大須は萌えているか?

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ウチのA180が故障した話

旅行の記事の中で少しだけ前振りした話。

先日、ウチのA180がちょいと故障しまして、ディーラーに緊急入院したりしてました。何気に、初めてトラブルらしいトラブルが出た感じ。

発端

コトの発端はGWに出掛けた新潟方面旅行中。新潟から米沢へ行き、さらにそこから会津に向かっているときのことです(⇒ 春の新潟方面ツアー その5:米沢・会津の上杉巡りと国道252号線)。喜多方の道の駅でラーメン丼とラーメンバーガーという得も言われぬ逸品を食したあと、再び会津へ向かおうと駐車場を出ようとしたとき、一時停止線で止まるときにブレーキペダルから軽くジャダー(振動)を感じたんですね。

ABSが作動した?と思いつつも、駐車場内でノロノロ走って停止線で止まっただけなので車速は全然出てませんし、路面が濡れたりしていたワケでもありません。ABSが作動するハズも無さそうな状況。やや「?」と思いつつクルマを発進させると、いきなりメーターの各種警告灯やらマルチインフォが一斉に表示されたりして。ABSにESP、プレセーフにタイヤ空気圧警告システムが使えないと言っているようです。

ABS、ESP、プレセーフはどれもブレーキ制御に絡むシステムなので、駐車場出るときに感じたジャダーはブレーキ系のセンサが壊れてABSが誤作動したのか?などと思いながら、とりあえず適当な路肩を見つけてクルマを駐め、エンジンを切って少し放置したあと再始動。すると、それまで点灯していた各種警告灯やらマルチインフォは消えたんですが、エンジンチェックランプが点灯するようになってしまいました。ぐぬぬ

センサが誤作動したというならば今すぐ致命的なコトにはならなさそうだなぁと思い、とりあえず会津もすぐそこだったのでゆっくり走っていったんですが、特に何か問題ありそうな感じではありません。いきなりABSが作動したりするようなコトもありませんでしたし。

しかし、見物しようとしていた会津鶴ヶ城は大混雑だったので、会津見物はすっ飛ばしてクルマを点検してもらうかー、と思い近隣のメルセデス・ベンツ店をナビで検索。さすがにエンジンチェックランプを点灯させたまま愛知まで自走して帰るのは精神的によろしくありません。

この日泊まる予定だった新潟県長岡に1軒あったのでさっそく電話してみたんですが、なんとこの日は定休日。大型連休の罠!もう一件、長岡とは反対方向になってしまいますが、会津の東の郡山にも1軒あったのでそっちにも電話してみると、こちらは営業中。事情を話すと点検してくれるというので、会津から磐越自動車道経由で郡山へ。店がIC降りてすぐの場所で助かった。

で、診て貰った結果、各種警告灯の点灯時に右フロントの車速センサが異常値を出していた、とのこと(今時のクルマは異常検出時の車両内の各種センサ値やECUの状態をロギングしてたりするので、あとから整備員はその時の状況をチェックできる)。その後異常値の検出は収まったんだけど、数回連続して異常値が検出されるとエンジンチェックランプが点くようになっているため、エンジン再始動後にエンジンチェックランプのみが点灯していた、というコトのようです。

敷地内でも軽く走らせてみた結果は特に異常が無く、自走する分に問題は無いためセンサのメモリはリセットし、エンジンチェックランプは消しておいた、とのコト。「じゃあ名古屋まで走って帰っても大丈夫ってコトですよね?」と聞いたら、「問題ありません。ただ、万一症状が再発したときのために今回吸い上げたデータをプリントしたものお渡ししておきます。再度の入庫が必要な場合は入庫先のスタッフにお渡しください」と封筒を貰いました。

現状問題は無いコトが分かったので、その後会津に戻って国道252号線をうほほーいと走りながら長岡へ向かったのでした。その後、旅行中に問題が再発するコトも無く。なお、郡山での点検は無料でやってもらえました。

再発

旅行中に問題が再発するコトが無かったので油断していたのですが、連休明けてすぐのタイミングで、ウチのかーちゃんが朝出掛けようとしたところ、「クルマが動かない」と言ってきました。このとき、クルマは車庫に頭から突っ込んでいたのですが、バックで車庫から出て前進させようとするとクルマが動かないとのこと。見てみると、ウチのクルマが豪快に道を塞いでしまってます。家の前の道、交通量がそんなに無いのがまだ救いですが、これではご近所迷惑もいいところ。

運転席に座ってみると、まさに旅行中に出くわしたのと同じように、各種警告灯が点灯してしまっています(今度は写真撮った)。会津と郡山の件はかーちゃんにも話していたんですが、いきなりこんなんなったら焦るわな、そりゃ。

しかし動かないってのはどういうコトじゃい。とりあえずシフトをDレンジに入れアクセルを踏むと、その瞬間ギヤがニュートラルに入ってしまいます。お、おう?

しかし、なぜかバックはできます。なので車庫から出すコトはできたけど、そこから進むコトはできないという。エンジン切って再始動しても警告灯は点いたまま、アクセル踏むとニュートラルに入ってしまう症状も治らないまま。仕方無いのでバックで道の端に寄せてクルマを駐め、保険屋さんの窓口経由でレッカーを手配し、クルマを買ったヤナセに持ってってもらうコトに。

結局車速センサの問題が再発したとのコトで、今度はセンサそのものの交換。喜多方で警告灯が点いたときはクルマがすでに走行中だったからいきなりニュートラルに入るコトは無かったのかな(そんなコトがあったらさすがに血の気が引きますが)。停止中に車速センサが異常値を出している(あるいはセンサが完全に死んで信号を出していない)場合、シフト制御しているECUが発進させないような制御をしているんでしょうか。バックだけできるのもやや不思議ですが。

クルマは3日間の入庫となり、その間は保険屋さんが手配してくれたレンタカーのヴィッツで過ごしました(これより高いグレードだと保険で出せないらしい)。クルマの修理が完了したのが平日だったためかーちゃんが引き取りに行ったんですが、タイミングが合えば自分で引き取りにいってトラブルの原因についてアレコレ聞いてみたかったなぁ。

メルセデスは新車購入後3年間は無料でメンテナンス等の補償が効くメルセデス・ケアというサービスをやっているんですが、ウチのクルマはつい先日最初の車検を受けた=3年経過したばかり。有償でメルセデス・ケアを継続できる「メンテナンスプラス」というのもあるんですが、これには加入してません。ある意味いわゆる「ソニータイマー」ばりの壊れ方ですが、今回はヤナセさん気を利かせて無償で修理してくれました。こちらの使い方に問題があったというより、センサ部品が「ハズレ」だったというのもあるようです。

いやしかし、旅行中にアクセル踏む度にDレンジからニュートラルに入っちゃう症状が出なくて良かった……。もしそうなったら、旅先でレッカー&電車で帰宅するハメになったところですよ。

あと、今回の故障はドライブ・バイ・ワイヤ、シフト・バイ・ワイヤ(平たくいえば電気信号でアクセルやシフトを制御する仕組み)採用車両のめんどくささを思い知らされるコトにもなりましたね。機械的にアクセルやシフトを制御しているなら、車速センサが故障した⇒アクセル踏んだらニュートラルに入る、なんていう珍妙な現象は起こりえないワケですから。

……そんなコトを言うと、鼻息荒く「やはりMTこそ至高」とかって人が現れそうですが。ただ、バイワイヤ化するコトにより高次元な車両制御が可能になるというメリットも大きいですからね。ただまぁ、センサが1つ壊れたら自走できなくなるのは勘弁して欲しいなぁ、というだけで。ええ。頼みますよメルセデスさん。

センサ交換後は至って快調ですが、さて今後違うトラブルが出てきたりはするんでしょうか?