鈴鹿のスーパーフォーミュラはあっさり台風の影響で中止となってしまいましたが、F1はアメリカなので関係無し。というワケで、アメリカGP予選。
- 予選結果: 2017 FORMULA 1 UNITED STATES GRAND PRIX - QUALIFYING
- 予選ダイジェスト: Qualifying highlights - USA 2017(動画)
- 予選後各チームコメント: What the teams said - qualifying in the United States
- 予選後記者会見: FIA post-qualifying press conference - United States
ピンク色だ
F1全体が“ピンク”に染まっている。
F1は、世界有数の乳がん組織である『スーザン・G・コーメン(Susan G Komen)』との提携を発表。これは、重要な資金を調達し、この病気との戦いにおいて世界的な意識を高めることを目的としている。
via: 【各チームのピンク画像】“ピンク”に染まったF1アメリカGP、ドライバー、マシン、チーム、タイヤ・・・乳がん意識向上キャンペーン - TopNews
なんかいろんな所にピンク色の何かがあしらってあって、それを見つけるだけでも単純に楽しかったりします。ていうか、F1公式サイトやタイミングアプリのメニューバーまでピンク色になってるし。個人的には、ルノーのバージボードがツボです。ピンクのエアロキャットが描かれている。
Shall we go play some more? Go on then! pic.twitter.com/vzuWDzpVid
— Renault Sport F1 (@RenaultSportF1) 2017年10月21日
そしてなぜかメルセデスまでエアロキャットに大喜び。
The real Aerocat! In our garage! pic.twitter.com/hct6VmPmFb
— Mercedes-AMG F1 (@MercedesAMGF1) 2017年10月21日
F1全体でこういう社会福祉に絡めたプロモーションを行うのも新しい試みですね。リバティが運営するようになってから、矢継ぎ早にこうした新しい施策が次々と出てくるのはすごいなー。逆に言うと、バーニー時代のF1はかなり硬直化していたと言えるのかも知れないですねぇ。
それはさておきハミルトン
予選はまぁハミルトンがとても速い、という毎度同じような感想しか出てこないワケですが。ただ、ベッテル最後に意地見せましたね。途中、ハミルトンに1秒近い差を付けられたときにはどうなるコトかと思いましたが、最後の最後でメルセデス2台の間に割って入り2番手を獲得。
ただ、フリー走行からまったくブレずにトップタイムを刻み続けているハミルトン見てると、今のフェラーリが勝てる相手には見えないんですが……。ついでに言うと、ハミルトンは2014年からこのオースティンで3連勝中。ベッテルにしてみたら、ハミルトンのタイトル決定を少しでも遅らせるためのレース、ってコトになっちゃうかなー。
ただ気になる点があるとするならば、Q3最後のアタックでメルセデスの2台は自己ベストを更新できなかったのに対し、ベッテルは自己ベストをコンマ5秒くらい更新して見せたコトでしょうか。この辺、サーキットに吹く風の影響もあったようですが、このメルセデスとフェラーリの違いはちょっと面白い感じします。
ベッテルはレースペースには自信があるようですし、スタートでうまく先行できればレースの流れを変えるコトも有り得る?まぁ、ハミルトンにしてみれば、ベッテルに優勝をさらわれてもまだ全然余裕ではあるんですが……。
気になる新旧トロロッソ・ドライバー
このアメリカGPからトロロッソに居たサインツがルノーに移籍、そしてクビアトが復帰。ガスリーはスーパーフォーミュラ参戦のために今回は欠場、代わりにポルシェからWECに参戦していたブレンドン・ハートレーがステアリングを握るコトに。
ハートレーは元々レッドブルのドライバー育成プログラムに参加していたドライバーなので起用はわからんでもないんですが、最後にF1をドライブしたのは2012年にメルセデスのテストに参加して以来というコトで、ブランクは大きいですね。WECでハイテクマシンの扱いには慣れているでしょうが、LMP-1とF1は別物でしょうし。
結果として、Q1でクビアトの0.8秒落ちのタイムでノックアウト。まぁこんなもんだよな感。メキシコ以降ガスリーの参戦は間違いないとして、クビアトとハートレーはどっち起用していくんですかね?このレースの結果次第なんでしょうか。なんにせよ、クビアトにしてみれば来年のシート獲得の崖っぷちであるのは間違い無いワケで、どれくらい奮起して見せるのかは気になるところ。
てか、ハートレーはいきなりパワーユニット交換ペナルティで25番手降格ってのもアレですが。チームの戦略的には正しいんでしょうけども。まぁ、ハートレーにしてみれば絶対的な成績云々というよりは、いかにチームの印象に残る仕事ができるか、でしょうね。
ルノーに移籍したサインツはいきなり8番手タイム(スタートは7番手)と上々の滑り出し。ヒュルケンベルグがパワーユニット交換ペナルティで下位に沈む分をきっちりフォローして見せてますね。てか、移籍早々にパーマーの予選最高位ブチ抜いてるワケですからね、これ見たらルノーの入れ替え作戦は大成功って話ですよね。
……にしても、ハートレーとヒュルケンベルグ以外にもバンドーンが5グリッド、フェルスタッペンが15グリッドの降格ペナルティという有様で、これ見てるとパワーユニット交換ペナルティってのもなんか考え物だなぁ、と思ったりはします。予選結果とスターティンググリッドが乖離し過ぎちゃうのもちょっとね。