大須は萌えているか?

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F1[17] 日本GP 予選

11年ぶりのラップレコード更新。F1日本GP予選。

焦らされたレコードブレイク

ハミルトンが2006年にミハエルが記録したコースレコードを11年ぶりに破るトップタイムを叩き出し、2番手タイムのボタスを0.3秒以上突き放す力強い走りで鈴鹿初ポール獲得。去年までのチームメイトであるロズベルグ鈴鹿のポールをかっ攫うコトには定評があり、そのせいもあってハミルトンはグランプリサーキットで唯一鈴鹿のポールが獲れていなかったワケですが、ロズベルグが引退してようやく獲得できましたね。

鈴鹿は朝少し小雨がぱらついたりもしましたが、FP3前には晴れ間も覗き、多少ウェットパッチは残るもののドライタイヤでアタックできるコンディションに。ただ、予選セッションが始まる頃にはまた雲も出てきて、路面温度は比較的低いままという状況。オマケに、FP3ではメルセデスの2台がソフトタイヤのみで走り、フェラーリも冴えないまま終わってしまたたので、FP3の間にレコード更新とはいかず。

そんなワケで、予選でレコードタイムが出るには出るんだろうけど、どこまで伸びるかは「?」な状態。ほいでもって、Q1ではハミルトンとベッテルがソフトタイヤでアタックし、スーパーソフトでアタックした他ドライバーも思ったほどタイムが伸びなかったため、レコード更新ならず。見ている側としては、何とも焦らされる展開。そんな折り、ちょっとした雨雲が近づいているという場内アナウンスもあったりして、Q2でさっさとタイム出して〜!っていう。

そしてQ2、ハミルトンがスーパーソフトを履いて出撃するや、一度目のアタックでサクッとその時点でのレコードタイムとなる1:27:819をマーク。さすがやで。レコードタイムが出るだろうと皆思っていたハズですが、さすがにハミルトンのタイムがサーキットビジョンに映った瞬間はスタンドがざわめきましたね。

さらにQ2で2度目のアタックに出撃したハミルトン、セクター1・2と全体ベストを更新したにも関わらず、なぜか最後フィニッシュラインに向かわずピットイン。なんでやねん!今回のメルセデスは日本のファンを焦らして楽しんでいるのでしょうか。

そしてQ3、満を持してハミルトンが全体ベストを2度に渡り更新、鈴鹿コースレコードを1:27.319まで押し上げて見せたのでした。ハミルトンがレコードを更新する度にスタンドからは拍手が送られ、やっぱり皆コレが見たかったんだよねー、っていう。久しぶりの現地観戦、良いもの見させていただきました。ただ残念ながら、セクター1のタイムだけはミハエルを超えることが出来なかったんだよねー。来年以降のお楽しみ?

CSで川井ちゃんが指摘していたのは、2006年当時のマシンは今より車重が150kgも軽かったんだから、そりゃS字は速いでしょっていう。……そういや、2006年のマシンの最低重量って600kgとかそのぐらいでしたね(今年は728kg)。てか、私がF1見始めた1992年頃なんて500kgとかそういう世界だったなそういえば。そういう意味で言えば、マシンの切り返しの速さがその当時に比べるともっさりしてしまうのはどうしようも無いですね。

ただ、逆に言うとミハエルの時より130kgも重いマシンで、セクター1がコンマ6秒落ちで収まっているというのもスゴイって話かもしれませんけども。てか、現地で見ててもハミルトンの走りはキレキレでしたねぇ。

フェラーリだめっぽい

ホントはもっとフェラーリレッドブルも好タイムを連発して、ハミルトンの尻に火を付ける展開を期待していたんですが、ハミルトン以外がパッとしませんでしたねぇ。特にフェラーリはもうちょっと食いついてくれないと困るんですが。ライコネンはFP3でデグナー2コめで飛び出してギヤボックス交換に追い込まれ、要らんペナルティまで喰らっちゃうし。そういやボタスもギヤボックス交換ペナでグリッドダウンでしたね。こっちも予選でデグナー2コめ飛び出して、危うくライコネンの二の舞になるところだったし。フィンランド人同士のシンパシーでしょうか。

ボタスのグリッドダウンによってベッテルはフロントロウスタートとなりますが、今日の流れを見ているとハミルトンに対抗できるようには見えないなぁ……。とにかくスタートで前に出て、高くなった路面温度でメルセデスのタイヤが早々に音を上げるのを祈る作戦でしょうか。

レッドブルが頑張ってくれても良いんですけど、タイム的にはレッドブルもっと厳しそうだしなぁ……。このままだとハミルトン独走が見えているので、金曜土曜に比べて大きく変わるハズの路面状況がメルセデス不利に働いて、あとはフェラーリなりレッドブルがハミルトンを引っ掻き回すようなストラテジーをうんたらかんたら。とにかく頑張ってください(精神論)。ただもう、私はメルセデスのシャツ買っちゃいましたけど。ええ。

そのほか

マクラーレン・ホンダアロンソはFP2の後に油圧系統の漏れが見つかってPU交換というコトで、最後尾スタートが確定。それでも、予選ではQ3まで食い込む走りを見せてくれたのはステキでした。ホンダとは結果を出せずに終わっちゃうけど、鈴鹿のファンの前では良いとこ見せておきたい、という感じでしょうか。ただ、バンドーンがアロンソに肉薄するタイムで11番手だったので、繰り上がり10番手スタートでポイントゲットのチャンスは大いにありますね。

そういや、家に帰ってきてから知ったんですけど、パーマーは明日の日本GPをもってルノーを去る形になるんですねぇ。代わりにサインツアメリカGPからルノーに移籍し、トロロッソはガスリー&クビアトのコンビに。

ガスリー、スーパーフォーミュラのタイトルを断念。サインツの電撃移籍でトロロッソへの"1戦"残留が確定

ガスリーはスーパーフォーミュラランキング2位なので、タイトル決定戦となる鈴鹿終戦に参加しないというのは残念ですが……。ルノー曰く「状況が変わった」というコトなんですが、さてパーマーは来季に向けてF1ドライバーとしての生き残り工作をしているのか?とりあえず、鈴鹿の決勝がパーマーのF1ドライバーとしての見納めになる可能性もあるので、写真撮っておくようにしよう(?)。

あ、てことはトロロッソで走るサインツも見納めか。

これ、ホンダにとってはぐぬぬって話なんでしょうねぇ。