大須は萌えているか?

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ASUSのごっつい無線ルーター・RT-AX89Xを買ってみた話

1ヶ月前くらいの記事でちらっと書いたんですけど、Amazonでポチったまま入荷日未定のため待ち状態だったASUSの無線ルータが先日届きました(だいたい1ヶ月待ちでした)。アンドアジェネシスみたいなヤバイ外見をしたヤツです。

今までTP-LINKのArcher AX50っていうWi-Fi6対応ルーターとしてはエントリーモデルとなる製品を使っていたんですが、自宅の光回線を10Gbpsプランにしたコトもあって、ハイエンドモデルを試してみたいなーという興味が湧いてしまいまして。私が加入しているコミュファ光のホームゲートウェイ(F2886S)にはWi-Fi機能も内蔵されているので、別途Wi-Fi機器を導入する必要は無いっちゃ無いんですが、2.4GHz帯でも電波強度がやや弱いのと、5GHz帯での最大速度が80MHz × 4ストリームの2.4Gbpsとなっており、巷に出回っているハイエンドルーターの半分のスペックだというコトもあって、導入してみる価値はあるかなと。

10Gbps対応の無線ルーターというと、BuffaloのフラッグシップモデルWXR–6000AX12Sなんかも候補に挙がるんですけど、評判を見ていると「安定性がイマイチ」という声がちらほらあるのがどうも引っかかっちゃったんですよね。私も以前もっとお安いモデルではあるもののBuffaloの無線ルーターを使っていたコトがあって、ちょいちょい端末側からSSIDを検知できなくなったりという現象が起きていたりしたんで、その時の印象もあってどうも不安が拭えませんで。ASUSのルータは使ったコト無かったんですが、全体的に評判は悪く無いようだし、なんなら後からメッシュWi-Fiの構築もできるというコトで、こっちにしてみようと。

こいつを設置するにあたって一番のネックになるのは置き場所で、アンテナ部分含めるとタテヨコ35センチ弱、高さ17.5センチくらいのスペースが必要になります。縦置きもできないので、予め設置スペースは考慮に入れておく必要がありますね。私はとりあえずパソコンデスクの隣に置いている棚のモノを整理して設置したんですが、大きさ的にミクさんのお立ち台としてもちょうどいいサイズだったので上に立ってもらっています。

あと注意が必要なのは背面の「WAN」ポートは1Gbps対応であり、10Gbpsの回線を差し込む場合は「10G base-T」と書かれた方に差し込む必要があるっていう点でしょうか(こちらはWAN/LAN兼用)。他に1Gbps対応の LANポートが8つ、10Gbps対応のSFP+ポートが1つあるんですが、SFP+って正直ぜんぜん馴染みが無いな……(このポートが付いてる機器初めて買った)。下の写真左の青いポートが1GbpsのWANポート、中央のケーブル差してるのがWAN/LAN兼用10Gbpsポート、右がSFP+ポート。

SFP+ポートはアダプタを噛ませることで一般的なLANケーブル(RJ–45)も使えるみたいですが、アダプタのコスト考えるとちょっち微妙かな?この先、デスクトップPCやNASも1Gbps以上の高速化したいと思ったときには別途SFP+ポートも備えているスイッチングハブを買ってきて、ダイレクトアタッチケーブルってので繋ぐのが良いんでしょうか。でもSFP+ポート備えてるスイッチングハブって業務用のゴツいやつしか無さそうなんだけど……。

ルーター機能自体はコミュファのホームゲートウェイが持っていて殺すことはできないっぽい(⇒ 自分で用意したブロードバンドルータを使うことはできますか? | よくあるご質問 コミュファ光)ので、二重ルーターにする意味も無いだろうとアクセスポイントモードにして使ってます(いくつかの機能を捨てるコトにはなりますが)。あと、ASUSルーターは電波の強さやデバイスの性能等に応じて2.4GHz帯と5GHz帯を自動的に割り当てる「スマートコネクト」っていう機能を持っているんですが、個人的には2.4GHz帯と5GHz帯を明示的に切り替えられたほうが良いかなと思い、スマートコネクトはオフにして個別のSSIDとしています。

届いてから10日くらい使ってますが、安定性という点では今のところまったく問題なし。速度はどうなのかっていうと、iPhone 11Proで下り7〜800Mbps程度と、コミュファのホームゲートウェイに繋いだときとほぼ同じという感じでしたが、これはiPhone 11Pro自体の性能上限に当たってしまっていると思われます。そういう意味でいうと、個々の端末の最大速度という点での恩恵は無いんですが、複数機器の同時接続に強くなっているハズではあります(ストリーム数はホームゲートウェイの倍だし)。今の手持ち機器では正直持て余すくらいのスペックなんですが、今後よりWi-Fi性能が強化された端末や、さらに多くのWi-Fi端末を使うようになったとしてもルーター側の懸念はほぼ無いだろう、という先行投資的な意味合いが大きいかも。少なくとも、次世代のWi-Fi規格が世に出て定着するまでは買い換える必要は無いハズ(壊れなければ)。

電波強度についてもおおむね期待通りといった感じで、ホームゲートウェイWi-Fiだと届きにくいところでもおおむねちゃんと届きます(我が家が2階建てでそこまで広くないというのも幸いしてますが)。期待したほど電波が強くない場合はメッシュ組んでみることも考えようかと思ったんですが、今のところその必要は無さそう。この辺は環境によっても大きく左右されるところだと思いますが、ごっつい外見は伊達では無さそうです(?)。あ、ただ設置している自分の部屋から一番遠い風呂場でドアを閉め切るとさすがに届かないっぽいので、風呂にタブレット持ち込んでYouTube観たくなったりした場合はメッシュ必要かも。

ひとつ弱点かなと思ったのは、高性能を売りにしているコトもあってかファンの動作音が意外とするコト。ていうか、今までファンレスの無線ルーターしか使ったコトが無かったんですけども。私の場合、自室のPCデスク横に置いているせいもあってか、結構ハッキリと音が聞こえるレベル(「ジーーー」みたいな低い音なので余計に聞こえやすいのかも)。まあ、元々NASとかも置いているのでファンの音には慣れっこなんですけど、気になる人は気になるかもしれません。あるいは、廊下とかに置くなら問題はないでしょう。

管理画面からファンの動作そのものを止めるコトもできる(デフォルトは「自動」なんだけど、この場合ファンが止まることは無さそう)んですが、試しにファンを止めてみると今の季節(4月頭)だと60℃ちょいくらいで安定します(「自動」にしておくと60℃以下になる)。ゴリゴリに使うときや、夏場はファン止めたままだと少々不安になるかもしれませんが……。ファンを使用しない時間帯(就寝時間とか)を指定できる機能とかあると便利そうなんですけどね。