大須は萌えているか?

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一部のクルマ好きに刺さるかも知れないパームレスト・FILCO『マカロン』

先日、キーボードをHHKBにしたっていう話を書いたんですけど、その時チラッと「パームレストを物色中」と書いたりもしてました。今まではパームレストって全然使ったコト無かったんですけど、キーボードの厚みがあるHHKBにしたコトもあってなのか手首が疲れやすくなってしまい、「やはりパームレスト要るな」と思ってしまった次第。コンパクトさがウリのキーボードなのにパームレスト導入したら結局机のスペースの専有面積あんまり変わらんくない?と思ったりもしましたが、しかしまあどちらにしてもタイピングするときは手首を置くスペースは空けなきゃいけないんだから別に良いか、という結論に到達しました。

んで、どうせならバード電子から出ているHHKBロゴ入りのセパレートタイプのウッドパームレストが良いかなあ、なんて思っていたんですが、自分がHHKB買ってからこの記事書いてる現在に至るまで、ずっとAmazon楽天ともに品切れ状態です。セパレートタイプで無ければ在庫があったりもするんですが、なんとなくセパレートのほうが良いなあなんて思ったりしたので、違うメーカーのパームレストを物色してみることに。

結果購入したのが、メカニカルキーボードでお馴染みFILCOブランドから出ているリストレスト・『マカロン』です(「パームレスト」と「リストレスト」ってどっちが多数派なんだろう)。

これ、長さがS・M・Lサイズから選べるようになっており、SがHHKBのようなコンパクトサイズ用、Mが一般的なテンキーレスキーボード用、Lがフルサイズ用という位置づけ。んで、Sサイズには分割タイプもあるんですね。なので、私はSサイズの分割型にしました。

あと、厚みも12mmもしくは17mmの2種類から選べるのも良い感じ。HHKBは厚みのあるキーボードなので17mmを選択。カラバリも6種類がラインナップされており、いずれもカラフルなパステルカラーなので無機質なPCデスク上では目立つ存在かも。私は「シナモン」を選択しました。値段はSサイズの17mm厚で約2,000円と、比較的買いやすい値段。HHKBのパームレストだと、4,000円以上しますからね。

実際にHHKBと並べてみると、厚みはHHKBの手前部分とほぼぴったりですね。横幅はマカロンのがちょっとだけ長い感じ。

ただ、私はやや手が大きいせいなのか、パームレストをぴったりくっつけた状態だとイマイチなんですよね。なので、それぞれを少し離した位置に置くのが一番しっくりきます。レイアウトの自由が利くのがセパレート型のメリットかと。

あと、セパレートのが使わないとき重ねてしまっておけるので、収納面でも有利かなと思って。一本の長い棒だと地味に収納しづらいかなって。

外見はなんだか柔らかそうな感じがするんですが、触ってみるともちろん硬くはないんですが、ぐにゅっともしていない独特の感触。思いの外「密度がある」感じです。思い切り指で押し込んでみてもこんな感じ。

おかげで手首を乗せても高さはちゃんとキープされるので、「柔らかくて使いづらい」という心配はありません。良く計算されている造りだと思います。

表面の素材は東レが開発したという人工皮革・ウルトラスエードが貼られています。これとても手触りがいい。蒸れないかな、と少々不安だったんですが、気になるほどではありません。汗だこだこの状態だと気持ち悪くなるかも知れませんが、さすがにPC作業するときはそんなクソ暑い環境ではやらないと思うし……。

このウルトラスエードって、上級グレードのクルマの内装に採用されてたりするアルカンターラに似てるな……と思ったら、アルカンターラとウルトラスエードって基本的に同じモノなんですねえ。てかアルカンターラって元々は東レが開発したモノだったのか……知らんかった。

エクセーヌの開発は1970年に東レの最先端技術を集結して行われており、断面積比で髪の毛の400分の1という細さの原糸を用いて作られた。

当初、日本ではエクセーヌ、アメリカではウルトラスエードというブランド名で展開し、特にファッション業界にて注目を集めた。1972年、イタリアのアニッチとの合弁でイガント(現在のアルカンターラ社)を設立し現地生産を開始。ヨーロッパではアルカンターラブランドとして展開するが、後の自動車業界への進出においてこのネーミングでのブランドイメージが成功をおさめ、アルカンターラという名前が広く市場に浸透する。これはアルカンターラ=イタリアというマッチングイメージによる効果が大きく、日本の東レが開発したものだとは一般的には知られていないが、これも東レがイメージ戦略として意図した結果であるという。

via: エクセーヌ - Wikipedia

このパームレストも「アルカンターラ素材です」って言った方がクルマ好きには刺さる気がするんですが、まあそれで買う人もそんなに居ないかな……?

ただ、実際問題として使い勝手は良好です。手首の疲れがかなり軽減されている感じするし、タイピングもやりやすくなりました。もちろん、木製のパームレストの方が長く使えるんだとは思いますが、こちらもそんな簡単にはヘタら無さそうな感じがします。

ひとつ誤算があったとすれば、私のように大きいマウスパッドを敷いてキーボードも全部そのうえに乗せて使っている場合、このパームレストの裏面の滑り止めが機能しません。マウスパッドを敷いていない状態の机の上に置くとガッチリホールドされて横滑りすることは皆無なんですが、さすがにマウスパッドの上だと横滑りしやすくなります……がこれは流石に仕方無いかな。それに、手首を上に載せたままタイプしている分にはズルズル滑ることも無いので、マウスパッドの上では使い物にならない、ってコトは無いです。

値段もそこまで高くないし、満足度は高いパームレストでした。あとは耐久性がどの程度かな、っていうところですね。そのうちウッドパームレストも試してみたいですが、当分の間はこいつで満足できそうです。とりあえず、アルカンターラ大好きな人はマストバイです(?)。