大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

F1[23] シンガポールGP 予選

レッドブルが文字通り制圧してきた今シーズンですが、ついにその流れにストップが掛かるレースになりそうな気配ですね。そんなワケで、F1シンガポールGP予選のお話。

レッドブル不発

ここまで破竹の連勝街道を歩んできたレッドブルですが、今回はなんと予選でニ台揃ってQ2ノックアウトという予想外すぎる展開。ニ台揃ってというのはもちろん今季初ですね。そもそもプラクティスのときから妙に苦しんでいる感じではあったので、マシンになんらか問題があるのは明らかだと思うんですが、しかし突然のレッドブルの不調には驚くばかり。

それでも、Q3には当然のように進出するだろう……と思っていたんですが、それすら届かなかったっていうね。フェルスタッペンのコメントを見ている感じだと、FP3ではちょっといい方向に向かっていたのに、予選前に施したセッティング変更によってさらにマシンがおかしな方向に行ってしまったみたいですが。

Asked how much of a struggle qualifying had been, championship leader Verstappen replied: “I mean, FP3 was already a little bit better and I think we were heading in the right direction actually, but we changed a few more things, thinking we could do it in the set-up… but it ended up being too aggressive where I was just sliding around a lot in every corner. I lost a lot of front grip as well every time in the big braking zones.

via: Verstappen escapes penalty for impeding as he reflects on ‘shocking’ double Q2 exit for Red Bull in Singapore | Formula 1®

ポールポジションからの勝率がかなり高いコースなだけに、より攻めた姿勢で行ったコトが完全に裏目ってしまった感じですかね。チームとして、連勝記録があることも影響はしていたんですかねえ。表彰台狙いで妥協する、というコトができない状況だったというか。

無線のやりとりを見ていても、フェルスタッペンは今シーズン一番というくらい神経質になっている感じがしましたし、ピット出口でしばらく動かないといった行動もフェルスタッペンの心理状態を表しているようにも見えます。もうどのみちチャンピオンは確定的なんだから、開き直るくらいの心持ちで行けば良いのでは……なんて思ってしまいますが、毎レース全力で勝ちに行くのがフェルスタッペン。ワールドチャンピオンクラスのレーサーっていうのはホント欲深い。だからこそスゴいんですが。

じゃあ誰が勝つのか

フェルスタッペンといえばどのグリッドからスタートしても勝ってしまいそうな気もしてしまいますが、今回のレースに関してはかなり悲観的に見ているようですね。まあトラブルとかで偶然グリッドが下がってしまったワケではないですしね。今年はコーナーが一部省略されて長いストレートが増えていますが、それでも追い抜きは難しいとされてますし、レッドブルとフェルスタッペンの連勝記録はここで途絶える公算が高くなったと言えそうです。

そうなると誰が勝つのか?という点に興味が湧きますが、当然予選で上位に並んだフェラーリラッセルが注目されることになりますね。ただ、モンツァでもそうでしたがフェラーリのレースペースはどうなの、というところが気になります。スタートの状況にもよるかもしれませんが、ラッセルにも十分勝機はある気がしますね。そもそも、予選での差も上位3台は誤差みたいなものですし。

サインツは2戦連続ポールはキャリア初、それにフェラーリは昨年もルクレールがポールからスタートしたものの勝利を逃しているため、同じ轍は踏みたくないというのが正直なところかもしれません。サインツとしてもキャリア2勝目が欲しいところでしょうねえ。

状況的には予選トップ3の誰か……ということになるでしょうが、もちろん荒れたレース展開になったりするとその限りではないですね。

角田が残念すぎる

今回アルファタウリのアップデートが上手く機能しているようで、2台共調子良さげですね。これは角田Q3狙えそう……というところに、Q1ではまさかのセッショントップタイムを叩き出しての通過。こりゃかなり期待できそうだ、と思ったら、Q2の1本目のアタックはフェルスタッペンに妨害されて取りやめ、2回めのアタックは角田自身がフロントタイヤをロックアップさせてしまったというコトでこれまたアタックを断念。

それまでの流れで見たらQ3は絶対行ける感じだったので、これは残念すぎる流れでしたね。この週末で角田がタイヤをロックアップさせたのはこれが初めてだったみたいですが、うーんなんでこうなってしまったのか。ローソンがQ3進出を決めただけに、余計に残念な展開でした。ていうかローソンすげえな。なんか俄にローソンが来季のシート掴みそうな気がしてきたんですが。そうなると、もう一つのシートは角田なのかリカルドなのか、っていう話にもなっちゃうんですけど。

角田には気持ちを切り替えて決勝に臨んで欲しいところですが、鈴鹿に向けていい流れを掴んで欲しいですねえ。マシンの調子が上向きなのは間違いないところなので。

そのほか

Q1でのストロールの大クラッシュは驚きでした。ここまで壊れるか、っていうくらいの有様だったので。ストロール自身に大きな怪我はなく、決勝レースの出場も問題無さそうな感じですが、しかしストロールも良くない流れにハマっている感じしますね。焦りみたいなのもあるんでしょうか。なにぶん、チームメイトがとびきり優秀ですしね……。

今回、レッドブルがニ台揃ってQ2ノックアウトになった一方で、ハースが2台揃ってQ3に進出しているというのもなにげに衝撃的。まあシンガポールもかなりの特殊サーキットなので、予想外の展開が起きやすいといえばそうなのかもしれませんが。さらに今回、ヒュルケンベルグよりマグヌッセンのが前に居ますしね。マグヌッセン、今季は予選低迷しっぱなしだったのに。この2台も決勝でどこまでやれるのかっていうのは気になるところ。