先日、以前からずっと日本百名城巡りを継続中のうちのかーちゃんが「安土城へ連れて行け」と宣うので、ドライブがてら滋賀県まで行ってきました。かーちゃんも安土城は過去に行っているハズなのですが、「百名城スタンプ押してないから」とのこと。そうですか。
しかし、私も安土城跡は過去2回ほど行っている(滋賀県ドライブ ~沙沙貴神社と安土城、週末ドライブ ~佐和山・安土・豊郷)ので、今回はちょっと別の場所に行ってみるコトに。
信長の館
そんなワケで、安土城の近くにある安土城天主信長の館に行ってみました。
ここ、館内に安土城の復元天守(ただし5・6階部分のみ)が展示されているところ。ここは今まで行ったコト無かったし、ここにも百名城のスタンプは設置されているので目的も果たせるし、ちょうど良かろうと。
復元天守はなかなか見事なもので一見の価値はあるんですが、主に観るモノといえばこの復元天守とミニシアター(10分くらいの映像)くらいで入館料が大人700円というのは少々高い気がしないでもありません。あと、復元天守はフラッシュ使わなければ撮影OKなんですが、「WEBにはアップしないでね」的な張り紙があちらこちらにあったのでここには貼りません。
屋外に常設されている建築物の場合は、原則写真撮影しても著作権的に問題になるコトはありませんが、こうして屋内に展示されていて、かつ相応の芸術性もありそうなモノは著作権保護の対象に成り得ますしね。
観音寺城
信長の館でスタンプ押して見物したあとは、ここからクルマでちょっと行ったところにある観音正寺へ向かいます。この寺がある繖山(きぬがさやま)には室町~戦国時代に南近江を支配した六角氏の居城だった観音寺城があり、そこも百名城にカウントされているため。観音寺城は私もかーちゃんも行ったコトが無かったので、それなら城跡まで足を運んでみようと。
観音正寺は山の頂上近くにあり、信長の館からちょっと細い道を入っていき、林道を登っていく必要があります。なお林道は有料(500円ちょい)。そんなに長い道でも無いんですが、林道の終点に6~7台くらい駐められる駐車場があったため、そこにクルマを置きます。
で、あとは石段を登れと。
これがまた駐車場からも意外と距離があり(15分程度ですが)、日頃運動不足の私は息も絶え絶えになったのは言うまでもありません。クソ暑い中石段登るのって想像以上に体力奪われる。
で、観音正寺。
寺の開基は、西暦605年にこの地を訪れた聖徳太子によるものと伝えられているそうで。なので、境内には聖徳太子の像もありました。
本堂は平成になってから一度火事で焼失したようですが、また立派に再建されております。なお過去には信長にも燃やされているようです。
こんな言い方すると罰が当たりそうですが、この本堂とか見るとこんな山の上にあるお寺なんですが妙に景気が良さそうな感じ。さらに新しいお堂を建てようともしているみたいだし。
このお寺に百名城のスタンプもあったので、かーちゃんの方はこれで目的達成。しかし、せっかくなので城跡も見に行くコトにします。境内からさらに奥に進む道を辿っていけば良い模様。このお寺自体石垣の上に建っており、恐らくこの寺も城の一部だったんでしょうね。
寺から城跡までは、5分も歩けば到着。
この辺が本丸だったと思われますが、特に何かあるわけではありません。
ただ、近くに石垣は残されています。なんか今にも崩れそうですけど。
信長が上洛途中に六角氏を攻めた際には、観音寺城の支城となる箕作城と和田山城をあっという間に落としてしまい、観音寺城に控えていた時の当主・六角義治は戦わずしてバックレたという心温まる話が伝わっていますね。
これはこれで、戦国時代のちょっと悲しい歴史を今に伝える城と言えそうです。
日牟禮八幡
安土城と観音寺城のスタンプを押せたところでかーちゃんのミッションは終了なのですが、せっかくなので日牟禮八幡にも寄っていくコトに。ちょうど昼飯どきだったので、まずは日牟禮八幡近くのお店で近江牛的なものを食べたりしました。
お腹を満たしたあとは、八幡堀の脇をぶらぶら歩きながら日牟禮八幡へ。この日もかなり暑かったんですが、ここの風景は涼しげで良いですね。
そして日牟禮八幡に参拝。ここの駐車場はいつもすげー混雑しているので、クルマは毎度少し離れた場所にある市営駐車場に駐めてます。
そういやふと気になったんですけど、拝殿の近くにあるこの金色の鳩ぽっぽは一体なんなんでしょうか。
八幡山
そしてさらにせっかくだからと、八幡山ロープウエーにも乗ってみるコトに。八幡山は日牟禮八幡のすぐ裏手にある山で、かつて豊臣秀次が八幡山城を築いた場所でもあります。よく考えたら、ここも今まで行って無かったんで。ちなみに八幡山城は百名城に選ばれていません。
で、八幡山ロープウエー乗り場に行ってみると……なぜここに『ヤマノススメ』が……。
こんなタイアップ企画があったんですか、全然知らんかった。ていうかロープウェイにもしっかりキャラが描かれているやないかーい。
どうも原作コミックで賤ヶ岳や伊吹山が登場したことを受けてのタイアップみたいですね。この八幡山も登場するのかしら。
ともあれ、ロープウェイで一気に山頂近くまで登って、まずは八幡山城の西の丸跡に。
ここからの眺めがまさに絶景であります。
そしてその絶景の手前にドカンと鎮座する「LOVE」の文字。
……なんですかこれは。どうもこの八幡山、「恋人の聖地」にもなっているようで、どうやらその一環のようですが……城跡に「LOVE」ってなぁ……。
なお、北の丸にはハートマークもありました。愛ってなんだ。
さらに『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のパネルもありました。
……ヤマノススメにLOVEにニンニンジャーってなんなんですかこのカオスは!城跡を見に来たハズなのに!いやちょっと楽しいけど!
ちなみに、八幡山城の建物自体は秀吉が問答無用で破却したようで跡形もありませんが、石垣は結構残っておりなかなか見応えあります。
安土城が焼失したあと、その安土城跡を見下ろせるロケーションに城を建てた秀次もなかなかのモンですが、結構立派な城だったんでしょうか。
で、現在山頂には瑞龍寺というお寺が。
元々は処刑された秀次とその縁者の菩提を弔うために京都の嵯峨に開かれたお寺だそうですが、昭和になってからこの八幡山に移されたんだとか。そんなお寺も、今や縁結びのパワースポットとなっております。
恋人の聖地としてカップルがいちゃつく一方で、良縁を求める独り身の人が祈願をしているというのはなかなかにシュール。しかし豊臣秀次って秀吉に縁者含めて皆殺しにされてるんですけど、良いんですかね?
そして二の丸跡には、八幡山展望館という売店が建っておりました。
2階が展望スペースになっているようだったのでちらっと覗いてみたんですが、なんか『ヤマノススメ』のパネルがたくさん。
ビデオも流されてました。
それはまぁ良いんですが、問題はこの2階の展望スペース、なぜか エアコンがまったく効いていない 状態でして、うだるような暑さのためとても長居できる状態ではありませんでした。これは正直なんとかした方が良いんじゃ……。
なお、1階の売店コーナーには『ヤマノススメ』スタンプラリーのスタンプが置かれてました。ここと、伊吹山と賤ヶ岳の3カ所にスタンプがあり、2箇所スタンプを押すと景品が貰える模様。……まぁ、せっかくなのでスタンプ押して帰りましたが。ええ。
ついでに帰りがけ、日牟禮八幡のすぐ隣にある「たねや」でかき氷食べていきました。ここの甘味はいつ食べても大変美味しゅうございます。
さて、伊吹山と賤ヶ岳、どうしよっかなー……。