大須は萌えているか?

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オススメはしづらいのだけど、人によっては刺さるかも知れないモバイルバッテリ: Omnicharge Mobile 12800 Pro

ホントだったら今日はF1オーストラリアGPの記事を書いているハズだったんですが、見事にイベントそのものが消滅してしまったので書くコトがありません。なので(?)最近買ったモバイルバッテリの話でも書きたいと思います。

私は、4~5年くらい前に買ったAnkerのモバイルバッテリをずっと使っていたのですが、ふと新しいモバイルバッテリが欲しくなったんですね。というのは、最近出先でiPhoneなんかを充電しているときに、まだ充電レベルが6 0%~70%程度なのにバッテリの電源が落ちてしまうという事象が起きてしまうことがチョイチョイありまして。モバイルバッテリって、余分な放電を防ぐために、充電している機器が満充電近くなったら自動的に自身の電源を落とす機能が付いてたりしますが、その機能が早すぎるタイミングで機能するようになってしまったんでしょうか。

あと、イマドキのiPhoneってUSB Power Delivery(USB-PD)とやらのおかげで急速充電が可能(⇒ iPhone を高速充電する - Apple サポート)じゃないですか。今使っているiPhone 11 Proは最初からこの急速充電に対応する電源アダプタとケーブル(USB-C ⇒ Lightning)が付属しているんですが、手持ちのモバイルバッテリはこれに対応していない(そもそもUSB-C端子が無い)ため、高速充電可能なタイプが欲しいなあ、というのもありまして。

モバイルバッテリを使うときっていうのは、だいたい出先で機器の充電をし忘れていたコトに気付た場合、あるいはサーキット観戦時のように丸一日屋外で過ごしつつスマホもガンガン使う場合がほとんどなので、高速充電に対応していると非常に助かりますしね。

今であればUSB-PD対応のモバイルバッテリは珍しく無いですし、選択肢はかなり多いですね。ただ、メーカーとして信頼できて、値段も安いAnkerが一番安定しているよなー、と思い、AmazonでAnkerのバッテリのポチろうとした……んですが、ふとした気の迷いで(?)Omnicharge Mobileを買ってしまったのです。

Ankerであれば、20000mAhのバッテリが4000円程度で購入できるんですが、これ12800mAhで1万円ちょっとします。高いですね。ただ、製品としてちょっとユニークそうだったので、つい……。

Omnichargeって、ハイエンドクラスになるとUSBはおろか、AC出力に電圧を自在に変えられるDC出力まで備えた製品なんかも出ているみたい(⇒ あの「やり過ぎ」万能モバイルバッテリがアップデート。OmniChargeがマジで超万能に(本田雅一) - Engadget 日本版)なんですが、こちらは携帯性も考慮したおとなしめの商品になっています。重さは公称270gとなっているので、カバンの中に入れても気になる重さではありません。

60W出力対応

んで、こいつの何が気になったかというと、まずUSB-Cポートの最大出力が60Wとなっていること(USB-PD対応のモバイルバッテリでも、だいたいは最高45Wが多い)。iPhoneを充電する場合、18Wあれば高速充電が可能となっているので、60Wは完全にオーバースペック。ただ、自分の場合iPad ProやMacBook Pro(13-inch, Late 2016)なんかも持っているので、いざとなればMacBookも高速に充電できるというのは良いんじゃないだろうか、というワケです。

まあ、バッテリの容量が12800mAhってコトは、MacBook Proを0%から100%まで充電するコトはできない気もしますが。まあ、いざというときにアディショナルタイムを稼げる保険だと考えれば悪くないかな、と。試しに、バッテリ残量50%の状態からスリープ状態で30分充電してみたところ、80%まで回復しました。

ただ、以下の記事なんかを見ると、出力45Wのモバイルバッテリでもまあ十分な速さでノートPCの充電を出来ているようなので、60Wが必須かと言われるとそうでもなさそうだけどね!(ただ、MacBook Proのバッテリ容量は記事内で検証に使われているMacBook AirThinkPad X1 Carbonより大きいハズなので、直接比較は難しい)

【特集】ノートPCを充電できるUSB PDモバイルバッテリ、失敗しない選び方はこれだ! ~容量10,000mAh以上/最大出力30W以上の6製品を検証 - PC Watch

Qiにも対応

あともうひとつ、こいつはQi充電にも対応しているのです。……いやもちろん、Qiでの充電は遅いです。出先で急いで充電したいときに敢えてQiを使う状況というのはなかなか考えづらいですが、保険にはなるかなーと思ったんですね。つまり、モバイルバッテリは持って来たのに、肝心のケーブル忘れた!ってときでも、Qi対応のiPhoneとかなら、とりあえずの充電はできるワケです。なお、反応するエリアが少々狭い感じもしまして、iPhoneを載せる際には少々コツが要ります(バッテリとiPhoneの底辺を揃えるような感じで載せると上手くいきやすい)。

あと、AirPodsを使っているのなら、iPhoneをUSB-Cで充電する傍らで、QiでAirPodsを充電するっていうパターンも考えられますね。USB-C以外にもうひとつUSB-Aポートもあるので、そっち使って充電しても良いんですが、そうすると持ち運ばなきゃいけないケーブルが増えるじゃないですか。

……まあ私はAirPods持って無いんですが。(AirPods Proはちょっと興味ある)

電源ボタンと自動シャットダウン機能

あとこのバッテリ、電源ボタンがあるのも特徴といえば特徴でしょうか。今まで使ってきたAnkerだと、バッテリ自身の電源ボタンはなく、給電したいデバイスを繋ぐと勝手に充電が開始される形でしたが、こいつの場合はまず電源ボタンを長押しして、バッテリ自身の電源を入れてやる必要があります。なお、電源ボタンを押した感触はわりとチープです。

んで、給電しているデバイスが満充電近くになると自動的にバッテリの電源が落ちる(自動シャットダウン)ようになっているのですが、バッテリの電源ボタンを素早く4回押すと、この自動シャットダウン機能をオフにできます(電源ボタンを4回押すと、4つあるバッテリインジケータの外側⇒内側の順で点灯するのが目印)。ワイヤレスイヤホン等の小さな機器で、もともとの給電時の電流が弱いと、まだ満充電ではないのにモバイルバッテリ側が満充電されたと判断して給電を止めてしまうコトがありますが、それを防ぐコトができそうです。刺さる人には刺さる機能かも。

なお、自動シャットダウンをオフにしても、手動でモバイルバッテリの電源を落として再起動した場合は再び自動シャットダウンがオンの状態になる、という点には注意が必要かも。そのほうが安心っちゃ安心ですけどね。

電源ボタンの無いAnkerのモバイルバッテリは「低電流モード」を搭載するコトによって、小さな機器にちゃんと充電できない問題を回避している、という認識で良いのかな?(自分の持ってるヤツは古くてそのモードが無いんですが)

そのほか

パススルー充電にも対応しているので、モバイルバッテリ自身を充電しながら、他の機器へ給電するコトも可能。USB-Cポートが充電用の入力も兼ねているので、この場合給電にはUSB-AかQiを使わざるを得ないですね。USB-Cの入力は30W対応で、ほぼ空の状態から満充電まで、だいたい2時間弱くらいでしょうか。

ケーブルはUSB-C⇒USB-Cと、USB-C⇒USB-Aのものが1本ずつ付属していますが、50cm程度の短いものです。USB-C⇒Lightningは付いてないので、iPhoneに付属してきたやつ使い回すか、別途購入する必要があります。私はタイムセールでAnkerのやつ買いました。ちゃんとApple MFi認証のやつだよ。

モバイルバッテリ自身の充電用アダプタは付属していないので、こちらも自分で用意する必要があります。まあこれは他のモバイルバッテリも同様だと思いますけど。私は、これまたタイムセールで買ったAnkerのやつ使ってます。

AnkerのUSB-PD対応の商品に比べると明らかに割高なので、「オススメ!」とは言いづらい商品なのですが、

  • 60W出力対応
  • Qi対応
  • パススルー対応
  • 電源のオン・オフを手動でコントロールできる
  • 容量が巨大では無い代わりに重すぎない

といった点に魅力を感じるのであれば、検討の余地があるかもしれません。まあ、Ankerとかに比べると少々マニアックな商品ですね……。