大須は萌えているか?

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F1[17] バーレーンGP 予選

初ポール!なF1バーレーンGP予選。

ボタス初ポール

ハミルトンが連続ポール記録でセナに並びたいと色気を出す中、川井ちゃん曰くこのコースの予選でチームメイトに負けたことが無いというボタスがキャリア初ポールを獲得。開幕からのハミルトンの速さを見ていると、このままセナの連続ポール記録を更新しちゃうんじゃないかな……なんて思ってましたすいません。

しかし、もちろんハミルトンも負けじとアタックを行い、かなりの接戦になってましたね。毎アタック百分の数秒差という、非常に見応えのある予選でした。最後も0.023秒差。ワオ。予選終了後もあんまり表情が変わらないように見えたボタスですが、予選後の会見では「obviously really, really happy」とコメントしており、感情があまり表情に出ないタイプなんでしょうね彼。ライコネンに似てる。

負けたハミルトンは当然悔しいコトかと思いますが、しかし少なくとも表情は穏やかにボタスを祝福しておりましたね。「まだチャンスはいくらでもある」っていう余裕なのかなんなのか。ある意味、ハミルトンはボタスをロズベルグほどの「やっかいな相手」とは見做してないのかもしれません。今のところは。

レッドブルフェラーリが混戦に?

今回の予選、メルセデスの2台がフェラーリベッテルをコンマ5秒近く突き放す結果となり、予選結果だけ見るとフェラーリがやや後退したような格好に。一方でレッドブルはリカルドがベッテルから約コンマ3秒落ちの4番手、フェルスタッペンがライコネンから約コンマ1秒落ちの6番手と、フェラーリに肉薄する形に。フェルスタッペンは最後のアタックでロスがあったみたいなので、ホントならリカルドの前に行っててもおかしくなかったですね。

前回の中国の予選では、リカルドがライコネンにコンマ9秒くらい置いて行かれてたので、今回のタイム差は不思議な感じもしますね。ましてや大きなアップデートもないフライアウェイの連戦中に。リカルドも「中国からこのレースの間に、ここまでポールとの差が縮まるとは思わなかった」みたいなコメントしてますね。

We didn’t expect much to change from China to here but now we’re a lot closer to pole than we were a week ago so we’ll take that. To be on the second row and to get ahead of a Ferrari is a good surprise.

via: Daniel Ricciardo : What the teams said - qualifying in Bahrain

メルセデスは「予選モード」でQ3のタイムを押し上げているコトを考えると、レースペースは3チームの争いになる可能性もありそうですが、どうなりますか。ただ、路面温度が徐々に下がっていくナイトレースであることを考えると、メルセデスのデグラデーションの問題も案外カバーできちゃったりして?

そのほか

トップ10圏内で気になったところといえば、ルノーのパーマーが10番手に食い込み、ルノーワークスが2台揃ってQ3進出を果たしたコトでしょうか。パーマー、開幕2戦の予選は悲惨でしたからねぇ。一方のヒュルケンベルグも予選では存在感見せているものの未だノーポイントなので、決勝でルノーの2台がどこまでいけるのかは気になるところ。

ルノー躍進の一助になったというか、今回予選でメルセデスカスタマー勢があんまし存在感無かったんですよね。特にフォースインディアが。ペレスはQ1最後のイエローフラッグの影響でタイムを更新しそこねて18番手、Q2に進出したオコンも14番手と不発。オコンは「タイヤのワーキングレンジがとても狭い」とコメントしており、決勝でも下がっていく路面温度の中で上手くタイヤの美味しいところを使えるかどうかが明暗を分けるのかも?

今回からようやく出走となったザウバーのウェーレイン、Q1でいきなりエリクソンをコンマ5秒以上上回ってのQ2進出はお見事でした。ていうか、彼が操るザウバー(1年落ちのフェラーリPU搭載)はアロンソの駆るマクラーレン・ホンダより速いんですけど……。

Wehrlein hails ‘great comeback’ after impressive qualifying run

そしてそのマクラーレンですが、フリー走行から立て続けにMGU-Hが壊れまくってしまい(フリーではバンドーン、予選ではアロンソ)、アロンソはQ1は突破したものの、Q2は走れずじまい。

「正確な原因ははっきりとは分かっていません。ですがMGU-Hのメカニカル上の故障であることは間違いありません」と長谷川総責任者。

「ベアリング周りのもので、すべてだめになっているので交換する必要があります」

「なぜここで3回もこうしたことが起きたのか、現時点でははっきりとは分かりません。この環境が関係しているのではないかと考えています。温度が非常に高いことが理由なのかもしれません」

via: ホンダF1、2日間に3回のMGU-Hトラブルについてコメント。アロンソから厳しい言葉も

たださー、初めて来るサーキットってワケじゃないんですから、バーレーンの環境については過去の経験値があるワケじゃないですか。なんかまるで初参戦したメーカーみたいなコメントですけど。度重なるトラブルで、アロンソもかなり失望しているっぽいですね。インディ500参戦というエサぶら下げたところで、その場しのぎにしかならんでしょうこれは。

木曜記者会見でのアロンソのコメントもなかなか興味深かったですね。

We were running and securing eighth place. With the performance we have now, it was completely unexpected. Even the most optimistic simulation we had was telling us that we were around 14th or 15th. So I think I'm really at the best of my career right now in terms of driving so for next year, the target has to be only one: fighting for the World Championship, so not any more fifth or sixth.

via: FIA Thursday press conference - Bahrain

「(中国GPでは)8番手を確保していた。今の我々のパフォーマンスからはまったくの予想外だった。最も楽観的なシミュレーションでも、我々の順位は14~15位と出ていたからね。まさに今、自分のドライビングがキャリア中ベストの状態にあると思っているし、来年のターゲットはただひとつ、ワールドチャンピオンシップを争うことだ。5位~6位争いではなくね」

みたいなコトを言っていますが……アロンソ、ミハエルの記録に追いつくのは無理だから世界3大レース制覇に挑戦したい、と言いつつもやはり一番の目標はF1のタイトルを再度奪取するコトなんですよね。自分の実力は衰えるどころか過去最高に乗れている実感があるのに、こんなパッとしない成績のままF1を去るのは絶対イヤだ、ってコトでしょう。インディ500やルマンはその後でも遅くは無いと。

しかし、どう考えても今のマクラーレン・ホンダが来年いきなりタイトル争いに参加できるとは思えないじゃないですか。だったらもう、アロンソは出て行くしか無いんですよね。当然マクラーレンとホンダは全力で引き留めにかかってるんでしょうけど、そんな折りにこのトラブル連発はね。来年もアロンソマクラーレンにいる確率がどんどこ下がっている気がしてなりません。