……ってアホか。
順を追って話ますと、先日リリースされたiOSの緊急アップデート（11.1.2）で、iPhone Xが低温時に動作しなくなる現象への対策がされた、って話があるじゃないですか。
「iOS 11.1.2」リリース--急激な温度低下時の「iPhone X」画面の問題修正 - CNET Japan
私のXはこの問題に見舞われたコトが無いので「へー」って話なんですが、なんかTwitterで「iPhone Xの寒さ対策って、裏でCPUぶん回して本体温めてるらしい」というステキな情報が流れておりました。こいつぁ衝撃的なニュースだ。ていうか、本体が熱持つレベルでCPUぶん回すって相当なもんだし、そんなコトしたらバッテリーなんて瞬殺レベルで無くなりそう。
……って、んなワケねえだろ！って話なんですけども。
話の出所は、例によって2chのようです。「iphone x 低温 CPU」とかでググって見ると、そんなコト書いてるのは2chのスレとそのまとめサイトくらいなので。理屈としては、「低温時に動作しないというのはハード側の問題であってソフトのアップデートで対処できるのはおかしい ⇒ 裏でCPUぶん回して温めてるんだろう」というコトらしいです。
アホらしいほど単純な理屈なんですが、その単純さ故に真に受けてしまってる人もちらほら居るようです。
いやしかし状況を確認するとさ、そもそも最初にこの症状を報告した人の話だと、寒いとこに出て数秒の間タッチに反応しなくて、その後反応するようになってるワケですよ。
Redditに最初に問題を報告したdarus214さんによると、寒い外に出るとタッチに反応するようになるまでに2秒くらいかかるという。スレッドでは気温が摂氏7度でもこの症状が出たというコメントもあるが、マイナス4度でも問題ないというコメントもある。
via: 「iPhone X」が寒いと反応が鈍る問題、Appleがアップデートでの対処を約束 - ITmedia NEWS
オリジナルの投稿： iPhone X screen not responsive in the cold : iphone
これがもし、「本体の温度が冷えてしまったコトによって引き起こされるハードウェアの問題」なんだとしたら、数秒経ったら使えるようになる理由の説明がつかんワケですよ。あと、コメント欄には「一度ロックして、またアンロックすると直る」って言ってる人も居ますね。
しばらく経ったら（あるいはロック⇒アンロックすれば）使える、ソフトウェアアップデートで修正できる、という状況を考えると、本体が急激に冷えた際に、なんらかのフェールセーフをソフトウェアで掛けていると考える方が自然でしょ。Xの場合、そのフェールセーフが働くしきい値が甘すぎたってコトだと思うんですけど。
てかiPhone Xを氷漬けにしても動作する、なんて検証動画もあるくらいでさ。
iPhone Xは寒さに強いのか？実験動画が公開 - iPhone Mania
……と、これだけだと「信者乙、必死だな」って言われて終わっちゃいそうな気がするので、ここで新たな陰謀論をぶっこむとするならば、今回の件、実は「低温時の動作問題修正」というのはAppleの隠蔽工作だった……というのはいかがだろうか。
なにせ問題を報告している人たちを見ると、比較的高い温度でも動作がおかしくなったという人もいれば、氷点下の状態でもちゃんと動くという人も居る。この状態を見ると、「急激な温度低下」がこの問題のトリガーなのか、かなり疑問に思えないだろうか？……が、Appleは最初の投稿があった翌日にはこの「急激な温度低下が引き起こす問題」への対処を約束し、iOS11.1.1がリリースされてからわずか1週間というスピードで対応版をリリースした。
この不自然なほど素早い動き……これは、この裏にもっと大きな問題が潜んでいるコトの証左ではなかろうか……？ただ、その不具合があまりにヒドいもので、それを公表するのを避けるためにこの低温問題を隠れ蓑にしたのでは……事実、このアップデートはiPhone X以外にも広範な機種に適用されている（『iPhone 5s 以降、iPad Air 以降、iPod touch (第 6 世代)』）。問題が潜んでいるのは、Xだけでは無いのだ……！
（繰り返しますが陰謀論です）
