short of time for my second run. It looks like we just got caught out and it’s going to hurt my race tomorrow.
あと、順位はそんなに離れているワケではないんですが、マクラーレンのバトンがアロンソの代役として急遽デビューを果たしたバンドーンに予選で負けてしまいました。ていうかQ3進出という目標はどうなった。バトンはQ1で少しアンダーステアが強いと感じたみたいで、Q2に向けてフロントウイングをちょっとイジったら、今度はすんごいオーバーステアになったんだとか。
I’ve been mostly struggling with a bit of understeer, but, for my Q2 run, we came up a tiny bit on the front wing, and the car was the complete opposite – big oversteer.
結果として、バンドーンはQ2でコンマ5秒以上のタイムアップを果たしたのに対し、バトンはむしろタイムを落とす結果に。ベテランらしくないっちゃらしくない結果になっちゃいました。逆にバンドーンは急遽日本から呼びだされてここまでやれるんだから大したモンですね。決勝はどこまでやれるか。
そのほか
あとはハースのグロージャンが予選シングルの9番手に飛び込んでみせ、開幕からの連続入賞も狙える雰囲気に。チームメイトのグティエレスも13番手に付けてますし、ハースはマシンの素性良さそうですねぇ。
それからマノーのウェーレインがあと一歩でQ2進出という16番手。チームメイトのハリアントより1.4秒くらい速いっていう。こちらも今後が楽しみな存在。
……にしても、今回の予選はメルボルンよりもさらに静かな予選になっちゃたような。前回あれだけの批判が巻き起こっていて、「前年までの形式に戻す」というのが確定という話まで出ていたのに、結局全会一致の賛成を得られず開幕戦の予選フォーマットを継続というグダグダぶり。
この辺りはなんか今のF1の迷走ぶりを象徴している感もありますが、さすがに次戦に向けてはジャン・トッドとバーニー爺さんが動いているという話なので、何らかの対策は織り込まれるんでしょう。……だよね?