大須は萌えているか?

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F1[21] エミリア・ロマーニャGP 予選

やっぱりメルセデスは底力あるなあ……と思いつつ、しかしレッドブルもやはり昨年までとはまるで違う。決勝が楽しみな結果になりました、F1エミリアロマーニャGP予選(ていうか、レースの正式名称に「MADE IN ITALY」って入ってるのなんなの)。

ハミルトン包囲網

ハミルトンが今季初のポールポジションを獲得、これで通算99度目のポールということで100ポール王手となりましたが……その後ろをレッドブルの2台が固めるという今までに無い構図となりました。しかもペレスが2番手。予選ペースを掴んでくるにはもう少し時間が掛かるのかな、と思っていただけに、この結果は予想外。ましてやフェルスタッペンを上回ってくるとは。ここまでのタイムを出せた理由について問われたペレスは、フェルスタッペンの走行データをかなり参考にしているようなコト言ってますね。

Yeah, I think just understanding where to get the time. I have a pretty good reference in Max, it’s just getting 100 per cent all time out of the car, it’s just adapting myself to it, learning step-by-step. I wasn’t expecting myself to be here at the moment because I feel that I am miles away from where I should be.

via: FIA post-qualifying press conference - Emilia Romagna | Formula 1®

さらっと言ってはいるものの、アルボンやガスリーらが散々苦しんでいたコトを考えると、この短時間でここまでの結果に結びつけてみせたのはベテランの経験値のなせる業なんでしょうか。決勝はソフトスタートなので、ミディアムスタートであるフェルスタッペンとハミルトンとは異なるピットタイミングになるとは思われますが、それはそれでハミルトンに対しての揺さぶりになりますし、スタートでペレスが上手く蹴り出して前に出られればレッドブルとしては作戦の幅が広がりますし、なにかと面白くなりそう。

フェルスタッペンはQ3でミスったのが痛かったですが、クリーンサイドからスタートできるという点では良かったのかもしれません。ノリスのQ3ベストタイムが抹消されたのがラッキーでしたねえ。場合によってはペレスと優勝を争う展開になる可能性もあるワケですが、そうした場合レッドブルチームオーダー出すんですかね?まあしかし、さすがにこんなシーズン序盤でそれは無いか。

ハミルトンが僅差でポールを奪えたのに対し、ボタスはハミルトンより0.5秒近く遅い8番手。Q3でリヤエンドが不安定だったと訴えており、なんかホントこれ昨年のレッドブルみたいな感じですね。ハミルトンだからこそ乗りこなせている、という感じなんでしょうか。逆にいうと、まだチームに加わって間もないペレスがここまでの結果を出せるレッドブルのマシンは確かに素性が良いというコトなんでしょう。

ノリスと角田、残念

今回、フリー走行からマクラーレンのノリスが絶好調でしたねえ。予選でも順当にQ3まで進出し、1:14.454という予選3番手相当のタイムを叩き出した……と思ったらターン9のトラックリミット越えでタイム抹消。僚友リカルドのタイムを0.4秒近く上回るスーパーラップだっただけに、抹消は無念でしょうねえ。結果的にノリスはリカルドの1つ後ろとなる7番手スタートとなったワケですが、4番手ルクレール、5番手ガスリー、6番手リカルド、7番手ノリスという並びは開幕戦バーレーンとまったく同じ。これはこれで中々面白い偶然ではあるんですが、ルクレールとガスリーも相変わらず好調ですね。

一方でそのフェラーリトロロッソのチームメイトは振るわない結果となっており、サインツはまさかのQ2落ちで11番手、そして角田はまさかまさかのQ1最初のアタックでクラッシュしてしまいノータイム、最後尾スタート。

サインツはマシンに対する習熟の不足を理由として挙げており、さらにイモラの狭いコース幅が限界領域でのプッシュを妨げた、って感じでしょうか。トラックリミット厳しいしね。角田の場合はルーキーあるあるというか、あー力入り過ぎちゃったね、って感じのクラッシュですね。それまでのセクターが非常に良いタイムで来ていたので、ガスリーに対してやや遅れていたセクター3でも良いタイムを出すべくブレーキを遅らせ過ぎちゃったのかなーという感じ。コース幅の狭いイモラでの最後尾スタートはキツそうですが、ここからどこまで巻き返せるかも見所ではありますね。失敗してもそこからすぐ学習していけるのが角田の強みなので、切り替えて良いところ見せてくれるコトを期待。

チームメイトで明暗が分かれたといえばアルピーヌやアストンマーティンもですかね。オコンとストロールはQ3に進出できた一方で、アロンソは15番手、ベッテルは13番手どまり。元ワールドチャンピオン勢、元気無いですね。というか、マシンのポテンシャルを考えるとQ3まで持っていったオコンとストロールを賞賛すべきでしょうか。ベッテルは開幕戦に比べると向上してきている感もあるので、このまま上向きに持って行ければ良いのですが。

まさかのウイリアム

予選で一番驚いたのは、ウイリアムズの2台がQ1突破したコトでしょうか。ラッセルだけじゃなくてラティフィも突破したんだからそりゃ驚きです。しかもラティフィ、Q1のタイムはラッセルを上回っていたんだから。金曜日から好調な感じは見せていたんですけどね、まさかここまでやれるとは思わなかった。FP3ではクラッシュしてマシンにダメージ負ってましたしね。

実のところ、ラティフィのマシンはQ1開始時点ではまだ出走できる状態になっておらず、角田のクラッシュによる赤旗があったから間に合ったと本人がコメントしてますね。

“If it wasn’t for the red flag with Yuki’s crash, I wouldn’t have made it out for qualifying, so yeah, kind of thankful for that – obviously unfortunate for Yuki – but it gave us the time to repair the car, put it back together and Q1. Really pleased with the lap; Q2, a little bit disappointed… but overall with the result I’m quite pleased,” he concluded.

via: Williams duo reveal how close they were to missing out on team’s best qualifying result since 2018 | Formula 1®

最終的にはラッセルのが上になりましたが、ラティフィもアロンソより前からのスタートなので上々なんじゃないですかね。てか、Q2のラティフィのタイムとアロンソのタイムが完全に一緒だったりして。ウイリアムズがアストンマーティンやアルピーヌと争えるタイムを出せているのはちょっと驚きで、あとはレースペースにもよりますけどポイント獲得の目も見えてきた……?

あとは決勝の天気がどうなるか、ですね。雨の確率も結構あるようなので、もしウェットコンディションになった場合はどういう展開になるのやら……。コース幅が狭くクラッシュも起きやすそうなので、混乱した展開になる可能性もありますね。昨年だって、デブリ踏んでボタスがフロア壊したり、フェルスタッペンがタイヤバーストに見舞われたりといったコトもありましたしねえ。