※画像ちょっと多めです。
先週、新幹線で山形行ってきたばかりなんですが、今週は土曜日の昼前に「突発性ドライブしたい病」が発病したため、ひとりでドライブに出掛けました。
ドライブに出掛けたのはまったくの思いつきなんですが、実はちょっと前から行ってみたい場所があったのです。国道421号の石榑峠(いしぐれとうげ)。
国道421号は三重県桑名市と滋賀県近江八幡市を結ぶ国道なんですが、その道中には鈴鹿山脈を越える細く険しい峠道があり、いわゆる「酷道」と呼ばれる道だったのですね。そして、この酷道421号を最も特徴付けていたのが、三重県側と滋賀県側の狭隘区間入り口に設置されていたコンクリートブロックの存在。狭隘区間は車幅が2mを超えるクルマの通行を禁止していたため、このブロックによって物理的に通行を制限するという大胆な試み。
しかし、車幅が2mに満たないクルマでもドアミラー等を含めるとかなりギリギリになってしまってたみたいです。またこの国道沿いには釣り場やキャンプ場もあり、週末にはそれらを楽しみにやってきたサンデードライバーも多く、突如出現する「国道」という道に似つかわしくないこのコンクリートブロックを見て恐怖のズンドコに叩き落とされる人が後を絶たなかったんだとか。
そんなワケで、一度くらい話のタネにそのコンクリートブロックを見に行ってみたかったんですが、2008年にあった豪雨で崖崩れが起き、以来ずっと峠区間が通行止めになってて。そして今年の3月末、峠をバイパスするトンネルが開通したというニュースが。じゃあドライブついでにその道を通ってみようか、と思ったワケです。
桑名までは伊勢湾岸道→東名阪桑名インターであっという間。そしていなべ市に入ってしばらく進むと、山道っぽくなってきます。でも、道幅は十分に確保されており、ドライブにはちょうど良い道。そしていよいよ、トンネルがありました。
あらやだ立派なトンネル。そして、その左にある道が旧421号みたいです。「通行止」の看板が出てますけど。
旧道をちょっと奥に進むと、ガードレールにも「国道421号」の文字がありました。
でも、さらにその奥にちょっと行くと、あっという間にゲートで道が塞がれてました。
にしても、くどいくらいに通行止めを強調してるのが気になります。「酷道」の噂を聞きつけて、無理矢理通ろうとする人が多いんでしょうか。私はさすがに大人しく引き返しました。
その後トンネルを通ってみたんですが、ナビの地図に表示される複雑な峠道をバッサリショートカットするその一直線ぶりは清々しさすら感じさせます。このエントリを書いている現在ではまだgoo地図などにはトンネルが存在していないみたいですが、ホントにこの小腸みたいになってるとこをスコーンと一直線に抜けるイメージ。
滋賀県側のトンネル出口にも旧道への入り口があると思うんですが、ぱっと見どれだかわかりませんでした。工事車両がわらわらと居たので、クルマで塞がれていたのかな?
ともあれ、かつての「酷道」は普通の「国道」となっていたのでした。滋賀県側で一部道が細くなっている部分が残っていますが、まぁあんなのは大したコトありません。しかし、交通の便が良くなったのは素晴らしいのですが、一度くらいコンクリートブロック見ておきたかったなぁ……。
ついでに滋賀県を少しドライブしたので、もうちょっとドライブネタ続きます。