大須は萌えているか?

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九州縦断ツアーその4:自衛艦とハンバーガー

この記事は「九州縦断ツアーその3:戦艦武蔵の故郷と軍艦島」の続きです。

海上自衛隊 佐世保基地

長崎市内で一泊した翌日は、朝から佐世保へと向かいます。当然、自衛隊佐世保基地の艦艇を眺めに行くためであります。去年の夏に呉秋に舞鶴冬に横須賀に行った以上は、佐世保にも行っておかないと片手落ちというもの。

ちょうど佐世保の倉島岸壁にて自衛隊艦艇一般公開が行われていることは事前確認済み。そんなわけで、まずはまっすぐ岸壁へと向かいます。最初、間違えて近くにある在日米軍基地の方に行っちゃったのは秘密です。マッチョな外人が多いからおかしいなぁとは思った。

ともあれ、倉島岸壁に到着。同行の荒川氏に受付を済ませてもらい、クルマを駐車場へ。そしてまず目に飛び込んできたのは、護衛艦「すずつき」でした。文字通りの満艦飾。

この「すずつき」、前日見てきた三菱重工長崎造船所で生まれたあきづき型3番艦で、今年の3月に就役したばかりとのこと。

んで、その隣には艦番号と艦名が無い艦艇が居たんですが、これは「すずつき」就役に伴い退役となった「いそゆき」もしくは「はるゆき」?

船に疎いんでよくわからんのですが、これどこかで見分ける術ってあるんでしょうか。

さらにその奥に居るのが、掃海艇「やくしま」と「ひらしま」。この日は「やくしま」が一般公開されており、甲板に上がることができました。実は自衛艦の甲板上に上がるのはこれが初めてだったりします。

まず目に着いたのが、甲板上の20ミリ機関砲。1分間に450発ぶっ放すコトが出来るそうな。

ちなみに、艦と艦の間にはこんなクッション(?)を挟んで接触しないようになってます。

こちらは探照灯。夜戦でのこうかはばつぐんだ!

「やくしま」甲板から見る、さっきの名無しの退役艦(一番右)。隣の「あさゆき」は同型艦のはずですが、武装が外されているせいか喫水線の高さがだいぶ違いますね。

備え付けられている双眼鏡は、実際覗いてみるコトもできました。雪風は沈みません!

あと気になったのは、後部甲板に搭載されていた水中航行式機雷掃討具S-10。「掃海」じゃなくて「掃討」なんですね。……なんか非常に特撮めいた機械でそそられますね。

ていうか、機雷って水中にぷかぷか浮いてて、船が接触すると爆発するモノばかりだと思ってたんですが、目標を発見しホーミング型の魚雷ぶっ放したりするのもあるんですね。だからこそ、こういう無人操作可能な機雷掃討具も必要になってくると。兵器の世界もイタチごっこで開発が続いていくんだなぁ……。

「やくしま」を見終えたあとは、さっき見た「すずつき」の前を通り過ぎ、岸壁の端まで行ってみます。海を挟んだ向こうの岸壁にも護衛艦が見えたんですが、写真撮ったあと艦名を確認してみると、手前から「ちょうかい」「あしがら」「こんごう」までは確認できました。一番奥にいるのはなんだろ。

あと、その右手側には米軍の艦船が。調べてみると、強襲揚陸艦ボノム・リシャール」というそうな。現代版あきつ丸でありますか?

艦艇を一通り見終えたあとは、建物内にある売店にも寄ってみました。んで、護衛艦「さわぎり」のGC1グランプリカレーなんてのが売ってたので、思わず購入。昨年佐世保で開催された第1回GC1(護衛艦カレーNo.1)グランプリで優勝した護衛艦「さわぎり」のカレー、のレトルト版。

第1回は佐世保ローカルのイベントでしたが、第2回は横須賀での艦隊訓練に合わせて各地方隊の護衛艦やら潜水艦が参加し、なんかすげー話題になってましたね。ただこの「さわぎり」のカレー、実はこの記事書いている時点ではまだ食べて無かったりして。

あと、艦これで嫁となっている金剛にちなみ、イージス艦「こんごう」のTシャツも買ってみました。

\こんごうデース/

何かが……何かが違うような……。

ともあれ、これで鎮守府巡りも一通りといったところでしょうか。旅順はさすがにちょっと。あと行くとしたら、要港部が設置され現在も自衛隊の地方隊が置かれている大湊ですかねぇ。青森もまたいずれ行きたいですが、これまた愛知県からは遠いからなぁ……。

本土最西端の地 神崎鼻公園

自衛艦を見終えたあとは、昼飯にはちと早い時間帯だったので、佐世保の西にある神崎鼻公園というところに行ってみました。ここ、本土最西端らしいので。

昔北海道に行った際に宗谷岬(本土最北端)と納沙布岬(本土最東端)、それから学生時代に九州来た際には鹿児島の佐多岬(本土最南端)には行ってるので、これで本土の東西南北の端は踏破したコトになります。

にしても、この日は天気も抜群で風も穏やか、素晴らしい眺望でした。

そこまで広い公園ではないものの、海沿いに遊歩道なんかもあって、家族連れで訪れている人もちらほら。「日本本土最西端の地」のモニュメントもありました。

また海の水が抜群にキレイ。泳ぎたくなるくらい。

本土最西端というのを抜きにしても良い場所でした。佐世保市街地から少々離れてるのが難点ですが。公園の近辺は漁港になっており、漁船がたくさん。

佐世保バーガーと史料館

再び佐世保市街に戻り、今度は佐世保史料館(セイルタワー)というところに行ってみました。ここも海自絡みなんですが、日本海軍から今日の海上自衛隊に至るまでの歴史を7フロアに渡って展示している施設。

館内の展示物は撮影禁止だったので、とりあえず最上階からの眺望だけ。正面方向には米軍基地があります。

ここの展示内容はなかなか濃いモノがあり、幕末に海軍操練所ができた頃の話から、日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を撃破した話、そして第二次世界大戦での真珠湾攻撃の成功から敗戦に至までの流れが網羅されております。途中模型やVTRも交えての展示となっているため、私のような素人にもわかりやすい。

海軍時代の制服なんかも展示されているので、「そうか、艦これの提督はコレを着ているのか」などと思ったりしつつ。

その後、このすぐ近くにある「ヒカリ」というハンバーガーショップ佐世保バーガー人気No.1の店だというので、そこで昼食にしようという話に。

しかしこのお店、人気が人気を呼びまくっているらしく、店の前には長蛇の列。そして店の駐車場は満車。しかし、「ここまで来たら佐世保バーガー食いたいじゃない」という荒川氏の一言に、まぁそれもそうかと並んでみるコトに。ちなみに、クルマは少し離れた有料駐車場に駐めました。

店の前に路駐するクルマも結構居るんですが、駐車禁止なので頻繁に警察が巡回に来ては警告してます。お店の迷惑にもなるんで、大人しく少し離れた場所に駐めるしかないですね。

そして30分ほど並んで注文するコトができたんですが、佐世保バーガーは作り置きしないのがポイントであるゆえ、大行列の注文を捌ききれていないコトもあり出来上がるまでに1時間30分くらい掛かるとのコト。しかし30分並んでまで注文するんだから後には退けぬと、待つこととなりました。今こそ、退き際をまったく考慮しない日本海軍の伝統に学ぶときです(?)。

結局、出来上がりそうな頃合いまで近くの商店街にある喫茶店で時間を潰して待つという、訳の分からない状態に。もはや意地です。

そしてトータル2時間を費やして、ついに佐世保バーガーを手にするコトができました。私が頼んだのは特製ヒレカツバーガーと、

もうひとつスペシャルバーガーというヤツを。片手で持ちながら写真撮ったので、形が崩れちゃってますが……。

んで、食ってみたところ確かに美味い。特にスペシャルバーガー。スモークの効いたベーコンが良い味出してるんだなコレが。ただ、2時間待って食べるべきかというとアレなんですが……。さすがにこれだけの待ち時間ともなると「ファーストフード」とは言えないしなぁ……。

しかしそこはお店に罪があるワケでは無いので、食べたければ開店早々に行くとか、そういった作戦が求められますね。ていうかまー、良いにしろ悪いにしろ、こうしたお店の評判って特にWEBを介して拡散しまくっちゃいますからね、人気が人気を呼ぶ状態になっちゃうと手が付けられんですね。我々もWEBで検索してこの店を見つけたワケで……。

小菅修船場跡

佐世保バーガーを食い終わったところでやや日が傾きつつあり、佐世保を後にするコトに。ホントは、帰りがけに佐世保にあるジャパネットたかたの本社ビルを見ていこうぜ!と荒川氏と話していたんですが、すっかり忘れてしまっておりました。無念。

この日の宿は長崎市の隣にある諫早市に取っていた(長崎市内のホテルに空きが見つからなかったという……)んですが、ちょっと早かったので宿に行く前にもう一回長崎市内へ。そして小菅修船場跡に行ってみました。

その名の通り、船を修理するための施設。明治元年に完成したといドックで、あのトーマス・グラバーも関与していたという。勝海舟らが渡米する際に乗り込んだ咸臨丸の修理もしているんだそうな。施設はグラバーから明治政府に売却され、その後三菱の所有に。戦時中は軍用の小型船の修理を行っていたとのこと(⇒ 45小菅修船場跡 | 日本の近代遺産50選)。

浅瀬に船台を入れ、上に船を載せて引き上げ、修理する形。細長くレールの敷かれた外見から「ソロバンドック」と呼ばれていると。

ここの対面は三菱の長崎造船所となっており、武蔵建造当時から残る第二船台のガントリークレーンもちらっと見るコトができます。

ここら辺も、武蔵建造時には憲兵の監視下に置かれていたんですかねぇ……。

豪華客船サファイア・プリンセス

小菅修船場を見物したあと、ふらふら~っと再びグラバー園方面に向かったところ、岸壁に超デカい船がおりました。

思わずクルマを駐車場に入れて見物するレベル。この船は「サファイア・プリンセス」という客船で、長崎造船所で建造された船。たまたま長崎に寄港したタイミングで我々が通りがかったようです。

船の前には多くの見物客がおり、地元の学校の吹奏楽部と思しき子供らが船の前で演奏しておりました。

しかしなんかデカすぎて巨大マンションみたいですねコレ。こちら排水量は11万6千トンとのコトで、前の日に見た「アイーダ・プリマ」よりはやや小さいのかな。その「アイーダ・プリマ」は昼間に進水して香焼工場に回航されたようで、その際には「サファイア・プリンセス」との2ショットも見られたようです。ちょっとその光景見てみたかったな。

そうこうしているウチに汽笛が鳴り響き、「サファイア・プリンセス」も岸壁を離れていきました。

この翌日には姉妹艦である「ダイヤモンド・プリンセス」も入港したみたい。こういう豪華客船の旅って、時間とお金の両方を持て余していないと参加できないという意味で、めちゃくちゃ贅沢ですよね。一度こういう船で世界一周、とかしてみたいモンですが……(飛行機苦手なので船がいい)。

その後ついでだからとグラバー園近くのお店で角煮まんを喰らいまして、

晩飯は諫早のホテル近くの飲み屋で軽く済ませたのでした。……あと1回だけ続く。