大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

週末ドライブ:舞鶴で自衛艦と赤レンガ倉庫見物編

※画像多めです。

先週、土日にロングドライブに出掛けてました。

盆休みに西日本の方へ旅行に行った際、一泊してふらふら見て回った呉が結構良かったものだから、今度は舞鶴にも行ってみたいなぁと。鎮守府繋がりで。最近『艦これ』にもハマっちゃってるし。

舞鶴は昔北海道行きのフェリーに乗るために行ったコトあるんですが、そのときはフェリーの出航時間に合わせて夜中に到着して乗るだけだったんですよね。そんなワケで、今回は昼間の舞鶴を見物するべく朝のうちに家を出ました。

3連休の週末だったんで、京都市街は混みそうだし米原から琵琶湖の東側を北上して行った方が良いのかなぁという気もしたんですが、ナビの推奨ルートが京都市内経由だったので、とりあえずそれに従ってみました。……まんまと混雑にハマったんですが。あんまりナビの推奨をアテにしすぎてはいけないらしい。一応渋滞情報とかも加味してルート設定してるハズなんだけどなぁ、このナビ……。

ただまぁ、なんとか14時前くらいには舞鶴に到着するコトができました。んで、まっすぐ向かったのが、舞鶴市役所のちょっと西にある北吸桟橋

ここ、海上自衛隊舞鶴地方隊の艦艇が停泊しており、土日は岸壁から見物できるようになっているのです(午前と午後2時間ずつ)。見学は無料で、案内に従って岸壁の駐車場にクルマを駐め、受付で住所と名前を書いて見学者用の番号札を借用すればOK。ちなみに月に2日ほど、一部の船の甲板上に上がることもできる模様。私が訪れた日は甲板に上がれる船は無かったのですが、それでも間近から見る自衛隊の艦艇はなかなかの迫力。

護衛艦「しらね」

受付の真ん前に停泊していたのは護衛艦しらね」。第1護衛隊群旗艦も務めていたという海上自衛隊の顔役だった船なんですね。

基準排水量5,200トンとのコトなので、第二次大戦の船に当てはめると「軽巡」クラスといったところでしょうか。とはいっても、間近だとかなりデカく見えますけどこれ。

2015年には退役し、後継艦「いずも」が就役するとのコト。「いずも」は基準排水量19,500トンという海上自衛隊最大の船となるそうな。ちなみに『艦これ』でお馴染み超弩級戦艦「金剛」の改装前の基準排水量が26,330トン、史上最大の戦艦「大和」は64,000トンだそうな。こうしてみると、第二次大戦中の戦艦はなんかぶっ飛んでますね。

Wikipediaの記述によると、「しらね」は元々「こんごう」と命名される予定だったものの、その頃防衛長官だった金丸信が自らの選挙区(山梨県)にある白峰三山の俗称にちなんで「しらね」とするコトを推し、それが採用された模様。政治家ってそんなコトにまで口出しするものなのか。その後「こんごう」はイージス艦の名前に採用されましたね。

余談ですが、岸壁に「しらね」の名前入りリヤカーが置かれていたんですが、これは物資の積み込みとかに使うものなの……?

標的艦「はまゆき」

「しらね」の左手奥にはなにやら派手なカラーリングの船が。

こちらは2012年に除籍となった元護衛艦はまゆき」。派手なカラーリングになっているのは「標的艦」とするためだそうで、要するに実弾射撃の的にするってコトですよねぇ。

的にして撃沈してしまうのも勿体ない気がしてしまいますが、除籍した船をずっと保管しておくわけにもいかないだろうし、解体するなら標的にしてしまおうって感じなんでしょうか。

ミサイル艦「はやぶさ」・「うみたか」、曳船

さらにその奥に居たのはミサイル艦「はやぶさ」と「うみたか」。

かなり小型の船なんですが、前甲板に76ミリ単装砲、後には対艦ミサイル発射管が装備されてます。

日本海側は怪しい隣人も居るコトですし、こうした小回りがきいて有事に即応可能、そして武装もバッチリなこういう船が求められているってコトでしょうか。不審船騒動とかもありましたもんねぇ。切り込み隊長的な、現代の駆逐艦というイメージでしょうか。

そして岸壁の一番奥には曳船が2隻。大型船などの曳航したりする船ですね。

しかし上の方にレーダーやら投光器やらがごてごて付いているのを見ると、結構物々しい感じがするような。

護衛艦「あたご」・「まつゆき」

この岸壁の対面には呉にもあったJMU(ジャパンマリンユナイテッド)があり、私が訪れたときには護衛艦あたご」と「まつゆき」が停泊してました。手前側が「あたご」で奥が「まつゆき」ですね。

「あたご」は「こんごう」型に次ぐイージスシステム搭載艦で、7,700トンという基準排水量イージス艦としては世界最大級と言われているそうな。煙突も含めて妙に角張ったデザインになっているのは、ステルス性を考慮した設計になっているからだそうで。

2008年には漁船との衝突事故を起こしてニュースになりましたが、結局刑事裁判は今年の6月に「あたご」側無罪で決着しているんですね(⇒ あたご衝突 検察が上告断念 自衛官の無罪確定 - MSN産経ニュース)。

そんな物議を醸した船ではありますが、

こうして入渠している様を『艦これ』的に表現すると

こうなるワケですね。

ちなみに「愛宕」「あたご」という名前は山の名前から取られていますが、その愛宕山はこのすぐ近くにあります。見た感じそこまで特徴のある山というワケでもないですが。

補給艦「ましゅう」

最初に見た「しらね」の右手奥には、さらにデカい船が停泊してました。こちらは補給艦「ましゅう」という船で、基準排水量13,500トン、満載排水量25,000トンという自衛艦として最大の大きさを誇る船なんだそうで。

横から艦橋を見上げると、ちょっとしたビルだなぁ……。

甲板にはクレーンやら無数のホースが束ねられており、これ使って他の船に補給を実施するんでしょうね。

土日祝日はこの北吸岸壁の他に、海上自衛隊総監部内にある海軍記念館や、第23航空隊の基地も見学可能みたいなんですが、見学可能時間が限られており、岸壁で船を見ている間に中途半端な時間になってしまったためそちらは断念。もう少し早く着けていればなぁ。この辺はまた機会を改めたいと思います。

赤レンガ倉庫

そんなワケで、岸壁のあとはすぐ近くにある「赤レンガ博物館」に行ってみたりして。

中には古今東西の様々なレンガが収集・展示されているんですが、この建物自体は明治に魚雷をしまっておく倉庫として建てられたもの。さすが鎮守府の町。博物館の近くに他の赤レンガ倉庫群も現存しており、これも皆旧海軍の倉庫だったもの。

現在は「赤れんがパーク」として整備され、市の展示・イベントスペース、あるいは喫茶店として活用される模様。岸壁近くの国道沿いに並んでいる赤レンガ倉庫は、今でも海上自衛隊の倉庫となっているみたいです。ここだけは鉄柵や監視カメラが設けられており、他の赤レンガ倉庫とは違う雰囲気。

赤れんがパークから港を見ると、一般の小型船に混じって自衛隊の掃海艇が居たりしてなんだか不思議な光景です。

それから赤れんがパークの駐車場(入り口がわかりにくいんですが、国道27号線の「三宅団地前」交差点を北に入っていったところ)はさっきの北吸岸壁に隣接する場所にありまして、ここからも自衛艦を眺めるコトが可能です。さすがに真横から、とはいきませんが。

古くから軍港とされているだけあって、港が非常に入り組んだ地形になっているため、ここからだと外洋がまったく見えません。

呉ほど規模の大きい町ではありませんが、今でも日本海側の防衛を引き受ける自衛隊の拠点があり、鎮守府時代からの赤レンガ倉庫が残されていたりと、見所はいろいろありますね。今度来るときはもっと時間に余裕を持って、海軍記念館やら航空隊基地も見てみたいなぁ……。

……このあとは、まったく違う場所に足を伸ばしたので続く。

週末ドライブ:乗鞍の朝日と高山市『氷菓』巡礼編