大須は萌えているか?

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賢島で鮑を食す

ひょんなコトから、先週末は家族で伊勢に日帰りで出掛けました。

伊勢市駅周辺、参拝客とは異なる雰囲気の20台から40台くらいの男が目に付くな……?と思ったら、Ingressのイベントみたいなのやってた。ちょっと楽しそう。

で、今回は伊勢からさらに足を伸ばしまして、伊勢志摩ライナーで賢島へ。実は私、賢島行くの初めてです。

賢島駅の2階に、「伊勢志摩サミット記念館 サミエール」なんてのがあったので思わず見物。伊勢志摩サミットって一昨年ですが、まだこんな展示やってるんだな……。とりあえず椅子には座っておきました。

賢島まで来たのは別にサミット記念館を見るためではなくて、昼飯を食べるためです。せっかくだから普段食べないようなもの食べようか、と思い立ち、私が手配させていただきました。訪れたのは、サミットの会場にもなった「志摩観光ホテル ザ クラシック」……

駐車場にふつーにレクサスLCだのが駐まっているのにビビリつつ、館内にあるフランス料理店「ラ・メール ザ クラシック」へ。

ここ、『美味しんぼ』で「鮑のステーキ」が紹介されたりもしたお店。漫画で小泉局長が一口食べた瞬間に轟沈していたのを見て以来、一度来てみたかったお店であります。『美味しんぼ』に登場した高橋シェフはさすがにもういらっしゃらないようですが、今ホテルの総料理長を務める樋口宏江さんはサミットの料理でもその腕を振るった方。

前菜の「海の幸と野菜のムース」は非常にさっぱりとした味わいながら、素材の味がきっちり引き立っておりほげほげふがふが(ボキャブラリーの限界)。

そして「伊勢海老クリームスープ」……これヤバイ。マジヤバイ。

海老の身はまったく姿形も無いのに、一口飲んだ瞬間にめちゃくちゃ濃厚な伊勢海老の味が。表面に浮かんだクリームには焦げ目が入れられており、そのせいもあってかものすごく香ばしい。これスープ単品でメインディッシュになるんじゃないか、というくらいの一品。かといって味がクドいというコトもなく、もっと飲みたくなってしまう……。

私が『ミスター味っ子』の味皇なら、この時点で口からビーム放ってますね。

そしてメインディッシュの「鮑ポワレ ブールノワゼットソース」……

……って鮑でか!お店の方曰く、鮑の旬の時期はもう少し小ぶりなのをひとつ丸ごと出すそうなんですが、今だとちょうど良い大きさの鮑が無いので、かなり大きめのヤツを半分にして出しているんだそうな。ただ、ポワレやステーキとして食べるならこっちの方が美味しいですよ、とのこと。

今まで、小さい鮑の刺身しか食べたコト無かった身としてはこの見た目だけでも衝撃的。そして食べてみたところ……小泉局長の気持ちがとても理解できた……。

まず柔らかさが絶妙なんですよ。鮑ってコリコリしてるイメージしか無かったんですけど、これそんなコリコリしてない。かといって柔らかすぎず、適度な弾力性があって、それが得も言われぬ歯ごたえを生んでいるワケであります。そして鮑自体の旨味とそれを引き立てるソースの組み合わせがもうほげげげげげ(ボキャブラリーの限界)。

私が『ミスター味っ子』の味皇なら、この時点で巨大化してホテル破壊してますね。

家族も皆満足できたようで良かった良かった。ここの代金全部私持ちなので、私の財布はめでたく轟沈しましたがその価値はありました。

食事を堪能したあとは、「しまかぜ」(駆逐艦でも護衛艦でもないやつ)に乗って帰ります。てか、賢島って近鉄特急そろい踏みの写真撮れるの良いですね。しまかぜが2編成並んでるのイカス。

で、しまかぜ車内のカフェで「伊勢志摩の宝箱」なる限定メニューが販売されていたので思わず食べる。これも志摩観光ホテルの樋口さんが手がけたメニューなんだそうな。甘すぎないので、辛党の人でも結構楽しめるかも。

このメニュー、3/21から4/8までの期間限定で、かつ賢島発~大阪難波・京都・名古屋行きの3編成で各10食限定というシロモノで、賢島から乗ってさっさと注文しないと食べられなさそうな一品。まあ、近鉄にしてみれば賢島まで客を誘引するためのエサでもあるのかもしれない。

なにはともあれ、世の中にはまだ想像を超える美味しいものが有るというコトが良く分かったので、たまにはこういう贅沢もせねばなあ、と思ったりもしたのでした。しかし、あの伊勢海老スープと鮑はもう一度食べに行きたいなぁ……。