大須は萌えているか?

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ウォーキングイベントで笠寺観音から熱田神宮までぶらぶら

先日、ウチのかーちゃんが「名鉄のウォーキングイベントに随行せい」と宣うので散歩がてら行ってきました。どうやらウォーキング友達の都合が悪くて道連れが居なかったらしい。この手のウォーキングイベント、参加者の平均年齢がかなり高めなので、私でも若者面できるのがメリットといえばメリットです。

この日のコースの始点は、南区の本笠寺駅。神宮前から普通列車で4駅、名古屋市総合体育館なんかも割と近いところですね。ここからそこら辺の寺とか神社を適当にブラブラしながら神宮前まで行く感じです。そんなワケでまず最初に辿り着いたのは、駅のすぐ東にある笠寺観音尾張四観音のひとつ(実は大須観音はこれに含まれない)。

この尾張四観音、名古屋城を囲むように位置しております。いずれも節分には豆まき祈祷を行っているんですが、その年の恵方に一番近い寺は特に縁起が良いとされ、めちゃくちゃ賑わう風習があったりもします(⇒ 恵方について(笠寺観音))。笠寺観音は2018年の恵方に近い寺だったので、めちゃくちゃフィーバーしていたハズ(節分に行って無いから知らないけど)。

笠寺観音のあとは、そのすぐ東にある笠寺公園にある見晴台考古資料館へ。この辺り、弥生時代の集落跡が発見されており、毎年のように発掘調査が行われているようで。弥生時代の住居を復元したものが展示されたりもしているんですが、なんだか崩れかかっており見た目が少々不安です。

あと、なぜかB29の尾翼先端部分が展示されてたりしました(空襲しにきたところを高射砲で撃たれ、今で言う瑞穂競技場の近くに墜落したらしい)。

そこからまた名鉄本線の方へ戻り、線路をくぐって北西にある富部(とべ)神社へ。1603年に津島神社から勧請された神社というコトで歴史は比較的新しめなんですが、家康の四男・松平忠吉が病気平癒の祈願をしたら回復したもんだから、それ以来尾張藩に手厚く庇護されてきたようです。本殿は国重要文化財。確かに立派。

富部神社に参拝したあとは、すぐ隣にある清水稲荷と長楽寺へも立ち寄りました。長楽寺には動物霊園があり、ペットの供養で知られているところみたい。境内に名古屋コーチンが放されていてちょっとびっくり。

長楽寺のあとは3kmちょいくらい北西の方面へ歩き続け、新堀川の手前くらいで旧東海道に入り、もう少し進むと裁断橋址。これだけ見ると何が何だかではあります。橋の擬宝珠に彫られた銘文でその名を知られていたとされますが、その擬宝珠もここにあるのは複製品。

そして「都々逸発祥之地」なんて石碑も。都々逸って熱田が発祥だったのか……。

扇歌が当時上方を中心に流行っていた「よしこの節」を元に、「名古屋節」の合の手「どどいつどどいつ」(もしくは「どどいつどいどい」)を取入れたという説が有力である。

名古屋節は、名古屋の熱田で生まれた神戸節(ごうどぶし)が関東に流れたもので、音律数も同じであることから、この神戸節を都々逸の起源・原形と考えるむきもある。実際、名古屋市熱田区の伝馬町には「都々逸発祥の地」碑がある。

via: 都々逸 - Wikipedia

裁断橋を過ぎたら左に曲がって内田橋へ。近くにはスーパーオートバックスがあるとこね。

道路を渡って川沿いにあるのが、宮の渡し公園東海道の「七里の渡し」の船着き場があった場所ですね。ブラタモリでも紹介されてたやつ。

なんか川の向こうに、妙な味のある建物が……。なんの建物なんだろうかアレ。

そして今度はすぐ北にある熱田神宮方面へ。途中、あつた蓬莱軒(ひつまぶしの有名店)から漂ってくるうなぎの香りに耐える必要があります。

熱田神宮のすぐ手前にある秋葉山円通寺。なかなかここを徒歩で通ることもないので、ついでに寄り道して参拝。何年ぶりだろうかここに参拝するの(熱田神宮には年に1回くらい来るけど、ここにはほとんど来ない)。

そして熱田神宮の目の前にある、神宮前駅でゴール。ただ、混雑を避けるためか、ゴール地点は熱田神宮最寄りの西口ではなく、反対側の東口でした。ウォーキングのコースに熱田神宮自体は含まれてないらしい。三が日過ぎても参拝客でごった返していることを考えると、その方が無難でしょうねえ。

せっかくなのでウォーキング終了後に熱田神宮にも行ったんですが、まあこんな有様でした。三が日や初えびすの日に比べればよっぽどスムーズでしたけどね。

ついでに本宮の右手奥にある清水社の方も行ってみたんですけど、湧き水のところにめちゃくちゃ人が並んでいました。以前は結構な穴場だったのに……。そのまま「こころの小径」を通って一之御前神社(天照大神の荒魂を祀る社)へも行ってみたんですけど、こっちもやたら人が居る。

なんでこんな一番奥まったところにある社がこんな混んでるんだ、って疑問に思えるレベルですが、ググってみると「荒魂はパワーが強いから参拝すると願いが叶いやすい」という言説がちらほらと。……ただ、荒魂ってイメージ的には自然災害とかそういったものの象徴で、それをこうして祀っているのは「鎮まっていただく」ためなんじゃないかって気もするんですが。私利私欲の願いごとをした日には、むしろ祟られそうな気がしないでもない。