大須は萌えているか?

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鈴鹿にスーパーフォーミュラ最終戦を観にいった話

F1メキシコGPが行われていた週末、鈴鹿サーキットでスーパーフォーミュラ最終戦を観てきました。

国内トップフォーミュラのレースはずいぶん長いコト現地観戦した記憶が無く、たぶん以前観戦したのはフォーミュラニッポンが始まったばかりのラルフ・シューマッハが走ってたりした頃じゃないかなぁ……なんて思うんですが。一応、スーパーフォーミュラが走っているシーンは、去年の春先に鈴鹿サーキットのファン感謝デーで観てる(⇒ 鈴鹿サーキット モータースポーツファン感謝デーに行ってみた)んですけどね。

今年はストフェル・バンドーンが参戦するコトもあって、J-SPORTS契約してチラチラとこれまでのレースを観ていたんですが、なかなかに白熱したレースが多く、そして最終戦となる鈴鹿でタイトルが決まる・かつバンドーンのスーパーフォーミュララストレースってコトで、これはちょっと現地で観てみるかと。スーパーフォーミュラはスーパーGTよりも(悲しいコトに)お客さん少ないという話なので、人混みが苦手な私も実際安心。

しかし……サーキットへは近鉄+白子からバスで向かったんですけど、サーキットがほど近くなってきたところで道路が結構渋滞してました。バスの運転手さん、「あれ、普段こんなに混まないんやけど……」なんてぼやいてたりして。私と同じようなノリで、普段観に来ない人たちが結構来ているのかも……。

そんなワケで、鈴鹿サーキットに着いたのは朝9時くらいでした。

スーパーフォーミュラの最終戦ダブルヘッダーで行われ、レース1が9時45分から始まるもんだからあんまし時間に余裕が無い。本来なら朝のウォームアップやってるような時間に本番のレースやるんだから、ドライバーも大変ですねこりゃ。

スーパーフォーミュラは同じチケット料金(4,000円)でグランドスタンド含めて好きなところから観られるというコトで、とりあえずグランドスタンドへ向かうコトに。その前にGPスクエアチラ見したら、Gazoo Racingがかなりデカいブース出してました。鈴鹿なのにホンダの影が薄いぞ。

レース1

レース1は19周のスプリントレース、ピットイン義務は無し。てか、せっかくどこのエリアからでも観られるんだから、レース1は2コーナースタンド辺りで1~2コーナーからS字のコーナリングを眺めるのも良かったような気がする。

お客さんの入りとしては、グランドスタンド結構埋まってる、シケイン半分くらい埋まってる、2コーナースタンドは割とスカスカ、みたいな感じでしたかね。まー鈴鹿1000kmのときに比べればかなり少ない。

で、レースの方は2番手グリッドから抜群のスタートを切った国本雄資がロッテラーの追撃を振り切りトップチェッカー。ダブルヘッダーのレースでは1レース辺りのポイントが通常の半分、ただしこの最終戦では優勝者に3ポイント余分にボーナスが付くというコトで、レース1を制した国本がチャンピオンに王手を掛けた形に。タイトル争いの行方を大きく左右する大一番で、抜群の集中力でした。

スーパーフォーミュラ鈴鹿:ホールショットの国本が2勝目! ランキング首位でレース2へ

国本って2011年にF3からフォーミュラニッポンにステップアップして、チームはずっとCERUMO·INGING一筋なんですねぇ。去年は後からチームに参画した石浦がチャンピオンを獲得してたりするので、今年こそはと期するモノがあったのかもしれません。

ピットウォーク

今回のチケットは前売りを買っておいたんですが、せっかくなのでピットウォークパスも購入しておりました。ピットウォークはレース1終わって1時間ちょっと後だったので、適当に腹ごしらえをして時間を潰したあと、開始20分くらい前に待機列の方へ向かったら、既に観覧車のすぐ横のとこまで列が伸びておりぶったまげました(鈴鹿サーキット行ったことない人には伝わらない表現)。

スーパーフォーミュラのピットウォークって、ドライバーのサイン会も一緒に行われ、人気のあるドライバーはすぐに受け付け終了になってしまうみたい。それゆえに皆我先にと並ぶんですね。F1みたいにサイン会は分けた方が良いんじゃ……と思ったりもするんですが、分けたら分けたで人が一気に減ったりするのかな。

ピットウォークでまず見たのはNSXのセーフティカー。今回のレースから導入されたばかりのニューマシン。やっぱセーフティカーはこういうクルマが似合うな。このあとのレース2で早速出番となっちゃいました。

そしてなぜかオカザえもんが居ました。なにやってんだお前。

場所がNAKAJIMA RACINGのピット、中嶋悟といえば岡崎出身。なるほどオカザえもんも居るワケだ。

DANDELIONのバンドーンピット前。このブログとしては大変珍しくキャンギャルのおねーさんが映った写真を掲載しておりますが、各ピット前にほぼ必ずキャンギャルのおねーさんが居るので、ピットを撮ると必然的におねーさんも映ってしまうのです。ええ。

TEAM LEMANSのピット前……は人が多くて近寄れん。

TEAM無限のピット前では山本尚貴がサイン会の最中でした。ちょっと今回のレースはツキが無かったですけども……。

TEAM IMPULのピット前。この日は晴れてたものの風が結構寒く、日陰だとこの衣装かなり寒そう。

TOM’Sピットでは割と上手いコトマシン(写真は中嶋一貴車)を撮るコトができました。サイン会待ちの行列はスゴかった(ていうかピット前に辿り着いたときには受付終了してた)ですけども。

CERUMO・INGINGピットはこれまた混みすぎてて以下略。

とりあえずこれでピットの端から端まで歩いたので、引き返すコトに。サイン会の行列に並ぶ気にはならなかったし。ただ、ちょうどDANDELIONピットでバンドーンと野尻がサイン会やってたので一枚。

サングラスしてるのもあるけど、バンドーンってほんとポーカーフェイス。

そしてNAKAJIMA RACINGピットでは大祐とバゲットがサイン会を……って今度はドアラが居る!なんか握手してる!

NAKAJIMA RACING、成績は地味(失礼)だがオカザえもんドアラのそろい踏みはスゴイな……。

あとDRAGO CORSEピット前では小暮卓史も。小暮のフォーミュラニッポンデビューが2003年ってコトは、もう国内トップフォーミュラ14年やってるコトになるんですか……。

ピットウォーク終了後はグランドスタンドに戻って86/BRZレースを眺めてたりしたんですが、ちょうどスーパーGT初音ミク号のドライバーでお馴染み谷口信輝車のグリッドがすぐ近くでした。

カーナンバー1を付けているものの今年は散々なシーズンだったようで、このレースも20位フィニッシュと振るわない成績。傷心の谷口さん、自分探しの旅に出られたようですが……

旅に|谷口信輝オフィシャルブログ Powered by Ameba

面白いですね、この人……。

レース2

そしていよいよタイトルが決まるレース2、状況は国本圧倒的有利。レース1に続きポールスタートの石浦や、レース1で2位フィニッシュを決めたロッテラーはタイトルの可能性を残しているものの、優勝した上で国本が下位に沈まないといけないという厳しい状況。

そしてこの鈴鹿の前のSUGOでとんでもないスピードを披露してランキングトップに立っていた遅咲きルーキー・関口はレース1・2とも予選下位に沈んでしまい、レース1ではノーポイントに終わっておりこの時点でランキング2位。しかし予選順位的にはレース2も優勝どころか上位入賞も難しい状況。

なんかサーキットやコンディションによって、各チーム・ドライバーの戦闘力がガラッと変わってしまうのがスーパーフォーミュラの面白いところであり怖さでもあるんでしょうね。しかしあまりにも調子の波が激しくて、普段F1ばっか見てると「一体どうしてこうなった」といわんばかりの展開の連続なんですけども。

スタートは2番手発進のバンドーンが上手くダッシュを決め、トップに躍り出たまま終始レースをリードする形に。逆にレース1でスタートを決めた国本はプレッシャーもあったのかスタートに失敗、6番手くらいまで落ちる形に。

レース2は35周で争われ、ピットインが義務づけられているもののタイヤは割ともってしまう・燃料もフルタンクでギリギリ走り切れそうという状況だったようで、スタート直後の1周目にピットインする作戦を取ったチームと、スタンダードにレース半ばにピット入ったチームとで集団が分かれた感じ。

バンドーンは安定して速いラップを刻み、石浦との感覚を一定に保ち、レース半ばのピットインも問題無く完了。

去年ほどじゃないにせよ、ホンダエンジンはトヨタエンジンよりもややパフォーマンスが劣るようで、混戦に巻き込まれるとなかなかトヨタ車をオーバーテイクできずに苦しんでいる感じ。しかし、単独トップでフリーで走れる状況であれば、バンドーンのパフォーマンスは「さすが」の一言ですね。

途中2度に渡りセーフティカーが入るやや荒れた展開となりましたが、セーフティカー明けのリスタートもフェイント(130Rで加速⇒そのまま行くと見せかけてシケイン手前で急減速⇒再加速)入れたりして芸が細かい。

2度目のセーフティカー明けで石浦をかわし2番手に躍り出たロッテラーが猛追するも、それを振り切ったバンドーンが見事トップチェッカー。国内レースで来季のマクラーレン正ドライバー vs WECチャンピオン(&ル・マン ウィナー)のバトルが観られるってなかなか贅沢。

ポーカーフェイスのバンドーンも、パルクフェルメではガッツポーズしたりして、かなり嬉しそうでしたね。グランプリサーキットである鈴鹿で勝つ、というのもバンドーンとしては良かったのかも。

……にしても、日本に来てちょっとテストして参戦したスーパーフォーミュラで、年間2勝を挙げて最後までタイトル争いに絡んでのランキング4位ってスゴイよねバンドーン。ホンダユーザーとしてはぶっちぎりのトップだし、去年のチャンピオン・石浦と同ポイント(勝利数でランキングはバンドーンが上)だし。

そして国本は苦しみながら6位フィニッシュを果たし、今年のドライバーズチャンピオンを獲得。石浦が3位に入ったことでCERUMO・INGINGのチームタイトルも確定。

スーパーGT初音ミク号は一度GT300タイトルも獲得してすっかり定着しておりますし、スーパーフォーミュラでも「インギングの美羽ちゃん」が描かれたマシンがWタイトル獲得というコトで、着実に日本のモータースポーツ界も二次元化が進んでいるようで何よりであります(?)。

スーパーフォーミュラ鈴鹿:レース2はバンドーンV。6位の国本が初のチャンピオン獲得!

そんなこんなでかなり楽しめたスーパーフォーミュラ最終戦だったのですが、当然ながらバンドーンは来季F1に行きますし、それに加えてロッテラーもスーパーフォーミュラを去るコトをほのめかしており、ちょっとびっくり。

ロッテラー、来季スーパーフォーミュラには参戦せず!?「じっくり考える時期」

しかしアウディもWEC撤退してしまうし、スーパーフォーミュラもやめたら来季どこで走る気よロッテラー。一度リセットして考えたいってコトなんですかね。ただ、そうなると来季のスーパーフォーミュラ、彼らに変わる目玉ドライバーが現れるでしょうか。もちろん、新チャンピオン国本に元チャンピオンになってしまった石浦、来年チャンピオンに再挑戦する関口、最終戦でようやく開幕できた(?)可夢偉と国内勢だけでも役者は居るんですが……。

たださ、やっぱし国際的に活躍するレベルの海外ドライバーが居た方が盛り上がるよなーと。レッドブルのガスリーは日本に来るんですかね?