大須は萌えているか?

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九州縦断ツアーその1:俺提督、坊ノ岬ニ轟沈ス

『艦これ』やってたらあまりにもおっぱいもとい駆逐艦「浜風」がドロップしないもんだから、ついカッとなって坊ノ岬まで行ってきた。鹿児島の。

なぜ坊ノ岬かって、浜風は戦艦大和の水上特攻に随行して、坊ノ岬沖海戦で大和や矢矧らとともに沈んだワケでしょ?なかなかドロップしてくれないなら、こっちから出向こうというワケですよ、ええ。

坊ノ岬は鹿児島県の薩摩半島南西に位置しており、鉄道だと枕崎駅からさらに西に行ったところ。

さすがに駅から歩いて行けそうな距離にも見えないので、まずは新幹線で鹿児島まで行き、レンタカーを借りて坊ノ岬を目指すコトにしました。

鹿児島中央~池田湖

そんなワケで朝8時頃の新幹線で名古屋を出発し、博多で九州新幹線「みずほ」に乗り換えて鹿児島中央へ。13時前には到着できました。陸路でも名古屋から5時間程度で鹿児島に行けるんだから、便利な世の中になったもんですねぇ。ちなみに九州新幹線は初めて乗ったんですが、指定席がグリーン車と同じ幅広シートだったのにはビビりました。ゴージャス。

鹿児島はあいにくの曇り空。まー天気予報でも曇りとなっていたんで、仕方無いっちゃ仕方無い。

鹿児島中央駅近くのトヨタレンタカーでクルマを借用。車種はお任せだったんですが、カローラアクシオでした。

そして南へと向かっていくワケですが、鹿児島中央から南は高速道路なんて気の利いたモノは無く、あるのは指宿スカイラインという有料道路くらいです。信号が無いので下道よりは速いんでんすが、峠道をウネウネ進むのでめちゃくちゃ時間が稼げるワケでもありません。あとETC使えない。どっちみちETCカード持ってくの忘れたので関係無いんですけど。

ただこの道、スカイラインというだけあって景色はとても良いです。左手に鹿児島湾と桜島が望めるので、ちょっと高台の展望所からの眺めは抜群……のハズ。いやあんまり時間的余裕無かったから休憩せずにスカイライン突っ切っちゃったのと、曇っていたから桜島がすっぽり隠れちゃってたんですよね……。

指宿スカイラインを進むと、特攻隊の基地があったコトでも知られる知覧もあります。余裕があれば知覧特攻平和会館も行ってみたかったんですが、これも今回は見送り。鹿児島を再訪するコトがあったら、時間に余裕を持って来たいですね。

池田湖のイッシー

んで、知覧をスルーした代わりと言ってはなんですが、スカイラインの終点からもう少し南にある池田湖に立ち寄ってみました。

なんで池田湖かって、そりゃもう屈斜路湖のクッシーに並ぶ日本のUMA界の雄(?)、イッシーを見物したいからです。昔屈斜路湖には行ったんで、それなら池田湖も行っておくべきだろうと。

しかし、駐車場の目の前にある建物には「世界一うなぎ」とデカデカと書かれており、池田湖名物のオオウナギを存分にアピールしております。この時点ですでにイッシーの正体が察せられてしまうのですが、まぁその辺は突っ込んだら負けなのでしょう。

そして湖畔には「イッシーくん」の像があるのですが、看板の文字が微妙に剥げており「イソノくん」に見えてしまうのは気のせいでしょうか。

参考までに、昔屈斜路湖で目撃したクッシーも。こっちのが移動できる分強そう。

池田湖自体はまぁまぁの大きさがある湖なんですが、体長10~20mの巨大生物が住んでいると言われるとやや手狭なような……。

坊ノ岬灯台

池田湖でイッシーに思いを馳せたあとは、再びクルマを走らせ坊ノ岬へと向かいます。ざっとググって調べてみたところ、突端近くに灯台があるみたいなので、そこを目指してみるコトに。ちなみに、灯台を目指すに当たっては検索で見つけた下記ページを参考にさせていただきました。ていうか、このWEBページの情報が無かったら恐らくたどり着けなかったと思います。

坊ノ岬灯台

まずなにが問題かって、枕崎駅を通り過ぎてしばらく国道226号をひたすら進むんですが、灯台方面に向かう道には標識もなんもありません。オマケに、「坊ノ岬」「坊ノ岬灯台」ではナビの検索にもひっかかりません。仕方無いので、直接灯台のある場所を指定して、「ここに向かう」で目的地指定したりして。

んで、国道を左折して灯台に向かう道を進んでいくと、すれ違い困難っつーか「不可能」なレベルの道になっていきます。

挙げ句、落石や折れた木の枝が散乱するようになり、運転には滅茶苦茶気を遣います。んで、しばらく道を進んでいくとクルマが数台駐められるスペースがあるので、そこにクルマを駐めます。

ここから茂みの中の小道を通っていくと、海岸に出ます。

んで、参考サイトの情報によるとここの右手側から灯台へと続く道があるらしいのですが……どうもぱっと見道が無い。仕方無いので、クルマを駐めた場所から延びているもう一本の道を進んで見るコトにします。こっちからでも灯台には行けるらしいので。

一応轍があるので、軽トラなんかが行き来しているようです。ただ、レンタカーでここを進むのは大変危険な香りがするので大人しく歩くコトに。

そしてあるくコト10分弱、道が二股に分かれてました。片方はさっきの海岸に戻る道だと思われるので、海岸とは逆の電線が延びている方に向かいます。ここからは道がさらに細くなり、軽トラの通行も不可能なレベルに。灯台で作業する人は、この三叉路の場所にクルマを置いて行くんでしょうね。

で、まぁこんな道を進むワケですよ。ホントにこの道で合っているんだろうかという疑念が頭を掠めたりもしましたが、「迷わず行けよ、行けばわかるさ」という偉人の言葉を思い出しつつ進軍。

細い道を進むコトしばし、眼前に海が飛び込んできました。なんという絶景……と思ったら足下が断崖絶壁でした。柵もありません。落ちたら死ぬ(ガチで)。

東尋坊も真っ青なスリルを堪能しつつ、足下に注意しながら進みます。景色が良いので思わずよそ見してしまいますが、足下見とかないとヤバイです。

途中からようやく柵が設けられておりました。これで一安心。

そして眼下に広がるこの景色。なんかすげーところに来ちまったなぁ……朝はまだ名古屋に居たハズなのに……。

と、そうこうしているウチに目の前には階段が。とうとう到着したようです。

灯台見つけた!

ここまで来てもやはり雲は厚いままでしたが、しかし大和が沈んだ日も低く厚い雲に覆われた日だったと言いますしね。これはこれで雰囲気あるかも。

灯台がホントに突端ギリギリに建っているので、少し離れて撮影するという芸当ができません。 

で、大和や浜風が沈んだのは坊ノ岬から西南400キロくらい沖合の東シナ海……

……「坊ノ岬沖海戦」とは言っても、めっちゃ離れてるやん?東京~名古屋間くらい離れてるやん?ここから見ても視認できるワケないやん?

まぁでも、素晴らしい景色に巡り合えたのだから良しとしましょう。

んが、このあとちょいとした悲劇がありまして。最後にもうちょっと灯台の写真を撮ろうと、階段を上った先にあったコンクリの基礎跡に飛び乗ろうとしたところ、足を引っ掛けてしまい右足の脛を強打しちゃいまして。大怪我ってほどでは無いんですが、結構大きい擦り傷ができてしまい血が……。

消毒液もなんも持っていなかったし、当然ながら自分以外人っ子ひとり居ないような場所なので、泣く泣く右足を庇いながら道を引き返したのでした。おっぱいもとい浜風ドロップ祈願に訪れるというヨコシマな思いに罰が当たったのでしょうか。

ちなみに、帰りは三叉路を海岸方面に抜けると思われる道に進んでみたんですが、結果として往路よりも短い距離で海岸まで出るコトができました。ちなみに、海岸から灯台方面への道の入り口はこんなん。

……ここに道があるってわかります?

その後はクルマで帰路についたのですが、近辺にコンビニもロクに無さそうだったので、とりあえず鹿児島中央まで戻ってクルマ返却後に薬局で消毒液やらを買い込んだのでした。この日はそのまま鹿児島中央のホテルで一泊。ちなみに、晩飯は無論黒豚を使っているという店のカツです。

今回時間の都合と怪我もあって省略したんですが、坊ノ岬より枕崎寄りにある火之神公園というところには、戦没者の鎮魂碑があるそうな。映画『男たちの大和』のロケも行われたらしいです。どうもここが「大和の沈没地点から本土で一番近い場所」とされてるみたいなんですけど、なんか地図で見ると坊ノ岬のが近いようにも見えるんじゃが……。

まぁ、また改めて来てみたいですね、鹿児島。なお、結局浜風は未だドロップしておりません。

……続く。