大須は萌えているか?

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週末ドライブ:乗鞍の朝日と高山市『氷菓』巡礼編

画像多め。この記事は週末ドライブ:舞鶴で自衛艦と赤レンガ倉庫見物編の続きです。

次なる目的地

とりあえず舞鶴まで行って自衛艦やら赤レンガ倉庫を見物したんですが、問題は次なる目的地です。

ホントは、「天空の城」などと呼ばれ近年やたら観光客が増えているという竹田城に行ってみるのも手かな、と思ったんですよ。舞鶴からそんなに遠くないし。ただ、せっかく行くなら朝方行って雲海を見てみたいなぁと思ったんですが、竹田城は標高が300mそこそこしか無いので、余程うまいこと条件が揃わないと雲海が見られないとのこと。

一番の狙い目は朝晩の寒暖差が大きい10月~11月頃とのコトで、9月だとちょーっとまだ早いかなぁという感じ。しかも、直前に天気予報見たら夜も結構暖かいみたいだったし。あと、明け方から結構な数の観光客(というかカメラマン)が押し寄せるらしいので、写真撮ろうと思ったら夜明け数時間前からスタンバって場所を確保しておく必要があるみたいで。なんなのその激しい競争社会。

そんなコトを考えるとなんとなく残念な結果になりそうな気もしたので、竹田城は見送るコトにしました。ただなんとなくどっかでご来光見たいなーという気分になり、そんなときにふと3年前に乗鞍スカイラインから見た風景を思い出しちゃったんですね。で、おもむろに舞鶴から岐阜県高山へ進路を取るコトに。

んで、せっかくだから普段通らないルートで行こうと、国道27号を進んで敦賀、そこから国道8号で越前~鯖江~福井と進み、国道158号(美濃街道)を通って岐阜へ進むルートを採用。鯖江といったら今度始まるメガネアニメの舞台になっている場所ですが、問題はこのアニメ、どう見ても私向きでは無いというコトですね。

思いつきで高山に向かってる時点で車中泊確定だったので、とりあえず風呂くらい入ろうと鯖江スーパー銭湯(⇒ 越のゆ鯖江店)に立ち寄ったんですが、なんかぱっと見これといって特色の無い地方都市ですよね鯖江。ただ、道中に「めがねミュージアム」なる施設の案内標識が出てて、これにはちょっと興味を引かれましたが。通りがかったのは夜だったので、写真とかは全然撮ってないんですけどね。果たしてここはアニメで化けるんでしょうか。

……と、そんな話はどうでもよくて、その後峠道を突っ走り、岐阜に入ったところで東海北陸道に乗りつつ、日付が変わるちょっと前に乗鞍スカイライン行きのバスが発着するほおのき平スキー場駐車場に到着(乗鞍スカイラインは自家用車乗り入れ禁止です)。9月いっぱいまでは夜明けに間に合うタイミングでスカイライン終点の畳平に到着するバスがある(⇒乗鞍スカイライン マイカー規制情報 | 飛騨乗鞍観光協会)ので、それに乗るコトにします。

ちなみにバスの発車時刻は朝4時。帰路は死ねる。

ただ、3連休の週末だったということと、ご来光バスがシーズン終了寸前だったというコトもあってか、駐車場で夜を明かすクルマが自分以外にも数十台単位で居てビビりました。人数が多いせいか、午前3時には切符売り場が開けられて皆が切符を買いに並びだしたので、ロクに寝られなかった……というか、A180で車中泊はキツいねやっぱ……。

大黒岳山頂より

なんかすっかり文字が多くなってしまいましたが、前回と同じ場所から眺めるのもアレなので、寝不足の体に鞭打って大黒岳の山頂に向かうコトにしました。とはいっても、バス降りてから15分くらい登るだけです。だけなんですが、なんせ標高2700メートルくらいある場所なので、登る前に少し空気に馴染んでおかないと息切れしてめっちゃしんどいです。

あと、このときの気温は3度となっており、名古屋でいうと12月の最低気温並。もちろん防寒具は着込んでいたんですが、風が強くて寒い寒い。

そして到着した大黒岳山頂の景色。

前回来たときよりも雲海は薄めですが、それでもやっぱりスゴイ景色。曇りで何も見えなかったらどうしようかと思いましたが、晴れててくれて良かった。

そして夜明け。

この太陽が昇り始める寸前、太陽が顔を覗かせてから昇っていく間って、光の加減が刻一刻と変わっていて、それに連なって目に映る景色もみるみる変化していくんですよね。ただ眺めているだけでも全然飽きない。自然の描き出すグラデーションのなんと鮮やかなことか。

だんだん雲が増えてきて太陽が隠れちゃったりもしたんですけど、これはこれで。ここからの眺望はまさに天空の風景。

ちなみに大黒岳山頂の標高は2772メートル。ほとんどバスに乗ってるだけでこれだけの光景が見られるというのは、結構スゴいコトなんじゃないかと思います。

乗鞍の最高峰となる剣ヶ峰の標高は3026メートル。↓の写真の中央ちょっと右の一番高いところですね。

一度ここからの風景も見てみたいものですが、それはちゃんと体力のある時じゃないとキツいな……ちなみに剣ヶ峰の場合はバス停から90分ほど登る必要があるみたいです。

高山市街で『氷菓』巡礼

寝不足というコトもあり、かなりいい感じにクタクタだったので、ご来光を見たあとは大人しく引き返します。そのあと駐車場ですこし休憩し、まっすぐ家に帰り……はしません。せっかく高山まで来たので、さらにちょいと寄り道。

そんなワケでまず行ってみたのが市街のやや外れにある日枝神社

氷菓』で出てくる神社ですね。いやさ『氷菓』観て以降、静岡にある千反田邸のモデルになった「加茂荘」には行ったんですけど、『氷菓』の聖地という観点での高山巡りはしてなかったので、せっかくだから少し寄っていこうと。

しかし来るルートが悪かったのか、ふつーにクルマ駐めて階段上がってったらOPで出てきた参道を完全にスルーしてしまいました。にしても、境内は想像していたよりは広くない感じ。お社の数は結構多いんですけどね。

その後市街中心部に向かい、やってきたのは弥生橋。

氷菓』OPで出てくる橋ですね。クルマはこの写真撮ったとこの真ん前にある市営駐車場に駐めました。ただ、私が駐めた段階で満車になっちゃったんですけども。やっぱ高山って混むなぁ。

 

この橋周辺はOPのカットで結構使われているので、なんか見覚えのある風景がちらほら。

ここから橋を渡って、川の西側にある通りを南へ。この通り、地元商店街自ら「古典部通り」と名付けているそうで。期間限定名称とされているんでんすけど、いつまでの限定なんだろう。

朝の「古典部通り」は静かなものです。

これまたOPに登場する招き猫なんかがあるのもこの通りですね。

その後「鍛冶橋」で再び川を渡り、そこからもうちょい南にある喫茶店バグパイプ」へ。奉太郎とえるが待ち合わせしたお店ですね。

そうでなくとも観光客が大量に訪れる連休中の高山、このお店も多くの人で賑わっていたのですが、聞こえてくる会話や物腰(?)から推察するに、ほぼ全員が巡礼者でした。いやホントに。『氷菓』もオンエア終了から結構経ちますが、まだ人気ありますねぇ。

そんな中、たまたま作中で奉太郎とえるが座ってたテーブルが空いてたものだから、ついつい奉太郎の席に座ってしまいました。……いやすいません、撮影の邪魔になっちゃって。ついでに朝食を摂っていなかったのでミックスサンドを注文してみたところ、明らかに一人分というよりは二人分の量が出てきて、軽く後悔したりしなかったりしました。

まぁ向かいの席にえるタソが座っていると思えばちょうど良い……ちょうど良いはず……。

このままさらに『氷菓』巡礼を続けるという手もあったんですが、さすがに己の体力に不安を覚えたので撤退。ただ、クルマに乗る前に弥生橋近くにある河原のベンチでF1予選の結果をチェックして、ブログ記事書いたりはしてましたが。

そうしている間にも橋をアニメと同じアングルで撮影しようとキャプチャを取り込んだタブレット片手にあーでもないこーでもないとやっている巡礼者の方々も居たりして。そうでなくとも観光地として人気ある場所なのに、さらに聖地としてもここまで根強い人気があるっつったら、そりゃ混みますわ。

その後自宅へ帰ったのですが、また高山から名古屋って隣の県とは言え結構遠くてね……帰宅後はそのまま寝てしまいました。舞鶴から乗鞍・高山という脈絡のない組み合わせでしたが、でもまーかなりガッツリとドライブできたので満足満足。