大須は萌えているか?

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F1[19] カナダGP 予選

フェラーリポールポジション……だと……?という感じの、FカナダGP予選。

17戦ぶりの

久しぶりに、メルセデスフェラーリががっぷり四つに組み合ったような感じの予選となりました。構図としてはめちゃシンプルで、セクター1とセクター2のシケインが点在する区間ではメルセデスが速く、最後の長い直線があるセクター3でフェラーリがその直線番長っぷりで巻き返す、という形。メルセデスからみれば、セクター1・2でどれだけマージンを築くかがカギになりますし、フェラーリからみればこの区間をどれだけメルセデスに遅れない様に付いていくか、という話になりますね。

ハミルトンもコメントしているように、フェラーリはセクター3だけでコンマ4~5秒近く稼いでおり、逆に言うとメルセデスは最終セクターでそれだけのタイムを失いながら、よくフェラーリに食らいつけたね?という感じも。しかし、ラストアタックでのベッテルのラップはまさに会心の走りで、セクター1と2の遅れを最小限に留めてみせ、結果的にハミルトンに対して0.2秒以上の差をつけてのポール獲得となりました。

ここ最近のベッテルは精彩を欠き、もう今季限りで引退するのでは……なんていう記事も出てくる有様だったので、笑顔で人差し指を立てるベッテルの姿を久しぶりに見て、ちょっと安心したりもして。むしろ、ルクレールが0.7秒近くベッテルから置いて行かれたのも気になりますけどね。ルクレールは、(セッション後半の)トラックエボリューションを加味したマシンセットアップを考える必要がある、みたいなコメントしてますね。

For my part, I have to improve the way in which I anticipate the track evolution, so that I can set up the car to be on point for Q3. I will analyse this and hopefully be stronger in this department at the next race.

via: What the teams said - Saturday Qualiying in Canada | Formula 1

路面の状態がイマイチな状態でベストなセッティングと、路面が改善されてよりグリップするようになった状態でのベストセッテイングは異なるというコトでしょう。特に、路面改善によるタイムの上げ幅が大きなサーキットでは、その傾向が顕著なんでしょうね。

あと今回は、メルセデスのボタスも6番手に沈んでしまっておりますが、これはまあQ3最初のアタックでやらかしちゃったコトもあるしね……。やっぱりまだ、完全に「強いドライバー」に成りきれないところがある感じでしょうか。

ホンダの受難とルノーの躍進

モナコではトロロッソも含めての躍進を見せたホンダ勢ですが、今回はなんとトップ10に入れたのがガスリー1人だけ。フェルスタッペンはQ2最初のアタックをミディアムで行っており、ペースが十分では無かったためソフトに履き替えて2度目のアタックを行っていたところにマグヌッセンがクラッシュ・赤旗に見舞われるという不運があったのでした。

Q2を最初からソフトでアタックしていたガスリーはQ3に進出でき、5番手を獲得したのは悪く無い結果……なんですが、今回は4番手にルノーのリカルドが食い込んでみせたのはビックリですね。古巣であるレッドブルを打ち負かしての2列目獲得は、本人にとって嬉しいものでしょう。

しかし、「P4だ!」って無線で言われたあとの「YEEEEESSSS」が、喜びというよりも「ほっとした」感じに聞こえますね。やっとこの位置に戻ってくれた、みたいな。フェルスタッペンがQ2で姿を消し、ボタスが自滅してしまうといった運の良さもあったものの、ガスリーを押さえ込んでの4番手は大したもんですねえ。ガスリーとの差は0.008秒差だったりしますけど。

フェラーリワークスが好調だったんだから、カスタマーチームも好調なのかと思いきや、フェラーリカスタマーでトップ10に入れたのはQ2でクラッシュしつつもタイム的にはQ3に残れたマグヌッセンだけで、他は低迷しちゃってるのがなんとも。ライコネンは2015年以来というQ1ノックアウトになっちゃったし。

逆にルノー勢が4台ともトップ10に入ってきたんだから、まあなんだか不思議と言えば不思議な予選でした。サインツは3グリッド降格ペナルティ喰らうので、トップ10圏外からのスタートになるみたいだけれども。

Sainz loses three grid places for impeding Albon | Formula 1

ルノールノーで、結果がなかなか上向いてこないコトについてシリル・アビテブールの解任説が囁かれるようになっており、アビテブールはヤケクソ気味に「フランスGPまでにフェラーリメルセデスのパワーに追いつく」なんて誓約をぶち上げた、なんて記事も見かけましたが、このカナダの結果次第ではなにか風向きが変わるのか?

決勝ではルノー勢がどこまで結果を残せるのか、ちょっと気になるところです。