アップデートにまつわる悲喜こもごも。F1スペインGP決勝。
- 決勝結果： Race
- 決勝後ドライバーコメント： In quotes - Sunday in Barcelona
- 決勝後記者会見： FIA post-race press conference - Spain
ロズベルグ今季初勝利
ようやく勝てましたねロズベルグ。開幕からここまで、ハミルトンが強すぎるもんだからロズベルグこのままずっと勝てないままシーズン終わっちゃうんじゃ、くらいの勢いでしたが、このレースに関して言えば今までの流れが嘘のよーに最初から最後まできっちりポールポジションのアドバンテージを活かして危なげなく勝った、という印象。あまりに危なげなかったから、テレビに全然映らなかったくらい。
ハミルトンにしてみれば、スタートで加速が鈍りベッテルに先行されたのと、ピットストップでロスがあったのが痛手でしたね。まぁそれでも2位に入れたんだからチャンピオンシップ的には特に問題はない……と思うんですが、ハミルトンは最後までロズベルグをぶち抜くコトを諦めておらず、ロズベルグに追いつく見込みは無いと無線で言われたコトに対して随分と反発している様子。この勝利への貪欲さはすごい。
そしてロズベルグはこの勝利をきっかけに何かが変わるのかどうか。次戦はモナコですし、ロズベルグにしてみれば得意のコースで連勝と行きたいところでしょうね。
フェラーリ不発
一方でフェラーリは不発。ベッテルはハミルトンに2位の座を奪い返されてしまい、3位表彰台がやっと。ロズベルグからは45秒という大きな差を付けられてしまいました。フェラーリもヨーロッパラウンド開幕に合わせてエアロパッケージを新しくしたようですが、イマイチというかメルセデスとの差を広げられてしまった格好。
一方で旧パッケージに戻したライコネンもボタスの後ろ、5位フィニッシュとあまりパッとしないポジションでレースを終えました。まーフェラーリがここまで躍進したというのがある意味予想外ではあったので、ある意味本来のポジションに戻ったという言い方もできてしまいそうですが……。
ただ、シーズンを盛り上げるためにもフェラーリには頑張って欲しいところ。ベッテルは十分頑張っていると思うんですが、ライコネンがもうちょっと安定しないかなぁ。今回は2ストップで粘ったボタスとウイリアムズの好判断もありましたけどね。
レッドブル vs トロロッソ
予選でレッドブルを上回って見せたトロロッソですが、決勝ではリカルド7位、サインツ9位、クビアト10位、フェルスタッペン11位とレッドブルがやや先着した形に。トロロッソは予選のパフォーマンスに対して、レースペースは伸び悩みましたねぇ。
最後にサインツがクビアトに仕掛けてオーバーテイクするシーンもあったものの、軽く接触しサインツはコース外に飛び出したコトで審議対象に。結果はお咎め無しだったものの、サインツは一度クビアトに順位を譲り直した方が良いんじゃ……と心配してしまいました。しかしまぁ、若さのある良い走りでしたね。
逆に、10番手スタートからしっかり7位フィニッシュにまとめ上げたリカルドは既にベテランの風格すら感じさせるモノがありますが。
ブレーキに祟られたマクラーレン
今回はポイント獲得の期待も掛かったマクラーレンですが、アロンソはブレーキトラブルでリタイヤ、バトンも16位フィニッシュがやっと。アロンソはブレーキにトラブルを抱え、ピットストップ時は止まりきれずヒヤッとするシーンも。バトンもブレーキにトラブルを抱えていましたが、アロンソの場合は右リヤのブレーキダクトに捨てバイザーが張り付いてしまっていたコトによるブレーキの加熱が原因のようです。
Alonso brake issues caused by visor tear-off
バトンはバトンでレース中のマシンの挙動のひどさを訴えており、チームはモナコまでに対応に追われる格好になりそう。リヤがどうにも安定しないという話ですが、バイワイヤあるいはPUのソフトウェア的な問題でしょうか。
アロンソの方にはこの問題は無かったようですが、はてさて。トラブルさえなければホントにポイント狙えていたかもしれず、モナコには期待したいところ。
そういや、グロージャンもピットで止まりきれないシーンがありましたが、こちらはブレーキトラブルというか、グロージャン曰くタイヤデグラデーションが酷すぎて止まれなかったというコトみたいで。
片やマルドナド師匠は今回もリヤウイングのエンドプレートを片側取っ払った状態で走り続けるという珍しいシーンを見せてくれましたが、残念ながらリタイヤ。師匠のノーポイントもどこまで続くんでしょうか。
