大須は萌えているか?

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アニメな話 2022年版

年末年始は12連休となりました。

……12日も家でボヘーっとしていたら人として駄目になってしまいそうな気もしますが、しばらく前に解約していたNetflixに再加入するなどして年末年始をボヘーっと過ごす準備は万端だったりもします。ずっとテレビ観てばっかりでもイカン気がするので、もうすっかり書くのをサボっていたブログもちょっとまとめて更新していきたいと思います。もうこのブログ読んでいる人居ない気もしますが、まあ気にしない。

去年くらいまでは四半期ごとに観ているアニメの感想をちょろっとブログに書いたりもしていたんですが、これも今年はすっかりサボっていました。特に深い理由があるワケではないのですが、今年は全般的に自分の中でネット離れの傾向が強くなってきていてブログの更新頻度が例年にも増して下がっていたコトがあるかもしれません。

ただ、その時々で観ていた作品をメモっておくことは、あとから自分のブログを読み返したりするときに記憶を掘り起こすトリガーになったりもするので、ここで今年観た作品をざっと振り返ってみたいと思います。今年の初めあたりはもう記憶が怪しいのでアレですが。

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン
去年の暮れからNetflixでの先行配信が始まっていますが、今月(2022年12月)になって最終話までの配信もされてますね。私はしばらくNetflixを解約していて、最近再加入したばっかなのでまだ最終話までは観られていません。個人的にはジョジョって3〜4部あたりが一番好きで、そこから先はスタンドの能力がどんどん複雑化していった印象があって『ストーンオーシャン』に至っては取っ付きにくい作品という印象も強かったんですが、アニメーションになることで改めて作品への理解が深まった気がします。まあでも、先ほど『ボヘミアン・ラプソディー』のエピソードを観ましたが、やっぱりややこしいなこのスタンド能力は。ただ、その奇妙すぎるくらいの世界観が映像化されていたのは見ごたえありました。あと、北斗の拳ネタでの千葉繁ボイスは不意をつかれました。
ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜
原作コミック好きで集めているんですが、アニメ版はなんか印象薄かったな……。実写ドラマも観ていたんですが、こっちのが面白かった気が。アニメは原作に比較的忠実だったとは思うんですが、アニメならではのプラスアルファが弱かったような……。
その着せ替え人形は恋をする
原作を知らずにビジュアルを見た印象で「オタクに優しいギャル」案件かと思ったらギャルのほうがオタクだった。ともすればひたすらご都合主義に見えてしまいそうな設定ではありますが、それぞれのキャラの立て方が上手くすんなり物語に入れた感じがします。個人的にはコスプレの世界には全然興味がないものの、それを通して「好きを貫く」とう普遍的なテーマに落とし込んでいるので飽きずに観られましたね。
進撃の巨人 The Final Season
そろそろアニメも終わってください
平家物語
今年放送されたテレビアニメシリーズでは唯一Blu-rayを購入した作品。もともとの『平家物語』自体ちゃんと読んだことは無いんですが、日本史を通して見る中ではついつい十把一絡げに「平家一門」として括ってしまう人々を、一人ひとりの人間として見ていったときにこうも見える世界が変わるのか、という新鮮さがありました。逆にあの源頼朝にはちょっと笑わせていただきましたが。この作品の建礼門院が今年のアニメキャラクターの中では一番尊い(本来的な意味でも)。
パリピ孔明
原作未読ですが、とりあえずタイトルのキャッチーさがすごい。ストーリーも意外と(?)面白かったですが、その設定(現代の渋谷に転生した諸葛孔明が音楽業界で無双する)が見慣れてくると、「まあこんなもんかな」という感じもしてくる作品。内容自体は主人公・英子の成長物語という王道路線ですし。
恋は世界征服のあとで
コメディ作品なので細かいことを気にしたら負けかとは思うんですが、家族ぐるみで悪の秘密結社に入れ込んでいるような相手と価値観を共有することは可能なんだろうか……と思ってしまう一方で、立場の違いを超えて人はわかり合うことができるという非常に崇高なテーマを描いていると考えることもできそうな気もしてしまい、しかしまあ結局のところこういう正義と悪の戦いって所詮はプロレスだよねっていう身も蓋もないことを表現しているのでは……という具合にいろんな見方ができてしまう作品ではないでしょうか(?)。
かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-
この作品、アニメで知ってなんやかんやで原作コミック全部集めちゃったんですが、最終巻を買ったまままだ読んでないコトに気づきました。ストーリー的には途中からだいぶグダグダになっている感じはしますが、単純にコメディとして面白いというのはあります。アニメ版は特にあのナレーションが素晴らしいんですよね……。
SPY×FAMILY
原作知らずにアニメ観ましたが、緩急の付け方が上手い作品ですねえ。コメディを主体としながらも、要所要所にシリアスなテーマをポンと置きにくる感じは飽きずに観られます。冷静に考えると、主要キャラそれぞれがかなり重い背景を背負っているにも関わらず、ストーリーはサクサクした感じで楽しめるという不思議な作品。人間の裏表というものを極端にデフォルメしている感じですが、そこにどこか共感を覚えてしまうのはそれが人間の本質だからでしょう。東西冷戦時代をもじったような世界設定は今の子供にピンと来るんだろうか、と思ったりもしますが、今になって現実世界において再び東西の対立構造が浮き彫りになってきているのを見ると、図らずもこの作品の説得力が増しているようにも感じます。
リコリス・リコイル
物語中盤くらいまではかなり面白いな、と思って観ていたんですが、終盤になるにつれちょっとイマイチになった印象。いやなんか、もっと踏み込んだ内容に発展していくことを期待していたので、肩透かしを食ったというのがあったんですが。そこの踏み込みが足らんかったせいで、真島とかが中途半端なキャラクターになっていたような。
異世界おじさん
この作品もタイトル含めて掴みのフックはものすごいんですが、それに慣れてしまうと「まあこんなもんかな」って感じ。あるいは、私が今までセガのハードを一度も所有したことがないゆえにこの作品の真の面白さに気づけていないんでしょうか。
ポプテピピック
なぜか第二シリーズも観てしまったんですが、やっぱりボブネミミッミが一番面白いですね。
機動戦士ガンダム 水星の魔女
果たしてこれはガンダムなんだろうか、という疑問を感じつつも、過去に『Gガンダム』とかあったコトを考えると今更な疑問でした。舞台設定としては「学園もの」という感じではありますが、その学園を運営しているのがモビルスーツ産業を核とする複合企業体であり、主人公らも話の流れで起業することになったりと、実は企業ドラマなんじゃないのかという気がしないでもありません。ストーリーの全体を覆う伏線をあちこちに張りながらも、1話ごとにキリの良い単位でストーリーがまとまるようになっており、視聴者がついて来やすくなるように構成がよく練られているなあ、という印象。「ダブスタクソ親父」など、キャッチーでSNSでバズりそうなセリフも随所に配置したりと、まあホントいろいろ計算されている作品だなと。そうした物語をわかりやすく展開するための装置として「決闘」というシステムも機能しているのかと思ったりもしますが、しかしあんなに度々ドンパチやってモビルスーツを壊したりしていたら、いくら企業がバックにいるとは言え金が足らなくならんか、と心配になったりもするんですがどうなんでしょうか。
ゴールデンカムイ 第四期
メインスタッフの方が亡くなったとのことで急遽放送延期となりましたが、こういう話聞くと日本のアニメの制作体制ってめちゃくちゃ逼迫しているんじゃないかと心配になりますね。この作品以外にも、『異世界おじさん』や『艦これ』のアニメでも放送延期が起きていますし。素人目線で考えると、配信サイトなどを経由して世界にリーチしやすくなっているわけだし、資金調達もしやすくなっているのではないかとも思えるんですけど、制作の現場は今も昔もカツカツな感じに見えるのはどういう事情によるものなんでしょうか。
チェンソーマン
原作未読だったんですが、テレビシリーズとは思えぬ力の入り方にビビりました。表現もTVシリーズとしてはかなり攻めているし。エンディングテーマが毎話変わるっていうのはなんか覚えがあるな、と思ったら『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』でした。ただ本作の場合、エンディングの映像も各話の内容に合わせて作り込まれているもんだからめちゃくちゃ手間かかってますよねこれ。主人公の性格がかなりゲスなのもスゲえな、と思いましたが、死がわりと近い所にある世界観での人間のよりプリミティブな欲望を描いている、と解釈すれば良いのかな。ただ、そのシンプルな欲望が救いのない世界で生きる原動力になり得たりもするワケで、そういう部分が生きる指針を見出しづらい現代においてこの作品がウケている理由のひとつなのかな、と想像したりもしました。10話で、姫野が死んだコトを受けて病室で号泣するアキに対し、デンジが「俺はぜんっぜん泣けねえんだけど」としばし考え込んだあと、「楽しくねえことを考えても楽しくねえだけだからな」と言って切り替えてしまうシーンとか好きですねえ。どっちが良いとか悪いとかではなく。
うる星やつら
この令和の時代にうる星やつらをリメイクするというのも驚きですが、内容的にも昭和テイストをしっかり残した内容でこれまた驚きました。こういう昭和のドタバタギャグが今の10代とかの目にはどう映るのかっていうのは興味ありますが、逆に新鮮だったりするんだろうか。メガネっぽいクラスメートの声が千葉繁っぽいので、一瞬ほんとに千葉繁が声を当てているのかと思ってしまいました。
「艦これ」いつかあの海で
制作が発表されたのってずいぶん前だった気がするんですが、その後かなり時間がかかったのはどんな事情があったのかちょっと気になります。ていうか、オンエアが始まってからも放送延期になったりもしていますけど大丈夫でしょうか。タイムラグが大きくなってしまったのもあって、「なんで今になってこのアニメやっているんだ?」という気もしてしまいます。このアニメの元になっているレイテ沖海戦のイベントがゲームであったのって、もう5年くらい前の話ですし。あと、艦これのアニメを見るたびに思ってしまうんですが、人の形をして海の上に立っている状態でドンパチした場合、特に上空から見ると点にしか見えないワケなので、バカでかい面積がある船と違ってそうそう弾や爆弾なんて当たらんのではないか、とか考えてしまいます。ゲームならそこまで気にならないんですが、アニメーションとして見ちゃうとどうも……。なので、どうしても戦闘シーンが嘘くさくなっちゃうんですよね。あと、キャラクターとしてふつうに提督が登場してきたのはちょっと驚きました。

こうしてつらつら書いてみて、今年観た作品の中で特に気に入ったものを上げるとすれば『平家物語』・『ストーンオーシャン』・『チェンソーマン』かなあ。そういや、今までジョジョのアニメはすべてBlu-ray買ってきたんですけど、ストーンオーシャンはまだ買ってないな。ちょっと今年後半になって大きい買い物を立て続けにしてしまい、節約したいっていうのもある(ジョジョは話数が多いので、揃えようとするとどうしても高くつく)んですが、原作的にもストーンオーシャンはそこまで思い入れが強くないっていうのは正直あります。値段が安くなったら買うかもしれない。しかし、徐倫演じるファイルーズあいのジョジョ愛の凄まじさには敬意を表さざるを得ません。そこまで好きなキャラクターの役を勝ち取れたっていうのもスゴい。

そういや、あと最近になって『メイドインアビス』を見始めてみたら思いの外面白くて、第一期と劇場版『深き魂の黎明』を見終わって今『烈日の黄金郷』を見始めたあたりです。ざっと見た印象で、この作品の原作者の人かなり拗らせたフェチの持ち主なのでは……という気がして軽くググってみたら自分の想像以上な感じでビビりました。やっぱり創作をする人というのはなにか拗らせているものを心に抱えているべきなんだな、と(?)。