大須は萌えているか?

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新型MacBook Pro(14インチ最小構成モデル)を購入した話

最近発売になったMacBook Proを購入しました。最小構成の14インチ、色はスペースグレイです。

私は今まで2016年モデルのMacBook Proを使っておりまして、これってTouch Barが最初に搭載されたモデルであり、悪名高かったペラペラのバタフライキーボードが採用されていたモデルでもあります。

MacBook Pro (late 2016)を購入して使ってみた印象 - 大須は萌えているか?

このとき買ったのも最小構成モデルで、CPUは2.9GHzデュアルコアIntel Core i5、メモリは8GB、ストレージは256GB SSDといった具合でした。私は動画編集とかやる人間ではないので、そこまで過大なマシンスペックは必要ないんですが、デジタル一眼の写真を取り込んで大量に現像したりすることはあるので、そういうときのためにある程度のスペックはあったほうが嬉しい感じ、といったところです。

特にハードウェア的なトラブルは無かったんですが、5年間使い続けているうちに徐々に動作のモッサリ感は感じるようになってきてまして、M1 Macが登場したときにはかなり買い換えに心が動いたんですね。実際、M1のMacBook Airでも私の使用用途なら十分なスペックだと思います。ただ、M1でどうしてもひとつ気に入らなかった点がありまして、それは外部モニタ出力が1枚しかできないところ。

私はMacBookクラムシェルモードで外部モニタ2枚につなぎ、デスクトップ的な使い方もしていたので、M1にすることでそれができなくなるコトが嫌だったんですね。最近では、M1 Macでも外部機器をかませることで2枚出力ができるなんて話も目にするようになりましたが、できれば標準で対応したモデルが良いなあと思い、M1系列のCPUで外部モニタ2枚出力に対応したモデルが出たら買い換えよう、と決めたんですね。そしたらこのMacBook Proが出ちゃったっていう。

「出ちゃった」という言い方はなんだかネガティブですが、ここまで様変わりしたモデルになるとは思ってなかったので……。筐体はなんだかゴツくなってるし、重量も重くなっているし、値段は最低でも約24万円からという、ゴリマッチョなノートブックになってしまっているじゃないですか。スペック的には最小構成でも自分には大げさなくらいで、これを「モニタ2枚に出力したいから」なんていう理由で買ってしまって良いものか……というのはありました。ただまあ、前々から買うと決めていたので買っちゃったんですけど。

高額な買い物なので、せっかくなのでポイントを付けたくなってApple StoreではなくビックカメラのWEBサイトで予約を入れました。Apple製品はポイント10%とはいかないんですが、MacBookなら5%のポイントが付くので最小構成でも1万円分以上のポイントになります。自由にカスタマイズできないという難点はあるんですが、私のように最小構成で買う分には問題なし。ひょっとしたら発送が発売日より遅れるのかな、なんて思っていましたが、きっちり発売日に届けられました。

実物を手にとった第一印象はやはり「ゴツい」でした。手にとったときの厚みといい、ズシッとくる重さといい。

いやね、機能性はともかくとしてTouch Bar搭載モデルのMacBook Proはやっぱりガワがカッコ良いんですよ。Proなのに薄くてスタイリッシュ。左右の側面には4つのThunderbolt3ポートとヘッドフォンジャックだけを備えたシンプルな見た目。これは今見てもカッコいい。ただ、その分Proモデルとしての機能性が失われているだとか、「Air」を「Pro」の看板に掛けかえて売っているだとかって批判もあったりしたわけです。

んで、M1チップがMacbookに搭載され、Airでも十分すぎるマシンパワーを得てしまった結果、ますますProとAirの境目があやふやになってきちゃったワケですね。実際、M1搭載モデルのAirとProが発売になってから、「Airで十分」という声が多く聞かれるようになりましたし。なので、Proモデルとしての立ち位置を改めて明確にするために、今回のアップデートに踏み切ったということなのでしょう。結果、スタイリッシュさよりもパワーと機能性に舵を切ったモデルになったワケですね。まー、ある意味こうなるのは必然だったのかもしれませんけど。

しかし、厚みがまして角張った筐体にMagSafeやらSDカードスロットやらHDMIポートやらが追加された見た目は「先祖返り」というのがふさわしい雰囲気ではあります。ただ、機能的にはこっちのが便利なのは間違いない。デジタル一眼の画像を取り込むのにはやはり本体にSDカードスロットがあったほうが助かるし、HDMIポートも出先で外部モニタに繋いだりするときにはあったほうが良いでしょう。Thunderboltポートで充電できるんだからMagSafeは要らないのでは、って気もしちゃうんですが、M1 MAXモデルなんかでヘビーな作業をしているときにはThunderboltでは厳しいくらいの消費電力があるっていうコトなんでしょうし、そうやってヘビーな作業をする人は電源コードを繋ぎっぱなしのコトが多いから、不慮の事故が起きづらいMagSafeのが理にかなっている、といった感じでしょうか。

いずれにせよ、Touch Bar搭載モデルが無かったコトにされているかのようなニューモデルですね。Touch Bar自体も完全に廃止されてしまったし。まあ確かにあんまし使わなかったけど……。

画面が大型化された恩恵はそれなりにあるし、中央のノッチは個人的にはあまり気にならないんですが、このノッチの高さに合わせるようにメニューバーが太くなっているのは正直ダサいです。まあそのうち慣れるのかもしれませんけど、もうちょっとカッコいい対処方法はないものでしょうか。

スピーカーの音はかなり素晴らしくて、今まで使ってた2016年モデルもノートPCとしてはかなり良い音だ、と満足していたのに、それをまた遥かに上回る音質。音の広がりが感じられるし、低音も結構しっかり出ている印象です。外付けスピーカー無くても良いレベル。クラムシェルで使うときには、天板がスピーカーの邪魔しちゃうのでちょっとアレだけど。

まだ軽く触っているだけですが、動作については大変キビキビしています……が、これはもうちょっと触ってみないと実力はわからないかな。ただ、とりあえず軽くPhotoshopとか動かしている程度ではファンが回る気配も無いし、本体も全然熱を持ちません。そもそも今までM1チップを搭載したモデルを触ったことが無かったので、Core i5との比較になってしまうのでそりゃ速く感じるに決まっていますわな……。ちなみにWi-Fiの速度計測をしてみたら、我が家のWi-Fi機器最速の950Mbpsを叩き出しました。下手な有線より速い。

先日機種変更したiPhone 13Proを触っていても感じるんですが、ProMotionディスプレイの恩恵は結構デカい気がしていて、ブラウザで画面のスクロールをするだけでも結構印象違うんですよね。滑らかさがわかる。スピーカーの音の良さも相まって、クラムシェルで使うと少々もったいないような気分にもなります。とはいえ、必須かと言われると「うーん」って感じですが。たとえば、来年とかに「M2」チップを搭載したMacBook Airが発売されて(「Air」という名称は消えるという噂もありますが)、外部モニタ2枚の出力に対応しました!なんて言われたらそっちに乗り換えても良いような気もしちゃいます。それだけ、このMacBook Proは「ガチのプロ向け」という空気をまとっているマシンなので。これ見ちゃうと、Touch Bar搭載モデルは「なんちゃってプロ」モデルでしたね。……ただ、それくらいのほうが自分には丁度いい。

まあ、このへんは使っていくうちに愛着が湧いてきて手放せなくなっていくかもしれないので、今後メインマシンとしてガシガシ使っていこうと思います。なお、Windows機は12年落ちのDELLがまだ現役です(Windows11が入れられないので、そろそろこれも乗り換えたいが……)。

ちなみに、このマシンの初期セットアップをする際、最初「移行アシスタント」を使って古いMacからデータとアプリをコピーしてみたんですが、移行は無事済んだものの起動してWi-Fiに接続しても通信が全くできない状態になって焦りました。Wi-Fiの設定を一度全部消して再設定してもダメだし、IPアドレスはちゃんと払い出されているのにLAN内の通信すらできない有様。問題の切り分けも大変そうだったので、もうMacを初期化して移行アシスタントを使わずに再度セットアップをしたんですが、そしたらなんの問題もなく通信できました。

ただ、セットアップをやり直してからふとMacにインストールしていたNorton先生のせいなのでは?という気がしまして。この手のセキュリティソフトが急に悪さをしだすというのはあるあるネタだし。再セットアップしたあとにNorton先生をインストールした限りでは、ネットの接続に問題はありません。移行アシスタントで経由で入れたときに、前の設定が変なふうに影響しちゃうっていうのはありそうな気がする。