大須は萌えているか?

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「バルス祭り」は子供のいたずらだったから面白かった

先日2年半ぶりくらいに開催されたTwitterの「バルス祭り」ですが、「バルス」のTweet数は過去最高のTPS(Tweets Per Second)を記録した前回から半減してしまったようです。

15日夜の「天空の城ラピュタ」テレビ放送に合わせて開催された「バルス祭り」で、バルスツイート量のリアルタイム計測を行っていたNTTデータが速報値を発表した。「バルス」の秒間ツイート数のピークは、23時23分14秒の約5万5000件だったという。前回のバルス祭りの際に記録した秒間10万6338件(2013年8月2日23時21分50秒)から半減しており、「残念ながら前回の秒間記録には及ばなかった」(NTTデータ)。

via: 【やじうまWatch】Twitterユーザーの“バルス離れ”か? 秒間バルスツイート数の記録更新ならず、前回から半減 -INTERNET Watch

今回ガクンとTweetの数が減ったのにはいくつかの要因がありそうですが、個人的には「すっかりバルス祭りがTwitterやテレビ局に『イベント』として織り込まれてしまった」というのが一番大きいように感じました。TwitterJPのアカウントは余裕の構えを見せるTweetをしてましたし、日テレはバルスの時間までのカウントダウンまでやるわ、NTTデータがリアルタイム解析に乗り出すわと、「バルスTweetを待ち構える盤石の体制。

この状況を見て、少なからず白けてしまったユーザーは多かったんじゃないかと。

元々「バルス祭り」の発祥は2chとされているようで、2001年2月23日のテレビ放映の時には既に行われていたようです。

現在はリアルタイム性に優れたツイッターで行われている「バルス祭り」だが、歴史は古い。黎明期(れいめいき)からネットを観察し、出版社インプレスのサイトで連載「やじうまウオッチ」を担当してきたITライター、山崎一幸さん(49)によると、発祥の地は巨大掲示板2ちゃんねるの中。平成12(2000)年前後にはすでに行われていたという。

作品では「バルス」という呪文により物語が大きく動く。山崎さんは「何度もラピュタを見ていると、主人公たちの決めぜりふを一緒に叫びたくなる。最初はやりたいからやった行動が周りに影響を与え、参加する人が増えていった」と振り返る。

当初は大勢が一斉投稿することで掲示板が過負荷のため機能停止することもあり、「どこの誰かも分からないけど、ひとつの現象をみんなでやったという連帯感があった」(山崎さん)ことも拡大につながった。

via: 【ネットろんだん】「ラピュタ」のバルス祭り ツイッター秒間14万投稿の連帯感(1/2ページ) - 産経ニュース

私自身、この当時のコトはあんまし覚えて無いんですが、どっちかというと「バルス」という滅びの言葉(ラピュタ語本来の意味では「閉じよ」という意味らしい)を書き込むコトによって、実際にWEBサーバーが滅ぶ……いやダウンするのが面白いという、いわば子供のいたずら的なノリで広まっていったような感じがします。昔の牧歌的(サーバー管理者にしてみればクソ忌々しい)な2chのノリですね。

こういう皆が特定のテレビ番組を観ながら同じタイミングで一斉に書き込む、というスタイルはリアルタイム性の強いTwitterと相性が良く、また初期Twitterはサーバーが落ちやすかったため、この「バルス祭り」の主戦場がTwitterに移行していったのは自然な流れだったと言えます。

ところが、Twitter側もこの「バルス祭り」を認識し、米国本社のエンジニアが本気で対策を織り込んできたため、「子供のいたずら」的なノリだった「バルス祭り」の様相が変わってきました。

米国本社では幹部らの間でも“バルス祭り”が話題になり、テレビを見ながらツイートするというTwitterの使い方の非常に良いサンプルだと評価したという。日本の広報担当者は、「Twitterをこのような形で楽しんでもらえたことを米国本社も喜んでいる」と語った。

via: “バルス祭り”その時Twitterの中の人たちは──日本と米本社をまたいだ舞台裏 - ITmedia ニュース

言ってみれば、学校の近くに住んでいる先生の家でピンポンダッシュをしてウヒャウヒャ喜んでいた子供達を見かけた校長先生が「君たちのやっているピンポンダッシュというのは実に面白いね、よしこれは公式競技にしよう」といって運動会でピンポンダッシュが行われるようになっちゃった、みたいな感じでしょうか。さらにそこにテレビ局とかがやってきて、「ピンポンダッシュ生中継!」とかされちゃうの。

そら子供達引きますわ。

それでも、前回の「バルス祭り」はTPSの世界記録を更新しよう、というお題目があったので数が集まった感じですが、そうしたモノも無くなった今回は付き合う人も減った、というコトでしょうね。

まー私はテレビでラピュタやってるとついついあのシーンは観ちゃうし、今回もTweetさせていただきましたが……。しかし個人的に面白かったのは、ラピュタの放送が始まってから、3~4年前にこのブログに書いたムスカの記事のアクセス数がメキメキ伸びていたコトですね。ムスカ記事への検索流入だけで2000PV超えてました。

バルス祭りが廃れても、ムスカ人気は不滅なのだよ。祭りなど馬鹿どもにはちょうど良い目くらましだ。跪け!命乞いをしろ!