このクルマももうすぐドナドナされてしまうので。
……とはいえ、このクルマはかーちゃんのクルマなのであり、私自身いっつも乗り回していたワケでもなく、たまにはこいつ借りてどこかロングドライブでも行こうかと思ったりもしていたんですがとうとう近場程度しかいかないままでした。そんなワケで、あんまり語るべきコトがない。
でもねー、同じクラスの国産車には無い面白さがあるクルマでした。我が家は非の打ち所の無いパーフェクト庶民なので輸入車なんてモノを買うのはこのクルマが初めてだったんですが、こんな小型の大衆車のしかもベースグレードにも関わらず、妙にスポーティなのね。
まずブレーキパッドが日本だと「スポーツ用」に分類されるであろう、初期制動力の高いタイプが付いてまして。やたらキッチリ止まる。でもブレーキダストすごくてホイールすぐ汚れる。ブレーキペダルのタッチも割と軽いもんだから、慣れないウチは「カックン」ブレーキになってしまい気を遣いました。
それからシートのホールド性が良い。横方向のサポート性が高くクッションも十分に効いているので、乗ってて疲れません。大衆車でもシートが良いというのは欧州車の美点ですね。以前にかーちゃんが乗ってたファンカーゴなんてそれはもう悲惨でした。
あとメリットでもありデメリットでもあったのが4速AT。最近だとヴィッツやフィットみたいな小型車だとCVTが採用されるコトが多く、大きいクルマだとATも多段化される傾向が強くて、4ATっていかにも中途半端な存在に成り果てつつありますが、逆にこの4ATゆえに結構ナチュラルにエンジンをぶん回す制御になっており、そういう意味ではATのくせに乗ってて妙に楽しいクルマでした。アクセル踏んだら「ブォーン!」と吹け上がって、ブレーキをコツンと踏んだらカックンと止まるという。
先代のベストセラーカー206よりボディが大型化し、旧来のファンからは207はあまり好まれなかったという話も聞きますが、キビキビ感は十分にあったし、非力さも感じなかったし、プジョーのDNAは十分に感じるクルマでしたよ。
ただ4ATのぶん回しっぷりにより燃費は結構悪く、1.4リッターNAのクセにクラウンと大して変わらんドカ食いぶり(そして当然ガソリンはハイオク)には結構ビビりました。あと、どうしてもギヤが少ない分走りがギクシャクしちゃうときがあったりね。次に買うクルマとして208を検討したときに、現状まだ4ATのままだったというのはちょっと残念なポイントでしたね。MTなら面白そうなんだけど……。
それからフランス車って結構ぶっ壊れるイメージが強かったんですが、このクルマはトラブルらしいトラブルはほとんどなく、ちょっとフランスのコト見直しました(何様)。一度コンピュータの制御かなんかに問題が生じる恐れがあるとかでリコールかかったのと、なんかのセンサーが壊れて警告表示が出るもんだから交換してもらった(実害は無かった)くらいですかね。
一度かーちゃんがクルマを点検に出して引き取った帰り道にエンジンの異常警告が出てクルマを止めたなんていうコトがあったらしいですが、それはディーラーの整備ミスという人災でした。
でも正直もっとぶっ壊れまくるんじゃないかとワクワクいやさビクビクしていたのですが、正直信頼性という点に関しては国産車と比べても問題無いレベルでした。
あとはトラブルじゃないんですけど、3年くらい経過した頃から左側ヘッドランプだけなぜかカバー上部がガビガビになっちゃったんですよね。右側は割となんともないのに。
207は青空駐車しているコトが多かったんですけど、左側だけ日に当たりやすいとかそういうコトも無かったハズなんだけど……謎。買取査定してもらうとき、ヤナセの人も首をひねってた。
結局かーちゃんも専ら近所をちょい乗りするコトが多かったので、5年ちょいで走行距離は4万キロに及ばず。うーん、こんなコトならもう少し週末借り出してドライブ行っておけば良かった。
次のクルマは私もカネ出しているので、遠慮無く週末使わせてもらいますがね……!なお、近々納車報告できる予定となっております。予定は未定ですが。