大須は萌えているか?

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F1[22] オーストリアGP スプリント予選

今年2度目のスプリント予選、それにしてもレッドブルリンクのフェルスタッペンは強えなあ、という感じでした。そんなワケで、F1オーストリアGPスプリント予選のお話。

フェルスタッペン優位は変わらないのか

イギリスGPではサインツが優勝し、チームとしてもオーストラリア以来の勝利を手に入れたフェラーリですが、ルクレールが4位に留まったコトもあってフェルスタッペンとのポイント差は以前大きいまま。フェラーリとしてはとにかくフェルスタッペンの勝利を阻止し、できることならば2台揃ってフェルスタッペンの前でフィニッシュするレースを目指したいところではあるんですが、今回のスプリントを見ているとフェラーリ同士でポジションを争ってフェルスタッペンを楽にさせてしまっているように見えました。

ルクレールのコメントを見ると「(サインツとのバトルで)少しタイムを失ったけど、それによって大勢が変わったとは思わない」みたいなコトを言ってますね。

We lost a little time in the battles, but it was fun and I don’t think it changed much in terms of the overall outcome today. Tyre management will be key in tomorrow’s race and I think it could be an exciting one.

via: Charles Leclerc : What the teams said following the Sprint at the 2022 Austrian Grand Prix | Formula 1®

サインツを再逆転したあとのルクレールは上手くタイヤマネージメントをしてペースコントロールできていた感じがしますが、フェルスタッペンに追いつけるだけの余力は無かった感じ。決勝もスタートでフェルスタッペンの前に出られないと、ちょっと厳しい展開になりそうな気がします。それにルクレール、決勝レースではよりタイヤマネージメントが重要になるとし、チームメイトとバトルする余裕は無いと言ってますね。

Given the impact the battle with Sainz had on his tyre life, Leclerc said: “I mean, I think tomorrow is going to be a long race and tyre management will be quite a bit more important compared to today so probably tomorrow, we cannot afford to do what we did today, no.

via: ‘We cannot afford to do what we did today’ says Leclerc after battling team mate Sainz in Sprint | Formula 1®

全体として感触は悪くないけど、フェルスタッペンに勝つためにはすべてを絞り出さないと難しい、という感じでしょうか。すべてを絞り出しても勝てるかどうかわかりませんけど。フェルスタッペンはこのスプリントでもスタートからフィニッシュまでトップを走り続けたコトにより、レッドブルリンクでは165周連続でリードラップを継続中ってコトになるみたいです。うーむ。

このままだとフェルスタッペンがぶっちぎりになってしまいそうな気配なので、個人的にはややフェラーリに肩入れしたくなっている感じではありますが、余裕を感じさせるフェルスタッペンに対してルクレールはなんか余裕なさげなのが気になるところではあります。そりゃ仕方ないところもありますけどね。チームメイト同士でギスギスしていくコトが無ければいいのですが。

メルセデスは着実に改善中?

金曜日の予選ではハミルトンとラッセルの二人共がコースアウトしてクラッシュするという有様だったメルセデスですが、スプリントの結果を見てもまだトップ2チームには大きく水を開けられているかなあ、という感じ。ハミルトンとミックのバトルはなかなか見ごたえがありましたが、逆に言うとハースをなかなか抜けなかったっていうコトでもありますしね。ストレートスピードが伸びないからっていうのが大きいんでしょうけど、そうなると決勝でもDRSトレインに捕まったりするとなかなか前に出られないんじゃないかっていう気が……。

ただ、ラッセルもハミルトンもコメントを見ていると雰囲気的にはポジティブな感じなので、全体的にマシンの感触が良くはなってきているんでしょうね。ただ、ラッセルは「タイヤの管理が簡単ではない」みたいなコトも言っているので、やっぱりタイヤのワーキングレンジを上手く保つのが難しいのは変わってないのかな。今週末は「3番目のチーム」として最善を尽くす形になるでしょうけど、今年中に勝てるところまで返り咲けると良いですねえ。

スターティンググリッドではラッセルの後ろにペレスが居る格好になりますけど、このペレスをどこまで抑え込めるのかっていうのもちょっと気になるところ。勝つことは難しいだろうけども……。

そういやペレスは金曜日の予選Q2でのトラックリミット違反がQ3後に裁定され、Q3のタイムもろとも取り消しになるっていうのはちょっとヒドい話ですねえ。審議する側の手が回らなかったのだとするならば、スチュワードの側もそこは改善しなければならないですよね。トラックリミットなんかはセンサーなんかである程度機械的に検知できそうな気がしますけど、どうにかならんのでしょうか。

そのほか

今週末はアルピーヌもかなり好調な感じでしたが、スプリントのスタート直前になってアロンソのマシンがトラブル、ピットスタートもできずにリタイヤという形に。オコンは6位でフィニッシュできましたが、フィニッシュ直後の1コーナーでマシンを止めてしまっており、信頼性に大きなクエスチョンマークが。かなり好調な週末にこうしたトラブルが頻発するのはちょっと避けたいところですが、決勝どうなりますか。

ハースも引き続き好調ですね。ミックもハミルトンとのバトルでなかなか上手い走りを見せていましたし、初ポイント取れたコトで少し自信がついてきたでしょうか。最後、マグヌッセンに少し置いていかれてDRSを失ったところをハミルトンにやられてしまいましたが、マグヌッセンはハミルトンの前でフィニッシュできたことを考えるとチームのために良い仕事をやったな、という感じ。決勝も2台揃ってシングルグリッドからのスタートとなりますし、ダブルポイント狙えそうですね。

負のループにハマってそうなのがアルファタウリで、10番手からスタートしたガスリーはハミルトンと接触して順位を大きく落とす格好に。14番手からスタートした角田はペースが全然上がらず、チームからの指示で転落してきたガスリーにポジションを明け渡したりしながら17位フィニッシュ。ガスリーも15位という結果なので、まあ悲惨。

そもそも、金曜日の予選において先行してアタックに入ろうとしていた角田をガスリーが「紳士協定破り」でパスして先にアタックに入り、その影響もあって角田がタイムを更新できなかったっていう出来事もあったようで、これチームとして非常に雰囲気悪くなっていないか心配です。

F1 Topic:予選Q2最終アタックの1コーナーで飛び出した角田。またもチームメイト同士の争いが火種に | F1 | autosport web

ガスリーにしてみればイギリスでレースを台無しにされたんだからこれくらい良いだろ、って感じかもしれませんが、こういう応酬をしているとどんどんチームの空気が修復不能レベルで悪くなりそうでなあ……。