大須は萌えているか?

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F1[16] アブダビGP 予選

いよいよと言うかようやくと言うか、これが今シーズン最終戦にしてタイトル決定戦。F1アブダビGP予選。

ハミルトンの正確さ

まぁそうなるだろうとは思っていましたが、ハミルトンがポールポジション獲得。

って言ってしまうと一言で済んでしまうんですが、ただこのタイトルのかかった大一番で、Q1~Q3まで安定してトップのタイムを叩き出し続けるっていうこの安定感、正確なドライビング。ポールを獲得したラップもまったく力んだ様子もなく、スムーズにラップをまとめてロズベルグよりコンマ3秒速いタイムを出しているんですよねぇ。

Onboard pole position lap - Lewis Hamilton, Abu Dhabi 2016(動画)

やっぱり精神的に強くなってますねぇ、ハミルトン。一方で初タイトルに挑戦するロズベルグはやはり緊張を隠せない様子。これはまぁロズベルグが小心者ってワケでもなく、F1初タイトルの重圧を目の前にすれば至ってマトモな反応ではないかと思います。かのミハエル・シューマッハだって94年初タイトル獲得時にはプレッシャーからわけのわからんミスしてるワケですし。

立場的に優位なのはロズベルグの方なんですから、彼にとっての敵はハミルトンではなく自身の内にあるプレッシャーなんでしょうね。それを如何に押さえ込んで、良いスタートを決めるか。スタートさえ決められれば、あとはある程度落ち着いてレースをマネージメントできるんじゃないですか。レッドブルフェラーリとの差はそこそこあるし。

もしロズベルグがスタートで失敗したら……どうなっちゃうんでしょうねぇウヘヘヘヘ。

そういやハミルトンが木曜記者会見で、今季ロズベルグとメカニックの入れ替えが行われたコトについて、なんか含みのある発言をしていたみたいですね。

ハミルトン、F1メカニックのスワップについて「真相は10年後に出す回顧録に書く」

10年後には皆忘れているような気がしないでもないですが、しかしこのレース開幕前にこんな発言をするって、なんかロズベルグにプレッシャーかけにいってるような気も。ロズベルグ優位とはいえハミルトンも絶対タイトルを諦めてはいないでしょうし、決勝でもロズベルグを下位に突き落とすためになにか仕掛けを用意してたりして……?

予選後記者会見で「ニコの表彰台についてはコントロールできないと思うけど、明日のプランは?」と聞かれたハミルトン、予選3番手だったリカルドに対して「彼はいつも『ウィナー、ウィナー、チキンディナー(ギャンブルや勝負事に勝ってチキン料理が食べられる)』みたいなコト言ってるから、明日は彼がそれに似た何かを言うようなコトが起きて欲しいね」とコメント。

これを聞いたリカルドは「僕に勝って欲しいの?」と返して、ハミルトンは「いいや!セカンド、セカンド、チキン……2位の場合は何になるの!?」と言い、リカルドが「そんなの無いよ!」とオチを付ける一幕もあったようです。

LH: (中略)Yeah, I’m hopeful… when he [Daniel] was just talking there… he usually says ‘winner, winner, chicken dinner’… is that right, is that your saying? I kind of want him to be saying something similar to that tomorrow.

DR: You want me to win?

LH: No! Second, second, chicken… what’s the second one!?

DR: It doesn’t exist!

via: FIA post-qualifying press conference - Abu Dhabi

フェラーリは悪くはないようですが

1-2位を独占したメルセデス、セカンドロウはレッドブルが……と思いきや、3番手リカルドの後ろにはフェラーリの2台が入ってくる形に。それもライコネンが前。どうも最後のアタックでベッテルの前を走っていたフェルスタッペンがターン11でタイヤをロックアップさせてしまったようで、タイム更新ができなかったみたいですね。

んで、ベッテルはフェルスタッペンのマシンが邪魔になったりはしなかったものの、その白煙を見て集中力が乱れてしまいタイムをロスしたとコメントしてますね。しかし、テレビ中継で川井ちゃんが触れてましたが今季の予選はこれでライコネンベッテルに対し11勝10敗なんですねぇ。

どんなマシンでも安定してラップを刻むライコネンに対して、ベッテルはフィーリングがバシッとハマれば手の付けられない速さを発揮する一方、なにか微妙に噛み合わないと調子を崩していっちゃうイメージ。レッドブルでの最終年と、今年のベッテルの姿はなんとなく被って見えます。

4度のワールドチャンピオンではあるものの、なんかこう成熟してない感じもあるんですよね、ベッテル。ハミルトンが今とても成熟して脂ののった状態であるだけに尚更そう見えるのかもしれませんが。

フェラーリ勢に間に入られちゃったものの、レッドブルは周りがウルトラソフトスタートなのに対してスーパーソフトスタートなので、ここが決勝でどれだけ影響が出るのか楽しみなところ。

そのほか

今回はタイトル決定戦であると同時に、長年F1で存在感を示してきたフェリペ・マッサジェンソン・バトンのラストレース(バトンは若干言葉を濁してましたが)。2人とも印象深いドライバーだっただけに、ラストレースも最後まで走り切ってくれるコトを望みます。マッサは10番手、バトンは12番手と2人ともポイント狙えるポジションですしね。

あと、「なんでオコンのシートが決まって俺のシートが決まらねーんだコノヤロウ」と不満を漏らしていたウェーレインが最終戦で予選16番手。一方のオコンが20番手止まりなので、意地を見せた格好ですね。ウェーレインは現在メルセデスを通してザウバーとも交渉しているみたいですが、実力があるのは間違い無いドライバーなので、ぜひどこかのシートを得て欲しいものです。グティエレスよりも余程良いと思うよ(?)。