わかってたことではあるんですが、この26歳の若者はとてつもない存在になってしまいました。F1インドGP決勝。
決勝結果:
2013 FORMULA 1 AIRTEL INDIAN GRAND PRIX - The Official F1 Website
決勝後ドライバーコメント:
Race - selected team and driver quotes - The Official F1 Website
決勝後記者会見:
FIA post-race press conference - India - The Official F1 Website
よんれんぱ
全周回ラップリーダーとまでは行きませんでしたが、貫禄の勝利でしたね。セバスチャン・ベッテル。スタートでやや出遅れたかなと思ったんですが、巧みなライン取りでトップをキープ。かと思ったら2周目でソフトタイヤからミディアムに交換し後方から追い上げる作戦を取り、そこから一気にオーバーテイクしまくってのトップ返り咲き。自分のペースで走れないベッテルは弱い、という批判を封じ込めるような走りでした。
5位以内に入ればワールドチャンピオンという条件なぞお構いなしに、攻めの戦略を取り優勝しての4連覇決定。2位のロズベルグとは約30秒差、ポイントランキングで追う立場だったアロンソに至っては78秒差という圧倒的大差を築いての勝利、もはや文句の付け所もありません。
もうこれだけ当たり前のように勝ち続けるベッテルではありますが、レース後には感極まって涙を見せる場面も。やっぱりこれだけ立て続けにチャンピオンになっても、F1の頂点に立つというのは特別なんでしょうね。いや、これだけ立て続けにチャンピオンになれたからこそ、なのかな。
2008年のF1史上最年少優勝以来、あらゆる記録を塗り替える勢いで突き進んでいるベッテルですが……まぁ逆にどこまで行けちゃうのか楽しみでもあります。なんせ彼、まだ26歳だし。
でもなんかアレなんですよね、セナやミハエルといった偉大なチャンピオンに比べると、ベッテルってまだそこらの兄ちゃんぽさが消えないというか、普段の表情を見てるとそこまでの「凄み」を感じないんですよねぇ。しかしヘルメット被ってコースに出るや、あの驚異的な走りを見せるという……このオンとオフのスイッチの切り替えがスゴイんだよなぁ。今回も完璧なレースをやってのけたあとに、パルクフェルメに向かわずにホームストレートでドーナツターンをかますというやんちゃぶりを発揮したりしてるし。いいぞもっとやれ。
ともあれベッテル、史上最年少のF14連覇おめでとー!そして来年は、ライバルの皆さんももっと頑張ってね!!!
フェラーリ vs メルセデス vs ロータス
今回のレースでレッドブルのコンストラクターズタイトルも決定してしまったため、残りのレースは完全な「消化試合」となってしまいました。そんな中で興味を引く点といえば、コンストラクターズ2位争いってコトになりますかね。メルセデスvsフェラーリ。
日本GPではやや優位に立ったハズのフェラーリでしたが、今回アロンソが痛恨のノーポイントで終わったコトもあってメルセデスがフェラーリを逆転。4ポイント差ですが。フェラーリとして気になるのはアロンソのパフォーマンスで、ここ3戦連続で表彰台を逃しているんですよね。今回のレースもスタート早々にウィングを破損したりと、ツキにも恵まれてない。
メルセデスもここんとこあまり流れが良くなかったんですが、インドでは流れを取り戻しましたね。タイヤ戦略も川井ちゃんの予想を裏切るレベルで上手くいってましたし。
さらに勢いがあるのはロータスっていうかグロージャンで、今回に至ってはQ1ノックアウトから表彰台獲得という怒濤の追い上げっぷりを達成。これで3戦連続3位表彰台。なんかグロージャン、化けましたねぇ。コンストラクターズで見ると、ロータスはフェラーリの24ポイント後方。決して追いつけない差ではありません。ここんとこグロージャンに押されているとはいえ、ライコネンも安定してポイント稼いでますしね。
各チームとも開発の現場は来季の作業で忙しいことと思いますが、残されたシーズンをどう戦い抜くかという現場の知恵にも注目してみたいところ。ていうか、今シーズンまだ3戦も残ってるんで……。