大須は萌えているか?

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F1[19] メキシコGP 予選

気がついたら、日本GP以降2週間近くこのブログほっぽらかしてた。そんなワケでまたF1の記事になってしまいますが、メキシコGP予選。

フェルスタッペン2度目のポール……のはずが

高地にあるメキシコでは、メルセデスが不調になってレッドブルが好調になるというのが通例になっていますが、今回もだいたいそんな感じになってますね。ただ、フェルスタッペンがQ3でトップタイムをマークしたにも関わらず、イエローフラッグ無視による3グリッドダウンペナルティを喰らった結果、ポールポジションルクレールの手に渡るという、いささか残念な展開ではありますけども。

Verstappen stripped of Mexican GP pole for ignoring yellow flag, Leclerc promoted to P1 | Formula 1

まーこれは明らかにフェルスタッペンが悪い。イエローフラッグが視認できる状態だったのに、まったく減速しないどころか、自己ベスト更新しちゃってるし。ていうか、本人もレース後記者会見で「バックオフした?」と尋ねられ、「あれバックオフしたようには見えないでしょ?してないもん」とあっさり認めている有様。フェルスタッペンの前にいたベッテルがきっちり減速しているんだからさ、もうちょっと疑問に感じたほうが良いのでは……。

日本GPで破損したウイングを引きずったまま走行したルクレールなんかもそうですが、若いドライバーはどうもこういうイケイケ過ぎる側面はありますね。今回は、ベッテルがとても大人に見えました。

これでフェラーリがフロントロウを独占する格好となりましたが、このままフェラーリ楽勝……となるかどうかが気になるところですね。レッドブルはレースペースもかなり良いみたいですし、展開次第では4番手からの逆転劇も有り得る気が。今年もタイヤはかなり厳しいようなので、ピット戦略も各チームで分かれそうですし、そうなったときにフェラーリはやらかす可能性が高い(断言)。

直線はフェラーリがバカッ速ですし、DRSがあっても空気抵抗も少ない場所なのでコース上での追い抜きはなかなか難しそうなものがありますけど、戦略的な面でフェラーリを出し抜く余地はあるんではないかなと。

ハミルトンのタイトルは決まるのか

17年・18年と、ここメキシコでハミルトンがタイトルを決めているので、今年もここで決まるのかどうなのかが気になるところではありますが、雰囲気的には決まらなさそうですねえ。もしボタスのマシンのダメージが深刻で、ピットレーンスタートしないとダメって話になると可能性は上がってくるんですが、それでもまずハミルトンが3位以内に入るのがタイトル決定の最低条件(このレースでボタスと14ポイント以上差を広げるのが必須なので)。

ただ、表彰台に上ろうと思うとフェラーリの2人とレッドブルの2人のうち、最低2人を押しのけていかないとダメなワケで、今回のメルセデスを見ていると、この時点で少々分が悪そうに見えてしまいましてね。仮にハミルトンが3位に入って、かつファステストラップポイントを稼いだとしても、ボタスが8位以内に入ればタイトル決定は先送り。仮にボタスが後方からのスタートになったとしても、なんやかんやでポイント圏内までは追い上げてきそうな気がしますし、そう考えると今回のタイトル決定は厳しいやろなーと。

とはいえ、ハミルトンにしてみればここで絶対にタイトルを決めなきゃダメな理由なんて無いと思いますけどね。どうせ次ではほぼ確実に決まるだろうし。ていうか、ハミルトンはアメリカ好きなので、むしろオースティンの方がタイトル決定の場としては好ましいと思うかもしれないし。

まあしかしなんだ、こういうタイトルが「誰に決まるのか」ではなく「いつ決まるのか」だけが焦点となってしまう展開はやはり面白みに欠けますので、来年はそろそろ「誰に決まるのか」が焦点となる年になってくれるといいですねえ。

ルノー大変そうね

そういや、日本GPで嫌疑が掛けられていたルノーの『プリセットラップディスタンスディペンデントブレーキバイアスアジャストメントシステム』、結局クロという裁定が下り、日本GPのリザルトからは除外というルノーにとっては厳しい結果となりましたね。しかも、これ発覚した理由が元従業員からのリークだったというコトで、なんだか大人の事情が絡んでそうな気配。

F1日本GPで入賞のルノーが失格。ドライバーエイドに関する規則違反と認定。トロロッソ・ホンダ含む5人に追加ポイント | F1 | autosport web

ダブル入賞が取り消されてしまったコトで、コンストラクターズ争いでマクラーレン追撃どころか、トロロッソやレーシングポイントに逆転される恐れまで出てきてしまい、なんかいよいよルノーやべえなって雰囲気が漂っているような気もする中、ここメキシコではFP3でトラブルが発覚(MGU-Kのクーラントに漏れたオイルが混入したとかなんとか)してセッション丸ごと棒に振ってしまい、準備不足も祟って予選ではヒュルケンベルグ12番手、リカルド13番手とパッとしない順位になってしまったのがまた。

FP3を棒に振ってしまったわりには悪く無い順位、と言えるのかもしれませんが、こういうちょっとしたトラブルの積み重ねがルノーの苦境の原因な気もしますしねえ……。リカルドは予選にマシンを間に合わせたチームの仕事を賞賛しつつ、しかし結果に結びつけられなかった自分自身を叱咤するようなコメントしてますね。

Mexican Grand Prix 2019: Ricciardo filled with ‘rage’ after qualifying 13th in Mexico | Formula 1

笑顔がトレードマークのリカルドですが、とにかくストレートに感情を表すキャラクターなんですよね彼。そこが魅力的でもある。もっと上の順位で戦って欲しいですねえ。