大須は萌えているか?

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春の新潟方面ツアー その1:春日山城編

今回のGWは、久しぶりにクルマで泊まりがけのロングドライブに出掛けました。最近は旅行行くにも電車使っちゃったりして、チョイ乗りばっかだったので。無論一人ですが何か。

そんなワケでやってきたのは春日山城。新潟の南側、上越市にあります。名古屋から中央道と長野道、上信越道を走りまくって4時間ちょっと。

なぜ新潟まで来たかといえば、そういや新潟ってちゃんと見て回ったコト無かったなぁと思ったからです以上。あ、あと今年の大河ドラマ真田丸』を観てるんですけど、あの遠藤憲一演じる上杉景勝のヘタレ……いやさ人徳に惹かれ、上杉氏の地元を訪れてみたくなったのです。

春日山城

クルマは春日山城の手前にある上越市埋蔵文化財センターってとこの駐車場に駐め(係員の人が誘導してた)、そこから少し歩くと上に貼った大手道の入り口にたどり着きます。大手道ってコトはここを入っていけば良いんでしょう。

……しかしなんだ、駐車場には結構クルマがいたのに、なんか人の気配がまったくしない。しかもこの道、結構長い。

しばらく進んで到着したのが南三の丸屋敷跡。写真の奥、軽トラが駐まっている脇をすり抜けて奥へ進むと本丸方面のハズなんですが、なんで観光客が居らず農家の人だけ居るのだろうか。

そして木々に囲まれた細い道を上っていくと、

かなり開けた場所に出ました。「柿崎和泉守宅址」とあります。上杉家の重臣柿崎景家の屋敷跡とされている場所だそうな。

柿崎というとどうしてもマクロスの「柿崎ぃぃぃぃ!」を連想してしまいますが、柿崎景家は切り込み隊長として活躍する一方、政治面でも優れた手腕を発揮していた文武両道の人だったようです。フィクションの世界ではそうでもないようですが。こんだけ広い曲輪に屋敷を構えていたというところからしても、謙信に重用されていたんだろなぁ。

で、そこからもう少し上ったところにあるのが、上杉景勝の屋敷跡とされる場所。あまり広そうに見えませんが、本丸のすぐ下に位置しています。

景勝屋敷から井戸曲輪を経てもう一段上った所が本丸。天守台とされる場所もありますが、櫓を建てていたのかな。

本丸からの景色は抜群。山城の醍醐味ですね。

しかしこの春日山城、想像以上にデカい。単なる砦ではなく、上杉氏の居城として屋敷があちこちに構えられていたせいもあるんでしょうが、これほどの規模の山城ってなかなか無いんじゃないでしょうか。

で、この本丸まで登ってきて気付いたんですが、ここに至るルートが大手道の他に林泉寺の方から登ってくる別ルートがあったようで、ほとんどの観光客はそっちから登ってきているようです。……いやでもさ、あんなふうに「大手道」って書いてあったらそっちから登らないかな?そうでもない?

本丸の一段下が二の丸、さらにもう一段下が三の丸とされているようですが、その三の丸の一角が、謙信の跡目を景勝と争った(⇒ 御館の乱 - Wikipedia上杉景虎の屋敷跡とされる場所。

この近くには、直江屋敷の跡も。こちらも場所的には本丸にかなり近い場所にあり、直江氏の重用ぶりがうかがえる感じ。

せっかくなので、下りは林泉寺の方へ降りていったんですが、途中にあった空堀がなかなか面白かったです。本丸へ攻め入ろうと登ってきた敵が千貫門を抜けると、ぱっと見道に見えるような感じで空堀が掘ってあるんですね。

んでそこを進んでいくと、

その先は崖になっているっていう。なんたるブービートラップ

春日山神社

で、もう少し山を下りていくと春日山神社という神社があります。上杉謙信を祀っている神社ですが、明治に入ってから創建された比較的新しめの神社みたいです。

なんか境内に旧陸軍の忠魂碑と大砲が置いてあったりするし。

一方で、鳥居の隣にある「春日山神社」の石碑は東郷平八郎の書のようです。軍神・上杉謙信は陸海軍両方の尊崇を集めていたというコトなんでしょうか。

あと、春日山神社の石段を降りて左手奥の細い山道を進んでいくと、人口のため池があります。ここがまたなかなか良い風景で。

この周囲は人の気配が全然無く、連休中だというのにびっくりする程の静けさでした。

林泉寺

さらにそこからもう少し行ったところに、謙信が幼少期を過ごしたとされる林泉寺があります。

ここ、入り口のすぐ脇にある惣門が春日山城から移築されたものと言われており、それがホントなら春日山城の建築物で唯一現存するモノになるんですが、……写真取り忘れてた。ウカツ!(上の写真は山門)

そしてここ、墓所には上杉謙信のお墓があります。

ただ、謙信の遺骸は景勝が会津⇒米沢と移封された際に一緒に持って行かれたという話もあり、今も米沢には上杉家の歴代当主の廟があります。と考えると「?」な感じなんですが、謙信に非常に縁の深い場所なのは間違いないですし、あまり深く考えない方が良いのかも。

境内には宝物館もあり、境内の入場料でここも一緒に見学可能。ただやっぱり中は撮影禁止ですけども。

春日神

林泉寺から駐車場まで戻る道すがら、近くにあった春日神社にも寄ってみました。

なんか春日山神社とごっちゃになりそうですが、歴史が古いのはこっち。社伝では958年に奈良の春日大社から分祀されたのが始まりとされているようで、「春日山」の名前の元になった神社。本来は春日山に建っていたみたいですが、春日山城築城の際に現在の位置(春日山城の北東=鬼門)に遷座されたんだとか。

拝殿を見る限り、今の建物自体は比較的新しそうな感じではありますが、その由来を知るとちょっと寄ってみたくなる場所ですね。

……続く。