もう今年のチャンピオンはハミルトンで良いんじゃね？と思ったりしたF1ドイツGP決勝。
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地元でやらかしたロズベルグ
ハミルトンがまた見事な勝利……というか、ロズベルグが勝手に沈没していった感じもしますが。とにかくスタートが悪すぎたし、フェルスタッペンをターン6でオーバーテイクした際のあのクッソ遅いターンインはまさにオーストリアでハミルトンに対してやったことの繰り返しですね。さすがに開いた口が塞がりません。
しかし、例によってロズベルグ本人は「（ペナルティが科せられたコトを）とても驚いてる」みたいなコメントをしており、なんだかなぁという感じ。
“I was very surprised [by the penalty], I didn’t expect it at all. I thought the battle with Max was good, that’s about it.”
オーストリアの時も「very surprised」ってコメントしてましたけど、個人的にはロズベルグのドライビングの方がvery surprisedだよ！しかもまー、この短い間に2度もやるとは。そしてその両方のレースでハミルトンには負けてるし。ダサい、ダサすぎる。正直、今のロズベルグがチャンピオンの器とは思えません。アコギなコトやるなら、せめてミハエルくらい圧倒的な力を見せつけないと（勝てば官軍）。
んで、その件で科せられた5秒ペナルティを受けた際、なんとストップウォッチの故障でさらなるタイムロスをした、というのがまた実にインガオホーであります。
「ストップウォッチの故障」でタイムを失ったロズベルグ | Mercedes | F1ニュース | ESPN F1
対して、ハミルトンは完璧なスタートを切り、トップに立ったあとはまたPUを労りながら完璧にレースをコントロールしていた感じ。ロズベルグに対してPUに余裕の無いハミルトン、すっかりシーズンの後半を見据えてレースしてますね。
この前半戦だけで、ロズベルグとハミルトンの勢いが劇的に入れ替わった感じ。今のロズベルグを見てると、開幕後連勝を重ねまくっていたコトを忘れてしまいそうになります。
勢いに乗るレッドブル
そして予選・決勝ともすっかりフェラーリを凌駕した感のあるレッドブル、このレースでも2-3フィニッシュを飾ってコンストラクターズポイントでもフェラーリを追い越しましたね。リカルドはハミルトンの約7秒後方でのフィニッシュと上々の成果……とはいえ、ハミルトンはペースをコントロールしていたので実際はもっと差があるでしょうけどね。
しかし、フェラーリに対してはもはや結構大きなアドバンテージを持っていると見て良いでしょうね。テクニカルなハンガリーでも、高速志向のホッケンハイムでもフェラーリを上回ってみせているワケですし。てか、当初批判はあったものの、やはりトロロッソからフェルスタッペンを連れてきた影響も大きいんじゃないですかね。彼のタイム見て、リカルドも目の色が変わった感じするし。
チームメイト同士の争いも行きすぎると悲惨なコトになりますが、レッドブルの2人は今のとこ良い意味で競争原理が働いてる感じ。まー、タイトルを争い始めると話が変わってくるのかもしれませんが。
そういや、リカルドってば表彰台でシューズに注いだシャンパンを飲んだりしてましたが、あれオーストラリアでは当たり前の光景なの？？（「シューイ」と言うそうですが）
Drinking out of the shoe on the podium is an Australian thing. It’s called a “shoey”. I said if I win a race this year I’ll do it, but just in case, I thought I’ll do it next time I’m on the podium.
そのほか
今回、レースが始まるときに川井ちゃんが「3ストップの方が速い」と言い切ってましたが、ウイリアムズ・ハース・ルノーあたりは2ストップの方が速いと読んでしまったらしく、割と悲惨なコトになってましたね。ボタスはなんとか9位フィニッシュしてましたが、ウイリアムズにしてみれば高速のホッケンハイムではもっと上位に入りたかったところでしょう。ボタスは「タイヤの計算を間違えたんだよ、あのタイヤセットで最後まで行くなんて無理だった」とキレ気味のコメントしてますね。
There was definitely something wrong with our tyre calculations, because there was no way to get to the end on that set of tyres. The stint was just way too long and that really cost us some points today.
今回は序盤のスーパーソフトが各チームの予想より伸び悩んだりして、第2・第3スティントのタイヤチョイスが結構分かれたレースになってたりもして。トップ10で一番多かったタイヤチョイスは、スーパーソフト⇒ソフト⇒スーパーソフト⇒ソフト、という交互に履き替えるスタイルでした。
フェラーリはベッテルに対し、8秒前方に居るフェルスタッペンに対してアンダーカットを仕掛けるぞ、なんていう良く分からない無線を飛ばしてベッテルがそれを却下する、なんていうシーンもありましたが、レース後のコメントでベッテルは「今にして思うと、コンサバ過ぎる判断だった」と、自身の判断ミスとしてますね。
I decided to stay out for some more laps as I did not want to go too long with the last set, with hindsight it was probably a too conservative choice as we would have had a chance to put some pressure on the car ahead.
ただまーフェルスタッペンに先んじてピットに入っていたとしても、今回のフェラーリはレースペースが足りませんでした。フェラーリ陣営にとっては憂鬱な夏休みになりそうですねぇ。
