大須は萌えているか?

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F1[16] バーレーンGP 決勝

結局最後までライブで観ちゃったので寝不足です。F1バーレーンGP決勝。

5連勝

予選の圧巻のアタックラップを見て、今回はハミルトンのターンかな、と思っていたんですけども。またしても勝負を分けたのはスタートでしたね。今回ロズベルグは順調なスタートを切った一方で、ハミルトンはまたしてもスタートで出遅れ。さらに1コーナーでボタスと接触し、ボディーワークを破損してしまうという痛恨の展開。

トト・ウォルフ曰く、あの接触でハミルトンは1周1秒を失ったと。ホント?

Q: How much did that cost in terms of performance?

TW: My guess is one second (per lap). It was really substantial.

via: Toto Wolff Q&A: First corner damage cost Hamilton a second a lap

裁定の結果、あの接触はボタスに非があるとされペナルティが科せられましたが、まーレーシングインシデントじゃないかなぁ、という気もします。スタートで出遅れるというコトは、単純にトップとの差が開いてしまう以上に、こうしたスタート直後の混乱に巻き込まれるリスクが高まるところがやっかいなんですよね。

ちなみに、フォーメーションラップに入るときロズベルグの発進がやや遅れて、川井ちゃんがバイトポイント見てたんじゃないかと勘ぐってましたが、ウォルフが「間違えてセカンドギヤを選んでしまったんだよ!」とネタばらししてますね。

ともあれ、スタート直後に最大のライバルが自滅してくれて、しかもフォーメーションラップ中にベッテルがトラブルでスタートするコトすら無く消えてしまったため、ロズベルグはまったく危なげない勝利を掴むことができたという。運が味方しているといえばそれまでですが、しかし開幕からこれだけの流れを呼び込めているというのは大きい。もちろんハミルトンがこのまま大人しくしているワケはありませんが、チャンピオン争いが昨年より盛り上がるといいですねぇ。

信頼性ががが

フェラーリは2位にライコネンが入り一応面目は保った格好ではありますが、ベッテルフォーメーションラップで消えてしまったのは結構ビックリ。川井ちゃんが「ベッテルがレースでスタートできなかったのは彼のF1キャリアで初」と言ってましたが、フェラーリにとっても開幕戦のライコネンに続く信頼性の問題は頭の痛いところでしょうね。

アリバベーネ曰くライコネンとは違う問題みたいですが、如何に早い段階でこの信頼性の問題をクリアできるかというのはフェラーリにとって大きな課題でしょうね。メルセデスがやたら高い信頼性を持っているだけに。

それからマクラーレン・ホンダのバトンもマシントラブルでリタイヤ。ERSのトラブルっていう話が出てましたが、ホンダPUも一番肝心な時にトラブルが出てしまうなぁ……。アロンソの代役として出場したバンドーンが10位入賞したのは喜ばしい話ですが、バトンが残っていればダブル入賞は確実だっただろうと思うとちょっと残念。

まーフェラーリ、ホンダ共に昨シーズンからPUに大きく手を入れているであろうだけに、信頼性の問題はある意味仕方の無いところでもあるでしょうけども。

思わぬ躍進

それからこのレース最大の驚きといってもいいのが、ハースのグロージャンが開幕戦に続く連続入賞を果たしたコト。しかも5位。いやはや出来過ぎでしょうこのスコア。ウイリアムズがタイヤ戦略で下手こいたりしたのもあったでしょうが、実力で入賞圏内を争えるマシンであるコトはこれでハッキリ証明されましたね。

しかしまーグロージャンの活躍の一方で、チームメイトのグティエレスは結果を残せずに居るので、グロージャンが「持ってる」という話なのかもしれませんが。

それからデビュー戦で入賞を果たしたバンドーンもさることながら、今回はマノーのウェーレインも光る走りを見せてましたねぇ。あのマノーのマシンで、同じメルセデスPU積んでるフォースインディアぶち抜くんだから大したモンです。ハリアントが完走したマシンの中では最下位だっただけに、余計にウェーレインの走りが目立ちました。

てかバンドーンといいウェーレインといい、デビューしたばっかなのにすごく走りが落ち着いてるよね……。血気盛んなフェルスタッペンとはまた違うキャラクターですね。この辺の若手が次世代のチャンピオン候補なんだろうなぁ。

タイヤ戦略が面白い、ですが

物議を醸して混沌の極みにある予選フォーマットはさておき、「複雑過ぎるのでは」と懸念されていた新しいタイヤレギュレーションはなかなか面白い結果を生んでますね。ピレリが決勝のプレスリリースで「上位10名が9種類の異なる戦略を実行しました」と言っているように、タイヤ戦略がホント多岐にわたっており、それが決勝の見所になっているなぁと。今回はミディアムタイヤに交換したハミルトンやウイリアムズは結構悲惨なコトになってましたね。

ただ、これライブタイミングでどのクルマが今どのタイヤを履いているかを把握できないと辛いような気も。当然のようにライブタイミングを横目に視聴しているベテランファンはさておき、初心者ファンに取ってはこのタイヤルールはどう映っているんでしょ。ちょっと気になるところです。